- 日本ワインを応援するスレ17本目
121 :ワイン業界視察六本木編:1[]:2019/05/02(木) 10:17:23.04 ID:HHLoIEOh - さて、シャバシャバ君は何故か私が「ワインはスケベ酒需要に依存している」と苦言を呈すると、
「さてはお前、ルサンチマンだなwwwww貧乏人wwwwwww」と嘲笑するのですが、事実は事実 それを裏付けるデータがあります ワインそれ自体の需要がほぼ横ばいなのに対して、 4合五千円以上が相場のシャンパンだけが突出して需要が伸びているのです 今回のワイン業界視察旅行のうち重要な部分の一つは、そのコアを占めるであろう「ヒルズ族」の実態の調査です そこで私は都営地下鉄「六本木」駅で下車し、町ブラをしてみました 駅から近い少し路地裏に入ったところにあるステーキハウス「エンパイアステーキハウス」付近を歩いていたら、 突然目の前を通り抜けましたよ!そう、ホンモノのヒルズ族が 黒の品川3ナンバーフェラーリオープンカーに乗った胸元を見せびらかせたファッションの中年オヤジが、 昼間なのにライトをつけていて、その隣に座る女は明らかに年の差離れすぎ(愛人でしょうね、間違いなく) その女も如何にもと言うファッションで、見た事もない胸元ビラビラの超高級ドレスを着ていて、 あと一センチ着こなしがずれてたらチクビ丸出しです ドデカいグラサン、肘をだらしなくドアの上に置き、男も女もヤンキー感丸出し そして髪型はお揃いのオールバック、狭い道路なのに疾走していて明らかにキップを切られる速度でした 私は日本の恥であるヒルズ族をこんなに間近に見れたのを見て興奮しました! こりゃあ次から次へとこういう恥さらしに出会えるぞ!と意気軒高にドデカい六本木森ビル(六本木ヒルズ)に 向かいました ところが意外にそういう人に会えないものですね 人が多く集まる場所だと尚更です 六本木ヒルズには3回ぐらいポルシェに乗った『LEON』感満載の中年オヤジを見かけたのですが、 一人で乗っていて、愛人を連れている様子はなかったです
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123 :ワイン業界視察六本木編:2[]:2019/05/02(木) 10:38:00.81 ID:HHLoIEOh - 六本木ヒルズでは昼下がりでお腹が大分空いていました
ここは高いだろうなあと思いつつ、仕方なく食事をとるしかないと思い散策をすると 『サルバトーレクオモ』がビュッフェをやってまして、1800円で食べ放題との事なので ここで食事をとる事にしました この店の事は存じ上げなかったのですが、中に入って分かった事はピザ屋さんだった、と言う事です 何故か明らかにイタリア人のおばちゃんが陽気に接客をしており、お洒落一辺倒に陥りがちなクールトーキョー を温かくそして微笑ましく彩ってくれています ピザのコスパの高さときたら想像を絶するレベルでした 今まで地元で食べていた「ピザ」は何だったんだろう?と言うレベルです 店内には、美女と不美女の仲良しがいて、美女の方は最近多いホワイトニングを見せつけた 件のファンケル社員の「元レスリング美少女」そっくりの人でしたが、「私オッパイ尖ってるでしょ?」感 満載のセーターのような服を着ており、目のやり場に困ります 不美女の方はジャイアンの妹のような女流漫画家のようなファッションです 如何にもヒルズに来ているような感じだったので美女の方に「ヒルズ族の人と待ち合わせですか?」と 質問したかったけれどビンタされるのが怖くて言い出せませんでした 時折真っ赤っかなドレスを着ていて、中年LEON系オヤジと肩を組んでる女を見かけます 兎に角カネのありそうなオッサンに寄ってくる女はいらっしゃる、と言う事でしょう 意外に多い組み合わせはBMWとAKBレベルの顔面偏差値の女の組み合わせです 六本木ヒルズクラスになるとこれは中の下なのですが、そういう人ほど必死なのかも、です 六本木ヒルズの近くには酒屋さんがあるのですが、店の外に見えるディスプレイを拝見しますと 蒸留酒の年代物やワインで数十年前のものだったりとか破天荒なレベルの高価そうな酒が見えてきます 興味深いのは店入口すぐの所に500円のワインが置かれていて、観光客が不必要に敬遠しないような 工夫もされておりました
