- 未成年犯罪と少年法について語ろう
227 :少年法により名無し[]:2015/05/13(水) 22:12:26.59 ID:WDJE1t7W0 - キレやすいのは誰だ
●少年の凶悪犯罪は本当に増えているのか まずは次のグラフをご覧ください。 ↓ http://i.imgur.com/LDN7Z6u.gif 私はこのグラフを新聞、雑誌、テレビなどで何十回となく見た記憶があります。 恐らく皆さんもそうでしょう。 カウンセラーという職業の人が書いた、少年非行についての本にも掲載されていました。 これみよがしに、冒頭にこの統計グラフを掲げ、凶悪な少年犯罪の急増を示唆します。 当然、読者は不安な気持ちでいっぱいになります。 「そうよねえ、毎日のようにマスコミでは事件が報道されているし、やっぱり統計で裏づけられてるのね」 こうなれば、しめたものです。読者はページをめくらずにはいられません。 そして、著者がいかに長年カウンセラーとして少年たちと向き合い、非行を見事に解決してきたかを知ることになるのです。 親御さんは、このカウンセラーに相談することを決意し、カウンセリング業務は大繁盛です。
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228 :少年法により名無し[]:2015/05/13(水) 22:14:13.08 ID:WDJE1t7W0 - しかし、みなさんはこのグラフの左側がどうなってるのか気になりませんか。私はとても気になります。
だって、平成2年に比べ、元年の件数が200件ほど多いじゃありませんか。 戦後から昭和が終わるまでの少年犯罪は、どうなっていたのでしょうか。 でも、このグラフの左側を目にした人は、ほとんどいないのが実状です。なぜでしょう。 少年犯罪の資料として、マスコミのみなさんは、警察庁発行の『警察白書』を参考にしているのです。 この『警察白書』には、過去10年の資料しか載っていないのです。 それ以前は時効ということでしょう。それ以前のことを調べるには、法務省発行の『犯罪白書』を使います。 こちらには、戦後から現在までにわたる資料が掲載されています。 大抵の図書館には二冊とも揃ってるはずなのに、なぜマスコミのみなさんは『犯罪白書』を無視するのでしょう。 その理由を明らかにしていこうと思います。
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229 :少年法により名無し[]:2015/05/13(水) 22:16:30.03 ID:WDJE1t7W0 - ●戦後最悪凶悪少年決定戦、略して凶−1グランプリ
戦後から現在までの少年凶悪犯罪件数をグラフで見ていただくことにしましょう。 ↓ http://i.imgur.com/WECpwhk.gif 非常に興味深いグラフが登場しました。初めて目にされて、愕然とした人も少なくないはずです。 注目点はいろいろあります。昭和23年の強盗件数は戦後最高の3878件。これは戦後の混乱期だったことを示します。 当時の17歳は、教育勅語による学校教育を受けています。近年、教育勅語の有用性を訴える老人がいらっしゃいますが、なんの効果もないことが証明されました。 人間、食うのに困れば、盗みを働くのです。道徳教育を強化したところで、犯罪の抑止効果は期待できません。 強盗には昭和35年にも、もうひとつのピークがあります。 『病的性格』の記述どおり、戦後の混乱期を脱してなお、不思議なことに少年による強盗事件は増えていました。 ということは、そもそも「戦後の混乱期だから犯罪が多かった」という説明が、的を射たものなのかどうか。疑問は残ります。 さらに気になるのは、昭和33年から数年間の強姦件数の多さです。このころの少年の下半身に何があったのか定かではありません。 しかし、一年間に4500件以上という数字は、尋常ではありません。これまた近年、有害図書の規制を強化しようとする動きがあります。 ですが、このグラフからは、ヘアヌード写真集もアダルトビデオもなかった時代のほうが、少年は性犯罪に走りやすかったという事実が読みとれます。 むしろポルノは安全弁であるとの見方が有力でしょう。水門は常に開放しておく方が良さそうです。
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