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通常の名無しさんの3倍
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50

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【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
214 :通常の名無しさんの3倍[]:2019/02/12(火) 00:24:56.46 ID:dorFNOYm0
「イデオンのような作品は自分はもうやらない」
宇野常寛残念でしたw
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
216 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 03:28:55.29 ID:dorFNOYm0
嫌儲で書いてきた1991年4月号のアニメージュの著名人?たちの富野評を落としとくか
星山博之、高橋良輔、押井守、田中芳樹、遠藤明範、ゆうきまさみ、今川泰宏、会川昇
らの富野語り
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
217 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 03:29:35.72 ID:dorFNOYm0
星山:富野監督の作劇法の根底にあるものは、論理と感情のせめぎ合いだと思います。
それはセリフを追いかけてみれば分かるとおり、人間の生活感情からは出にくい作劇法的セリフがあるんです。
たとえば、「ガンダム」の第一話でシャアがいう「若さゆえのあやまちは…」などは、生活感情からは生まれにくいセリフだと思います。
そういったセリフは「ガンダム」のあとでほかの作家も使うようになりましたが、当時アニメでは非常にユニークな感覚でした。

以後、富野監督は、小説も書いています。映像より言葉で表現することに慣れたせいでしょうか、
ときとして人間の存在感が希薄な(論理的な)、いいかえれば人間を俯瞰でとらえる視点が強くなった気がします。
極論にいえば、キャラクターのタイプがセリフで区分けされ、失敗している場合もあるのでは。
本質的に富野監督はエンターティナーだと思っています。また「ダイターン3」みたいなのびのびとした作品も
作って欲しいですね。
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
218 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 03:30:07.05 ID:dorFNOYm0
高橋良輔:富野さんは切れ味のいい鋭いタイプの演出家です。なにかをつくろうとするとき、
おそらく富野さんはあれこれ迷ったり考えたりすることがないのでは。
きっとどこからか結論がスパッと出てくるのでしょうね。
また、富野さんはそういった自分の持ち味を、圧倒的にスタッフに伝えて、再現していきます。
君臨型の監督という感じですね。
技量、情熱、パワーを感じます。
おそらく自分のもつエネルギーのうち、相当な量を仕事に傾けている方だと思います。
私は作品を生み出すためのエネルギーを、仕事以外のことをして充電するのですが、富野さんは仕事をこなすことによって
また新たなエネルギーを充電しているという印象をうけます。
作品をつくるときにも、ふらりと仕事場を離れたりすることなどはほとんどありませんね。
人に会うときも、かならずはっきりした目的をもって会いにいきます。そういう意味ではとてもわかりやすい方だと思います。
富野さんが描くキャラクターについてもそんなに屈折している印象は受けませんね。
むしろ明快だと思います。
富野さんは屈折しているように見せる味付けがうまいのであって、そこがまたキャラの魅力につながっていると思います。
なかでもいちばんうまいと思うのは、権力への野心をもったキャラクターですね。
とてもダイナミックに描かれています。この種のキャラクターは魅力的に描くのが難しいのですけどね…。
あれほどの迫力がでてくるのはもしかしたら、それが富野さん自身の内面ともっとも接近したキャラクターだからなのかもしれませんね。
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
219 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 03:30:48.33 ID:dorFNOYm0
押井:富野さんとは、個人的には全然面識はないのですが、「ガンダムは」見ています。
とくに「逆襲のシャア」は、かなりしつこく見ました。
あれは特筆すべき作品ですね。それまでの「ガンダム」にあった、思春期の少年たちのドラマ、その甘い部分とか、
ほろ苦い部分とか、全部とっぱらっちゃって、ものすごい「中年」になっちゃった。
思春期のドラマを取り払ったときに「ガンダム」という作品の本質に残っているのは何か?
