- 【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
132 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 04:14:56.33 ID:BKxRdZbV - 前スレでも出てたがこのクリ娘という作品の楽しみ方は「考察」する事なんだよ。
オリツエ編やタウラが不快に感じるという人は少し時間をくれ、力になるぞ。 とりあえず順を追って説明しよう、 まずオークという種族が自身の事を「奉仕種族」と言っていたがこれは正しい表現ではない。 いや、"オーク側の認識"としては正しい。自分たちの事を態々悪く言う必要も無いからな。 要はただの言葉遊びなんだよ、他の生き物に依存しなければ子孫を残せない生物なんて地球にも沢山いるだろう? そう、寄生虫だよ。何のことは無い、オークとは「寄生種族」なんだよ。 オークが優先して寄生する先は「栄えた種族」の「コミュニティとその母体」、分かるか?つまり乗っ取りだ。 30話でオークが放った「人間の女は乳と子宮以外使えない」というポロっと出た言葉が彼らの行動原理なんだよ。 これは面白くなってきたぞ 次にターちゃん筆頭に人間を指す言葉として用いる「人間病」や「病気猿」という言葉。 前スレでは「結局全員人間病」って吐き捨てたりしてるからこの言葉の真意や是非は今は抜きにするよ。 ただ、「なんで"人間に対してだけ"こんな事を言うようになったのか?」、気になるよね。 これ実はすげぇ簡単で、亜人の深層心理にあるのが「恐れ」だからだよ。恐怖ではなく恐れね。 「いや、人間この世界じゃクソザコじゃん!怖くもなんともなくね?」って言いたいだろうけど、 亜人が怖がっているのは「現在の人間」ではなく「未来の人間」に対してと言えば分かるよね。 そう、異世界人という人間の恐るべき未来の姿を見てしまってるんだよ。 お前らだって1000年後のイカが現代にやってきて高度な知能を備えてたらイカ怖いってなるだろ。 彼らは深層心理で思った、「ヤバイ」、「人間はキケンだ」、「人間は恐ろしい」 それが亜人たちの共通認識になり、出てきた対抗手段、それが「差別」して「隔離」しようだった。 まぁこのへんは現代社会でもよくやりがちな話だからね。皮肉だけど亜人も根元は人間なんだなって。 でも、だからこそ、彼らは期待する。自分たちも人間の技術や文明を手に入れる事をね。 これも皮肉なもんだよ、病気猿と罵っておきながら、その病気猿の叡智が欲しくて欲しくてたまらないんだ。 叡智の取引の話が面白かったな、人間は森の肥やし30匹と交換したのに対してアラクネは村を丸ごと差し出してもいいと言った。どちらが必死かは一目瞭然。 そりゃそうだ、人間側からすれば「俺たちがいずれ迎える未来」なのに対して亜人側は「暗闇の中で光を放つ灯台」なんだよ。 妖怪人間みたいなもんだ、いつか人間になりたい!ってね。いやはや人間確かにチートだわこりゃ。禁忌も実質人間を縛るための鎖でしかないし。 オリツエ編で度々人間下げしているのも結果として良い味を出してる。 まず大前提としてオリツエは「人間の姿をした亜人」として今後は見た方が良い、それも"強烈に亜人の思想を体現したキャラ"として。 「尊厳は気分」、「誇りは思い上がり」という考え方は、究極的にはすべての亜人の考え方の根本にある思想だと考えよう。 つまり亜人には尊厳も誇りも無いと言い切っているんだ。 前スレにもあるが、つまるところ亜人は「文明が無い」状態なんだ。恐らく彼らは国家を形成できない。尊厳や誇りという概念がなければ「法律」が作れないからだ。
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133 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 04:15:21.89 ID:BKxRdZbV - 亜人の生態的問題点を挙げていく、この部分はただの考察であり確定ではないと前置きしておく。
作中で亜人同士でも友好と敵対が存在すると書かれているが、問題はその敵対方法にある、かなり野蛮だ。 とりあえず一番最初に驚かされたのはハーピーに対するアラクネの行動だ。 このシーンを見た諸氏には一つの認識が生まれた事だろう。つまり、「亜人の敵対とは戦争状態の事ではない」 「食う食われるという原始的なもの」だ。 言葉が通じても関係ない、意思疎通など存在しない捕食願望。つまり彼らは本能的な衝動をまるで克服できていない。 恐らくそれは性欲も同じだろう。 タウラが主人公に放った「人間は神か獣か」という質問こそが彼ら亜人の抱えるジレンマなのだ。「汝、人なりや?獣なりや?」 人間を比較するのに「神」という存在を出したのはつまりそういう事だ。「獣であってくれ」という願いもあるだろう。 恐らく亜人はこの自らが抱えるジレンマから抜け出せずに居るのだ。そこから抜け出した人間の存在は、彼らにとってあまりに残酷だ。 この世界も当初こそ人間も食物連鎖の輪の中に居たのだろう。この世界では人間も亜人も"同格"だった筈だ。 しかし決定的に亜人を心底震え上がらせる事件が起きた、人間の異世界人が現れたのだ。 そして亜人たちに間違いが起きた、比較的賢い部類の亜人種族たちが「人間をベースにした幸せな未来」を目指しだした。 「本来その種族が進むべき幸せな未来」という選択肢が消えた瞬間だ。 タウラというキャラクターが饒舌に知恵を披露するのは、別にイキリでもなんでもない。 彼女が旅をして手に入れた知恵はそのまま彼女の武器であり、知恵の披露とは戦いだ。 知恵の果実を食べてしまった彼女は獣(裸)である自分を恥じるようになったのだ。 タウラはこの作品で一番悲しい存在だ。 作者が狙って名付けたのかは分からないが、ヘブライ語でタウラとは『聖書』 タウラのヘブライ記号は「十」が「タウ」で「○」は「ラ」、十の○で、意味は『地球』
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134 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 04:22:56.56 ID:BKxRdZbV - もしかしたらタウラはこうして読者から叩かれる事も含めて知恵の実を食べた罪であり罰なのかもな。
まぁ本当のところは作者次第か。
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136 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 04:28:08.15 ID:BKxRdZbV - >>135
裸を見られるのを異常に嫌がるってところが引っかかってね 彼女は知恵という武器で戦い続ける罰を与えられたって聖書じゃんこれって思って書いてみた
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