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126 :ワイン業界視察六本木編:3[]:2019/05/02(木) 11:08:57.25 ID:HHLoIEOh - 日本のワイン業界はファッション業界だ、と喝破したのは「日本人にワインの味なんかわからねーよw」と
吐き捨ててこの国を出て行ったマスターオブワイン「ネッドグッドウィン氏」です まあそういう氏自身がシャンパンばっか好んで飲んでるようですが・・・・ そしてそれは当たっているのです 私はワインと盛りのついたメス猫どもの関係性を調べるために 「六本木・表参道・渋谷・新宿・丸の内」をつぶさに観察しました 事前の予想に反して、日本で最もバタ臭い街は六本木ではなく表参道でした 「ワインとデリさえあれば素敵なランチが愉しめちゃう。これって東京の新しいスタイルだと思う」の 鼻につく東急ラジオCMを地で行くのが表参道だったのは意外です 昼間なのに地下鉄の駅の大きなスペースを取る何とかマルシェと言う喫茶店なのかダイニングバーなのか 判らない店がある、コンビニっぽい店でもワインが必ず大きなスペースを取って売られているなど 此処ほどバタ臭い街はありません カフェは星の数ほどあり、何処も混んでいる ところが私が呑んだコーヒー店「ミカフェート」は雨天と言う事もあるのでしょうが、空いていました コーヒーハンターの店なのですが、ファッションの街にとって本格ホンモノはそれ程重要ではない、 と言う事でしょうか? 六本木は”格差社会”をキーワードにした観察対象からすると実に興味深い みんながみんな着飾っているわけじゃなく通行人のほとんどの人が地味目で、むしろ表参道の若者特に女が 着飾る人が多かったです テレビ朝日の入り口にはクレヨンしんちゃんのイベントが行われておりまして、ファミリー層が記念撮影に ピースをしているホンワカした光景が広がっていました 現代吉原炎上のようなドギツイファッションのヒルズ族と年の差カップル、ホンワカしたファミリー層、 地味目の多くの通行人、黒塗りベントレーが通る一方でその近くにある『さくら坂公園』を外国人と 日本人のお子様がきゃあきゃあ言って遊んでいる光景は正にカオスです もっと意外な事実はお洒落度の高さの二番目は『丸の内』だったことです ただし六本木とは対照的な意味で、です 簡単に言いますとファッションにカネを掛けるという点では最高度の街なのですが、 ピアノの発表会みたいな、どうやってお嬢様感出そうかな?みたいな人が多かった
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127 :ワイン業界視察遠藤利三郎商店:1[]:2019/05/02(木) 11:50:41.28 ID:HHLoIEOh - さて、皆様いよいよお酒と言う本題のテーマに回帰したい
それにしても東京はダンジョンです もうグーグルマップを参照にしても順調に目的地にたどり着けるとは限らない 私は「地名入り信号機」をランドマークにすることが多いのですが、グーグルマップに無い 「地名入り信号機」もあり、早くも挫折 予約の時間が決まっているのに、予め余裕を持たせたはずなのに迷ってしまった 結局5分の遅刻なのですが、そんな私を店員さんは温かく迎えてくれて助かりました ジョージアワイン展の会場でもそうなのですが、ワインの販売/接客をされている業界人は とにかく女性が多くしかも表参道駅でよく見かけるヒールをカツカツ鳴らすスカした美女レベルの 人が多い まあCAがキャリアアップのためと、趣味を兼ねてワインエキスパートを取ろうとする人ばかりの業界ですからね その点が非常に特異なのだ、と言う事実を見落としている人が多いのですが、見落として避けて通るべきではないのです 最初にワインの注文をする際に 日本酒が好きな人が好みそうなワインは何か? とお尋ねしました 3人の女性と一人の男性が接客をしていましたが、癖球だったようです リーダー格の女性に相談を始め、代わりに対応した方がどういうお酒が好きなのですか? とたずねてきます 静岡・新潟・加賀の名前を挙げると「赤と白どっちが好きか?」と聞いてきます 私は、赤の方が好きなのだが最初に呑んだワインがあまりにも酸っぱくてワイン嫌いになってしまった と言ったところ赤ワインを出してきました カリフォルニアワインのスリーシリーズ?シーズ?と言うピノノワールのワインでした ピノノワールには嫌いになった記憶があるのですが、これは軽い酸味と渋みがあって メルローみたいなワインでした やはりこの店はセレクトを間違えない、ピノノワールも外さない、日本酒好きに差し出すワインとしては 「無難」と感じました 渋みがあるとこんなのピノじゃない!