トップページ > 少年漫画 > 2019年08月30日 > +EFo67kD

書き込み順位&時間帯一覧

17 位/479 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000000000031015



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
作者の都合により名無しです
【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28

書き込みレス一覧

【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
161 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 20:54:52.75 ID:+EFo67kD
『禁忌』についての考察が完了したので投下する。順を追って説明したい。
前提知識の共有として、まずは禁忌の内容についておさらいしよう。
この世界では、
「火薬」
「雷の要素」
「蒸気の水車」
「燃える水の水車」
以上が"禁忌に触れる"としてこの世界の住民が避けている技術だ。
これらについて主人公は、
「火薬」
「電気」
「蒸気機関」
「内燃機関」
という解釈をし"おおよそ現代文明の利器が使用不可能"だと認識した。

「やっぱダメじゃん」そう諦める人も多いがこれこそが「言葉遊び」なのだ。
なるべく矛盾が発生しないように、かつ解り易く説明したいと思う。
まず「火薬」だ。
実は火薬とは狭義的には「発射薬、推進薬」なのだが、広義的にはこうなる、

@熱や衝撃等を"きっかけ"にして急激な燃焼反応や爆発を起こすもの全般。
A燃焼速度が遅く推進薬として用いられる物質。
B燃焼速度が速く衝撃波を発生させるような爆薬としての用途。

とこのように分ける事が出来る。
つまり広義的な意味としての「火薬」が禁忌に含まれると、そもそも「蒸気機関」も「内燃機関」も禁忌にするまでも無く使えないのだ。
それどころか料理として使う油に引火しただけでアウト判定になってしまう。2巻25Pで主人公が食べているものは猪の唐揚げだ。危ない危ない。
実際はそこまでの縛りは無いかも?という疑問が後々に発生するのだが、一旦ここでは「狭義としての火薬」が禁忌に触れて、「広義としての火薬」は関係ないという認識で問題ないと記憶しよう。

次に「雷の要素」についてだ。
ここで主人公含めて大多数の読者も勘違いした事が「雷の要素=電気」という認識だ。
過去スレでも何度か議論されてきた事だが、そもそも電気とは自然発生する現象であるという前提が分かっていなければならない。
よく日常生活で経験するのが「静電気」だろう。バチっとして痛ってなるあれだ。
ご存知の方も多いかもしれないが、静電気の電圧は3000〜数万ボルトまでの幅がある。
そして雷(落雷)の電圧は200万〜10億ボルトとまぁ当たれば確実に死ぬだろう。
「いやいや待て、電気を語るなら電流も考慮しろ」という指摘も正しい、それて十分理解しながらそれでもこう書いている理由は単純に解り易く説明したいからだ。

どういうことか?つまり「雷の要素」にだけは「禁忌に触れるライン」が設定されている可能性が高い事がここで分かるのだ。
作中1巻80Pにおいて「水車ではなかったらしいんだが蒸気の水車に含まれるものを作った城塞都市が滅ぼされた」という抜け道も許さない禁忌さんでも雷にだけはやたら緩い。
実際、主人公は1巻67Pと2巻153Pで「雷の要素」を使ってライターを着火している。(なおライター燃料についてはあくまでも蝋燭油と同じ用途として「火薬」には含まれないのだろう)
実はこの「禁忌ライン」というものが重要になる。なぜならば、高電圧を生み出す事は無理でも、数万ボルト程度ならば生み出すことが許される可能性があるのだ。
つまり「大規模発電所」は無理でも、「原始的な発電機」程度ならば可能性がある。
どのみち使える動力が水力、風力、地熱、太陽光といった自然エネルギーになる以上そんなに多くの発電は期待できないが、それでも電球程度ならば十分賄えるだろう。

これでも禁忌に触れるというのならば、その場合別の「ある可能性」が見えてくる。
いや、もしかしたらこの可能性こそが最重要なのかもしれないが、それは後で解説するとして今は考察を進めよう。
【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
162 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 20:56:34.10 ID:+EFo67kD
次に「蒸気の水車」と「燃える水の水車」についてを考察したいのだが、
その前に、この二つについては明らかに作為的に仕組まれているとは思わないだろうか?
「漫画の設定にいちいちうるせぇ!」そういうお叱りもご尤もだ。しかしこの一見「そういう世界観にした方が面白いよね」というこの設定に隠された「壮大な世界観」が存在するのだ。
今からこの世界の本当の姿を探りたいと思う。
・ドラゴンの存在
実はこのドラゴンというモンスターがこの世界の重要なピースになる。
まずはドラゴンの生態から触れて行こう。
「牙の間で空中放電(1万ボルト程の電流)しメタンガスと油による火炎放射が可能」という一見して超高性能生命体に思えるドラゴンだが、ご指摘の通りバチクソ禁忌に触れている。
更に「長く生きた個体は人語を理解する賢さ」を備えており「情に厚い」、具体的な賢さと強さは作中3巻44Pにその一例として、
「罠を見抜く」
「人類の武器を理解する頭がある」
「軍隊でも焼き払われたりする代物」
「完全武装した人類の軍隊より強い」
と書かれている。つまり、
「人語を理解し武器を認識し仲間意識が非常に高くおまけに禁忌から外れた生命体」
というぶっ壊れ性能なのだ。それなのに亜人はドラゴンをあくまでも「モンスター」と位置付けている。この歪さがこの作品の亜人に「お前らやべぇぞ!」と思わせる要因になっている。
だが仕方ない、亜人は言葉が通じる亜人同士でも食う食われるの関係を維持している生き物なのだから。
では人間から見たドラゴンとは?ここがポイントになってくる。
おおよそこの世界でも文明や国家を築きまぁまぁ繁栄している人類だが、その繁栄を妨げている恐ろしい存在、ある意味では「人類の天敵」たりうるのが、このドラゴン族なのだ。