それが、全部わかってしまった作品だと思いました。元祖の「ガンダム」から10年かけてあそこまでエスカレートしてきた。
だから究極の「ガンダム」といえるんじゃないでしょうか。
そこで感じたのはそれまで「ガンダム」でやってきた思想はやっぱり「本気」だったんだなということでした。
それは、簡単にはいえませんが、要するに人間は進化しつづけるという「進化論」の人ではないな、ということ。
むしろそういうものを憎悪しているんじゃないか。それがよくわかりすぎて、気持ち悪いほどでした。
もし僕が、同じことをやるとしたら、あそこまで(自分自身の)生な思想をドカンといれたりはしません。
へたをすると、それまでていねいに作ってきた虚構とか、キャラクターの存在感がふっとびかねないから。
そういうタブーのない方なんだと思っています。とくに、「逆襲のシャア」では富野さん自身と作品の距離というこでいえば、
それは果てしなくゼロに近づいているのではないでしょうか。
極端にいえば、富野さんは人間がすきじゃないってことに尽きるんじゃないか。
人間とは許しがたい劣性であると…。でもこれは人にいわないだけで、富野さんに限らず誰しも持っている考えなんじゃないでしょうか。
宮崎駿さんにだってありますよ。
だいたい演出家は悪役を活躍させると、そこに思わず本音がでちゃう。悪役っていうのは、物語の必然性以上に、演出家がいいたいことをいうために
必要なんです。富野さんにとってシャアは究極の悪役ですよ。
そのシャアを使っていいたいことをいっているんじゃないですか。
さらに、ブランドである「ガンダム」だからそういうことができたのではないかと思います。
それはちょうどぼくが「うる星やつら」のメガネっていうキャラクターで、そうとうひどいことをわめいてもOKなのといっしょだと思うんです。
「ガンダム」っていうロボットもののアニメという認識が、なにをいってもすべて飲み込んでしまうから。だからなんでもいえる。
でもそういう状況だけでしかいえないっていうのは、むしろ悲壮です。
そういうところでいってもだれにも届かないだろうということを知って、富野さんは「逆襲のシャア」をやっている。
それも一回見ただけで圧倒されてしまうほどの内容で。
そのやり方は僕も肯定し納得できます。その製作スタッフが張りを持って作っているんですから。
作品を仕上げる上で現場的な管理も含めて、手練手管はある方だと。
でもその映画に対して、世のなかがどうリアクションして、どうフィードバックしていくのかということは、
あまり気にしない方なんじゃないかと思いました。
僕自身は、自分の作っているものに本気になっちゃおしまいだと思っています。自分が作っているものに距離を持とうと思ってやっているんです。
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
220 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 03:31:29.67 ID:dorFNOYm0
田中芳樹:はじめて「ガンダム」を見たとき、その導入部分が、コロニーに攻め入る敵の視点から描かれているのに驚きました。
最初から、視点が複眼的なのです。単純な敵と味方、善と悪、という主人公のものの見方だけをひいきした構図ではなかった。
敵にも正義があり、信念があり、悩みがある。
そんな立体的な話の構成ができる人が日本にもいたのかと感心し、作品に引っ張り込まれてしまいました。
見終わったときには、思わずため息が出てしまったほどです。
新しい「ガンダム」ができるたび、その複眼的な、いくつもの視点があつまり「ガンダム・ワールド」が広がってゆくのでしょうね。
とにかく「ガンダム」はひとすじなわではいかない作品ですね。
たとえば、「宇宙戦艦ヤマト」だったら、古代くんが絶叫するセリフを聞いて、ああ、これが作品のいいたいことだろうな、
と受け止められるんです。
しかし「ガンダム」でアムロやシャアが演説っぽいキメのセリフをいったとしても、きっと、そのナマのセリフが
そのまま富野さんのいわんとすることだとは思わないほうがいいと思うんですよ。
それらのセリフは、けっして見る側への押しつけではなく、富野さんが受け手に投げかける、考えるための材料だと思うんです。
でもひょっとしたら、そう思うことが逆に富野さんの手のひらにのっかっているということかもしれないですね。
そんなふうにあれこれ考えさせられることも、富野さんの作品の大きな楽しみですね。
「F91」にも、おおいに期待しています。
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
221 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 08:13:50.65 ID:dorFNOYm0