という人も多かろうと思いますが、固定観念にとらわれすぎです 大西洋型大陸性気候は曇天ばかりで日照量が不足する そういう不完全に熟したワインを有難がっているのはどうかしている 「お通し」で出てきた料理にはチーズのようなクリームのようなムースっぽいものは合います イカには合いません 酒のセレクションにこだわるタイプの店の場合は、 次々違ったタイプの酒の味を愉しむのがオツと言うものです その次に頼んだのは『シャトーヌフデュパプ・ドメーヌフェラん』と言うワインでした 濃厚な渋みのある赤ワインは日本人が嫌う事が多いとお聞きするのですが、私にはこれが美味しく 感じられたのです
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132 :ワイン業界視察遠藤利三郎商店:2[]:2019/05/02(木) 17:37:33.26 ID:HHLoIEOh - ドメーヌフェラんに合わせる料理を尋ねると牛サガリのローストを勧められたのでそれを
食べました 以前にもカオールワインの「シャトーシャンベルト」の赤ワインと牛肉はよく合い刺身のような 風味に変わった美味しい味になっていたのでそのような予想をしていたのですが、今回もそんな感じでした ワインの味自体は渋いだけでなく揚げ物のような油っぽさがあり、すっきりした後味でフルーティな印象 ピリピリ感(スパイシーとも言うが鼻につくのでそういう用語は使わない)が日本酒の『飛露喜』に似ています やはり良質な赤ワインは渋いだけでは駄目なのです 牛肉はアメリカの牛との事ですが、赤身が多い事からするとアンガス牛だと想像しますが、これも大事なところで 赤ワインで美味しくなるのはやはり赤身肉です 最後に呑んだのは『チャートンベストエンドソーヴィニヨンブラン・マールボロ』でした これは「爽快さが際立つワインはどれか?」 とお聞きしたところ出していただいたワインです 南アフリカの白ワインとどっちがその手のワインなのかな?と思いながら質問をさせて頂いたのですが、 「ミネラル感」がある分こちらの方が上との事 余談ですが、最近はワインの記事をネットで拝見いたしますとどこもかしこも「エレガント二乗」の連呼ばかり そう言えば以前浜松駅のとある酒売り場で、その「エレガント」を謳い文句にするワインを試飲する機会があったのですが、 ソーアヴァン方式で淡麗感を強調する一方で酸味が強く出る味でした 酸味が強ければそれが「エレガント」だとすればそれはある種のフルボディじゃないか、と とにかく五味の調和が大事です このワインの特徴はところてん、ワラビ餅系のひんやりした味がいい感じでアクセントになっていました 日本酒で言うところの「冷旨酸」のような味でこういうのを「ミネラル感」というんですねぇ 酸味がきつくなくなり、ワラビ餅風味とのバランスで調和が図られている感じです 料理は、お刺身にドレッシングをかけたカルパッチョと言う料理でした 生魚料理は、ワインにとっての鬼門で、これが和食に入り込めない大きな理由の一つです そこにドレッシングを間に挟み、その上で酸味がきつくないワラビ餅爽快系のワインをアテにすることで ”必要以上に洗い流さない”を実現していてよく出来ています 日本酒好きの一般的な酒呑みの場合は、このワインを最も気に入る可能性が高いと愚考します 最初に私は酸味のキツイ味が嫌いと店員さんに言ったのですが、それを承知の上であえてこのワインを勧めても いい位だとすら思いました 酸味に特徴のあるワインは白が多いのですが、ピノノワールの場合は赤の例外で酷いものは強烈に酸っぱい ”赤の方”の酸味がワイン嫌いになる原因になる事もあるのですね
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133 :ワイン業界視察遠藤利三郎商店:3[]:2019/05/02(木) 18:05:38.12 ID:HHLoIEOh - さて、以上がここのワインバーの感想なのですが、同時にいわゆるワインファンと言われる人種と