聡明な方ならそろそろ気付いたかもしれない。
禁忌とは、「これ以上やるとドラゴン族が滅ぼしに来るぞ!」という『教訓』なのだ。
根拠はある。
まず物語中に主人公が二度ほど「ある事」を「ある場所」で行いドラゴンがやってきた。
そう、ライターだ。
最初はアラクネの里、次はレッドキャップの里。そして主人公はアラクネとレッドキャップ両方を「アラクネの里」に集合させてしまった。
実際にドラゴンがどうやって禁忌を観測しているのかは定かではない、偶然という可能性も捨てきれないが、禁忌を連続で二度観測し、禁忌を侵したであろう二つの種族が一か所に集まっている状況は"見えた"のだろう。
これが「雷の要素」の最後に記した「ある可能性」だ。つまり禁忌とはやはり絶対であり、「禁忌に触れるライン」などというものは存在せず、もしも禁忌を平気で破れる者が居たらそいつは「管理者」なのだ。
彼らは竜の逆鱗に触れてしまった。

モンスタースタンピードとは、ドラゴンが禁忌に触れた種族を亡ぼす手段の一つであり、直接手を下すには大規模すぎる「要塞帝国」などを攻める時に用いる方法なのだろう。
人間で言う囲い漁と同じ要領なのだ。複数のドラゴンが森の奥から咆哮しながら帝国に向かって範囲を絞って行けばモンスターは逃げるために死ぬ気で帝国を襲う。
そしてこの世界でそれ程の大規模な国家を築き上げられるのは、人類ぐらいだろう。
人類は繁栄してはドラゴンに潰されるというサイクルを繰り返している可能性がここで見えてくる。そしてそれを見ている亜人たちは「獣としての身の程を弁えよう」となる。
レッドキャップがその最たる例で、レッドキャップが人類に敵対的な理由が宗教であると書かれていたり、人類の血で帽子を染めるのも「我々は姿は似ているが人間とは違う」というアピールをしているに過ぎないのだ。間違って滅ぼされるのが怖いのだ。
レッドキャップの宗教とは、『ドラゴン教』である可能性が高い。(宗教名は違うだろうが)
最初は教訓程度だったものがいつの間にか思想として「上位者に歯向かわない生き方が正しく、上位者に歯向かう人間は滅ぶべきだ」という過激なものになったのだろう。
似たようなもので「ディープズワン」という種族が登場する。
彼らは主人公を襲いに来て返り討ちにされる深海種族なのだが、根はかなりの臆病者で温厚であると作中でも語られている。
そんな種族がなぜ襲いに来たのか?それは、同じ海の種族であるマーメイド族が「海の上位者」を殺してしまい、自分たちが上位者に復讐される可能性を危惧して「我々は反逆者ではない」とアピールしたのだ。
【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
163 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 20:57:22.85 ID:+EFo67kD
ここまではあくまでも仮定の話だが、この世界には確実に上位者と呼ばれる存在が居る。
2巻22P、「上位機構仮説」学派というのは恐らく、「ドラゴンを跳ね除ける程強大な人間と亜人が暮らす大帝国の災害対策チーム」のことなのだろう。
「ドラゴンを倒せるほど強いなら良くね?」そう考える人も居るかもしれないが、ドラゴンはあくまでも氷山の一角である可能性が高い。
主人公たちに会いに来た子供のドラゴン、主人公は「親とはぐれた」か「親が死んだ」という予想を立てているが、前述した通りドラゴンは地上最強で親子愛が強いのならば、はぐれる事も突然死ぬことも考えにくい。
つまりドラゴンを殺せるほど強大な「ナニカ」がこの世界に蠢いている可能性があるのだ。

『禁忌』とは超常的な何かではなく、この世界の人類(人間、亜人)が一丸となって戦わなければ勝てないような「化け物」なのかもしれない。

関係ないけど人類側は「熱気球」や「飛行船」は使えるよな。
空気の圧縮や天然ガスを使った武器も使えるし禁忌的に怪しいが「火炎放射器」も使える可能性があるね。
火薬がダメでも「燃える水をただ燃やす」のがセーフなら兵器転用余裕だな。
木炭や石炭燃料だって馬鹿にしちゃいけない。
おわり。
【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
168 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 21:30:21.91 ID:+EFo67kD
>>166
それでも結局「火薬」「雷の要素」「燃える水の水車」という3つの禁忌のどれかには触れる可能性があるんだよ
特に燃焼機関については禁忌判定がかなりシビアだと作中でも語られてるし
どちらにせよライター付けた時点で禁忌には触れてるなぁと思ってね
【天空の扉】KAKERU【クリーチャー娘の観察日誌】28
177 :作者の都合により名無しです[sage]:2019/08/30(金) 23:04:14.80 ID:+EFo67kD
これが禁忌技術テロの始まりである


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。