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426 :雪と氷の名無しさん[sage]:2011/07/09(土) 14:41:06.89 ID:0qyRjFPb - 【下流の子は下流】「偏差値の高い庶民」能力は身分相応 − 大学の大衆化に警鐘
元厚生事務次官宅が相次いで襲われた事件で、「官僚の妻」の悲劇が浮き彫りにな った。今回は、同じ官僚夫人でも、かなり特殊な世界である「外交官夫人」につい て書いてみたい。「外交官夫人という響きにあこがれた女性はかって多く、外務省 の秘書課にお見合い写真が山と積まれていたのは有名な話だ。キャリア外交官とし で外務省に入省すれば、最低でも小国の大使ポストは保証される。大国の大使夫人 ともなれば、完全にセレブリティーだ。だから、外交官夫人となるのは上流階級出 身者が珍しくなかった。上の世代の夫人たちの顔ぶれを見ると、きらびやかなこと このうえないのである。皇太子妃雅子さまの父である小和田恒元国連大使の夫人が 元チッソ社長の令嬢であるのはよく知られた話だ。外交官の事実上の最高ポストで ある駐米大使夫人も派手だ。加藤良三前大使の夫人は、名外交官と呼はれた法眼晋 作元外務次官の娘。藤崎一郎現駐米大使の妻は、大蔵官僚時代は「空飛ぶ財務官」 と呼はれ、後に東京銀行頭取を務めた柏木雄介氏を父に、やはり元大蔵0Bで元明 治製糖相談役の娘である母を持つ。外交の世界は、庶民からは想像もつかない閨閥 の世界である。しかし、「今では、外交官と結婚したいというお嬢様はあまりいま せんね」と、50代のある大使の夫人は顔を曇らせる。夫人の嘆きはこう続く。「外 交官」といえば聞こえはいいが、給与は普通の国家公務員と一緒で、民間の一流企 業と比べればはるかに安い。だが、入省後すぐに留学に出され、その後は在外公館 で勤務する外交官は、外国に出れば、若くても夫婦そろって招待を受けることが多 い。だから、外交官の妻の日常は衣装代など費用がかさむし、自宅で「おもてなし」 をするのも一般的なので、食器や家具にも気を抜けない。昔は名家の娘が嫁いでい たので、実家から援助を受け「薄給時代」をしのぐケースが少なくなかった。だが、 外務省の度重なる不祥事で外交官の社会的地位やイメージが大きくダウン。「妻加 俸」と呼ばれる家族手当にも厳しい視線が注がれる。娘を嫁がせようと考える家は 激減した。外交官試験が公務員試験に統合され、〈普通のひと〉が外交官になり始 めた。大学時代(主に東大)の恋人と結婚するケースも増え、結果として外交官妻 も「偏差値の高い庶民」ばかりに。有名企業のオーナー一族に育ったこの大使夫人 は言う。「彼らは思っていた生活と違うと簡単に辞める。我慢することができない。 公務員制度改革が進めば、身分も保障されないので、外交力の低下が心配です」
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