彼らを相手にするビジネスに関しても観察する貴重な機会が得られました 結論から言えばこのワインバーを使われる方と言うのはいわゆる「意識高い系」なのです それはもうはっきりしています 私は「遠藤利三郎商店」の壁際に置いてあるワインが気になり、値札が付いているのを見て、 「持ち込み料を払うと店内で購入したワインを呑めるサービスがあると聞いたが、本当か?」と お尋ねしたところ、おとなりの角打ち利三郎のサービスである、との回答 こちら(遠藤利三郎商店)ではそれが出来ないが、帰り際に商品を買う事は出来るのです 時間がやや遅かった事もあるのでしょうが、それを加味してもいいワインがどんどん呑まれてしまう 棚を観察してそういう印象がはっきり感じられたのです 例えばモルドバワイン 最近ではモルドバワインは、固有品種の重要性に皆気付いてきています そしてアルゼンチンと並んでマイナーワインとして部屋の片隅に置いてある(売られている)モルドバワインは ポッツンと一個だけ4合瓶が並んでいて寂しそうな空気感を醸し出していました もっと重要なのがスペインワイン 私がEPA注目銘柄として世間で注目されるスペインワインは、WIKIを見ただけでその四大産地 のうち「リベラデルドゥエロ」のポテンシャルがどう考えても高いはずだ、と言い続けています そしてその「リベラデルドゥエロ」のワインは棚が空白があり、3000円台までのワインが消失しているのです! そのお隣には6000円以上の「リベラデルドゥエロ」が並んでいましたが、これはもう私では買えません! 店員さんに「何か気に入ったワインがありましたか?」と聞かれたのですが、正直に高い物しかなくて…と 打ち明けました 一方シャバシャバ君がジョージアをはるかに超える、と豪語する「リオハ」は3000円台弱が数本余ってました 正に驚愕の光景! 旨いワインを探り当てるハンターのような人たちが出入りするのですね、この店は
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134 :ワイン業界視察遠藤利三郎商店:4[]:2019/05/02(木) 18:31:04.77 ID:HHLoIEOh - 遠藤利三郎商店は、カップルと女性グループ客と通(の男性)が混在している印象です
男性客の方がマイノリティだったのではないか?とおぼろげながらに記憶します 女性客のお会計の際に4合6000円のワインを三本買い求めていました 「安い高い」の価値観が日本酒呑みとは違うのです ですからこのような方が一般的なワイン呑みだとすると、私達とは「コスパ」に関して 意見が噛み合わないだろう、と愚考します それはすなわち所得の違いによるエンゲル係数の違いですね 特に「金額」は少数の人以外を遠ざけますから必然的に『ファイアウォール』になります 或いは、女にカッコつけようとしてわざとそういう買い方をしたのか・・・ 世の中はいわゆる「質量保存の法則」と言われるものがございます いいワインがこう言うところに集まると、どうでもいい渋くて酸っぱい酒が市井に出回るしかないのです この店のグラスワインでハズレと感じたものはありませんでした と言う事は渋くて酸っぱい酒は、別の所のワインの販売棚に置かれる事になります どうでもいい酒が市井に出回らないためには、そういう酒を輸入しないようにするしかありません とは言え、商売のタクティクスとしてはそれがなかなか・・・ やはり今後も「ハズレ」をつかまされる人と、「金額」を「ファイアウォール」にする人と この店等に出入りして情報を得ようとする「意識高い系」が混在する状態が続いていくのでしょう ただしこれは「旨い物」がグルメとワインだけだったら、の話です ハズレをつかんだ人は当然「ワイン以外」の選択をします 私の場合は「ワイン以外」から「ジョージア」を通じて「ワイン」に来たマイノリティです 先述の「日本酒好きの好むワイン」の質問の件は、「ワイン以外」に「ワイン業界関係者」が 情報のアンテナを立てているかどうか?を知りたいと考えて質問させていただきました
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135 :訂正・ワイン業界視察遠藤利三郎商店:4[]:2019/05/02(木) 18:33:50.01 ID:HHLoIEOh - レポート記事の訂正です
誤文失礼いたしました >女性客のお会計の際に4合6000円のワインを三本買い求めていました >「安い高い」の価値観が日本酒呑みとは違うのです これは間違いです↓が訂正分です >男性客のお会計の際に4合6000円のワインを三本買い求めていました >「安い高い」の価値観が日本酒呑みとは違うのです
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