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作者の都合により名無しです
サマサ ◆2NA38J2XJM
【2次】漫画SS総合スレへようこそpart69【創作】

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【2次】漫画SS総合スレへようこそpart69【創作】
209 :作者の都合により名無しです[sage]:2011/01/23(日) 09:13:56 ID:4Js8QGU30
「あなたを一目見た時から、思ってたわ。あなたのような可愛い妹が欲しいって。そんな理由じゃダメ
なのかしら?」
「そ…それは…」
「ねえ。お願いよ。どうか…私の妹になって頂戴」
嗚呼、そうか。少女は思った。
わたしの人生は、この時の為にあったんだ。
今までの不幸は全て、この幸福を迎える為の試練だった。
神様、ありがとう。
今までテメエに会ったらクソ塗れにしてブチ殺してやるなんて思ってて、ごめんなさい。
これからは毎日感謝し、お祈りを捧げます。
ありがとう。わたしの元に、この御方を遣わせてくださって、本当にありがとう―――!
「わ…わたしでよかったら…あなたの、妹にしてください!わたし…わたし…!」
「いいのよ。もう何も言わなくていいの」
ぐっと。少女を抱き締める腕に、力を込めた。
「これからは私の事は、お姉様と呼びなさい」
「はい…お姉様…」
あの怪物は何だったのか。
それをいとも容易く屠った彼女は何者なのか。
依然として謎ではあったが、そんなものはどうでもよかった。
わたしの惨めな人生は、ここで終わる。そして、新しい人生が始まる。
地を這う醜い芋虫が、誰もが見惚れる美しい蝶になるように。
私は、生まれ変わるんだ!

「それじゃあ―――潔く、死んでから出直してきて頂戴」

チクッ。
首筋に鋭い痛みを感じて―――次の瞬間、それは地獄の苦痛に変わった。
頭が痛い。吐き気がする。血液が沸騰しているような灼熱感が全身を駆け巡る。
口がカラカラに乾く。体中が痛くて堪らない。汗が止まらない。
「ぐ、ぎゃ…ぎゃぁぁぁぁっ!」
悲鳴。
F05の狂った心には、それはまるで一流の楽団によるオーケストラのように心地よく響いた。
「それにしても、本当によかったわ。あんな腐れ吸血鬼(ファッキン・サッカー)に殺されなくて」
「あ、あ、あ、あぎゃああああああああ!」
「人間を殺すのは、人間だけに与えられた、極上の娯楽ですもの―――ね」
「な、なにを…なにを、しやが、った…!」
「砒素をベースとして特別に調合した毒薬…<ヒュドラ>。この世で最も苦しく死ねるお薬よ」
平然と。
F05は、恐ろしい事をのたまった。
「私は<装甲戦闘死体>―――その妹になるからには、あなたも死んでもらわないと」
「あ、が…な、なんだ、と…!」
「究極の殺人鬼<切り裂きジャック>―――その身体はきっと、最高の素材になるわ」

それが―――理由。
<切り裂きジャック>を探していた、その目的。
優れた素材の発掘。
墓を暴いて、道端に打ち捨てられた死体を拾って。
時には自らの手で人を殺してでも―――素材を集める。
全ては、モントリヒトを駆逐する為に。

「けれど、あなたを気に入ったのは本当よ?あなたのような可愛い妹が出来るなんて、嬉しいわ」
「ち、ちく、ちく、チクショウ…!」
やっぱり、神様なんて頓珍漢のド腐れ野郎だ。
【2次】漫画SS総合スレへようこそpart69【創作】
210 :作者の都合により名無しです[sage]:2011/01/23(日) 09:15:11 ID:4Js8QGU30
こんなド外道をわたしの前に連れてきやがるなんて、何してくれてやがるんだ!
わたしが何をしたんだ!
どうせ遅かれ早かれ地獄に堕ちやがるような、薄汚ねぇ娼婦共を殺しただけじゃねえか!
恨んでやる…!呪ってやる…!殺してやる…!
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!