ゆうきまさみ:富野さんの作品を意識しはじめたのは「ザンボット3」からです。
主人公の神一族は巨大ロボットを駆り、侵略者と戦うんですが、その戦闘のたびに被害をうけ
犠牲になる一般市民たちがいるんです。そのため神一族は戦うたびにまわりの人たちから非難され、迫害される。
かつてロボットアニメに、誰もそういう部分をもちこんだことはありませんでしたからね。
「イデオン」で登場人物をみんな殺しちゃうことといい、富野さんでなければ誰もやらないようなことですよね。
禁じ手ですよ(笑)。
ただし富野さんは作品に、それほど自分をナマで出していないんじゃないかなとも思うんです。
もっと私的な部分をナマで出している作家は、他にもいますよ。
むしろ富野さんは、自分をナマで出さないぞ、という意識が強いのではないでしょうか。
自分をナマで出すのはプロじゃない、という感じで(笑)。
作品の印象とはうらはらに富野さん自身はものごとを、すごく前向きにとらえる人だと思いますよ。
じつは富野さんは「鉄腕アトム」などで描かれているような「明るい21世紀」「明るい未来」がすきなんじゃないかな。
でも、こういうのがすきだ、だといって、それをそのまま描くというタイプの方じゃないから、
逆説的に「人間が生きる方向をまちがえると、こうなってしまうぞ」と「イデオン」や「ダンバイン」のような、
人間をおびやかすテーマを作品に描いているんだと思います。
「ニュータイプ」というものを出してくることからも、富野さんは基本的に人間の能力を信じたいと思っているはずです。
私自身が、人間は変わらなくていいんじゃないか、ジタバタするのもそれなりにカワイイ、と思っているのにくらべると、
富野さんは人間に対して、高い理想を持っていると思いますよ。
ただ、それを見る側にさとられるのをイヤがるシャイな方だから、その裏がえしの、人間に否定的な作品を作っているのだと思います。
【富野】ガンダム Gのレコンギスタ【Gレコ】Part50
227 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2019/02/12(火) 17:43:31.14 ID:dorFNOYm0
今川泰宏:「逆襲のシャア」をはじめて見たときに泣いたんですよ。
それは、僕が、富野監督の下で演出とかコンテを書いてたころに富野監督が(チェックした)コンテに書いてきたメモや注意書きの意味が
そのときいっぺんに分かってしまったからなんです。当時は、富野監督が書いたメモの意味が自分でも理解できなかったし、
それをアニメーターに正確に伝えることができなかったんです。自分なりに一生懸命やっていたんですが、
それでも富野監督の意図を何分の1もフィルムにあらわすことができなかったんだと思いました。
「逆襲のシャア」はそれまでの富野監督の劇場作品とちがって、百パーセントオリジナルの映画です。
その百パーセントの富野監督の演出を見たとき、スゴイ、これは逆らえないと思わされたわけです。
結論をいうと、富野監督がいつもいっている「あたりまえにやりなさい」につきると思います。
あたりまえのことだけに、普通は見落としがちになる。結局、あたりまえのものをあたりまえに見せることがいちばんむずかしいのです。
けれども、そのあたりまえの部分を、人間の感情や行動を含めて、しっかり押さえておかないと、ウソの部分がばれてしまうわけです。
とくに、アニメというのはもともとウソを描くものですから、ベースにあるあたりまえさが消えてしまうと、
ウソが露骨に見えてくる。
しかしそこをきちんと押さえて、ポイントとしてウソを使うことで、あたりまえはあたりまえとして見えるし、
ウソも面白く見えてしまう。
「逆襲のシャア」のクライマックスで、地球に落ちてくるアクシズを、アムロたちがモビルスーツで止めようとする。
あの行動はウソなんですが、行動に至るまでの感情はあたりまえの、現実にある感情なんです。
そこまで、理論的にやってきた行動が、最後で感情を爆発させることでウソの世界に突入する。
それを不自然に見せないほど、あたりまえの感情にパワーを持たせているんです。
富野監督のあたりまえを描くことの凄さが「逆襲のシャア」を見ているうちにわかってしまったんですね。
富野監督の映画というのは、かまえず自然(な感覚)に見ると非常にあたりまえに見えてくるものなんです。
欲しいものがあるキャラクターは、ストレートに「欲しい」というし、「いやだ」といわせてしまう。
そういった、普通ならば見栄で隠してしまう、むき出しの本音を見せる。
ただ、いってみればこれは他人の心のなかに、土足で上がり込むようなもの。
富野監督の作品に嫌悪感を覚える人は、そこにひっかかるんでしょう。でも分かってしまえば、それが快感なんです。


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