「F08(エフ・アハト)。あなたに与えられる予定の名よ」
F05は、その名前を愛しい恋人であるかのように口ずさむ。
「あなたは、三代目になるわね。初代のF08も、二代目も、共に私の良きパートナーだった―――
あなたも彼女等と同じく、私の素敵な相棒(バディ)になってくれると信じて…あら」
少女の瞳からは、既に光が消え失せていた。
毒の影響で、全身に紫色の斑点が浮き上がっている。
だらりとグロテスクに垂れ下がった舌。
「何だ…もう死んじゃったの?もう少し、あなたが苦しむ姿を見ていたかったのだけれど…」
まあいいわ、と微笑む。
「死んだあなたも、とっても綺麗よ。私の可愛い妹(プティ・スール)」
F05は死せる少女の唇をサキュバスの如く淫らに貪る。
恍惚に身を震わせながら、F05はその人間を遥か超越した聴覚で、遠雷の轟きを聴いていた。


―――雷鳴が響く。
―――雷光が閃く。
―――今日もまた何処かで、人造人間が産声をあげる―――


1888年11月9日。
最後の犠牲者の命と共に<切り裂きジャック>は歴史の闇へと消えた。
そして彼女は死して伝説となり―――
吸血鬼を狩る者として、新たな生を―――否。
単なる動く屍と成り果て、その後も殺戮を続けた。

<装甲戦闘死体F08(エフ・アハト)>
その忌まわしき名と呪われた屍の肉体こそ、生まれ落ちて以来、何一つ他人から与えられなかった少女が、
初めて貰った贈り物だった。
【2次】漫画SS総合スレへようこそpart69【創作】
211 :サマサ ◆2NA38J2XJM [age]:2011/01/23(日) 09:16:03 ID:4Js8QGU30
投下完了。前篇は>>167より。
えらく救いようのないオチになりました。サマサの黒い部分を出しすぎたかな、と少し
反省しております。
なお、シャーロック・ホームズは様々な作品で扱われているので、各々でイメージが異なるかと思いますが、
僕が今回イメージしたのはPCゲーム<漆黒のシャルノス>のホームズです(ちなみに18禁ゲー)
レストレイド警部の姪っ子とか、それやってないと誰なのかさっぱり分からんでしょうけど…まあ…
お許しを。ちなみにシャルノスは時代設定が1905年なんで、全然時代が合いませんね。
この辺は…二次創作マジックということで…言い訳ばっかだな、自分(汗)
まあとにかく、痛いオタクの自分ですが、そんな自分の書いたブツでも、誰かが楽しんでくださればそれだけで
嬉しいし、誰かを楽しませたという事実はかけがえのない財産であります。
これからも真っ白に燃え尽きるまで、ただの単なる一人のSSバカであり続けたいものです。

>>見習いさん
ふら〜りさんも仰ってますが、己の妄想を叩き付ければよいのです。
さあ、往くがいい!

>>スターダストさん
音楽隊、全員ウゼえな…しかし全員可愛い。ウザ可愛い。気になるのはやはり小札の切り札
らしい『7色目:禁断の技』
ノ〜テンキな小札をしてここまで言わせるからには、とてつもないモノになりそうな…しかして、
オリキャラがこれほどキャラ立ってるのを見るにつけ、スターダストさんの底知れぬ力量に
ガクブルするばかりです。

>>ガモンさん
ラオウ、偉人ではあるけど、基本的には外道なんですよね…並の奴ならここで老人を見逃すという
甘さを見せるんでしょうけど、真っ二つに裂いちまう辺りが流石はラオウ。
覇道を突き進むからには、これほどの非常さが必要なのか…うーむ。

>>187 全然サンホラとは関係ない作品なのに、サンホラっぽくしちゃうのは、自分の悪い癖かも…w
>>191 有名…でもないかも(汗)美少女達のバトルが好きならオススメです。外道美少女ってそそりますよね(ゲスな笑み)

>>ふら〜りさん
そんな恐ろしい血塗れ美少女<切り裂きジャック>も、相手が真の怪物なら、これまた無力な羊に過ぎず…
外道の末路は、やはり悲惨なのかな、と。


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