- ピーロート・ワインってどうなの?
507 :Appellation Nanashi Controlee[sage]:2012/01/14(土) 16:35:09.68 ID:4NAOqKX9 - 武台を降りた武は、良一に連れられて店の中を見て回った。 店
は古い木造で、伝統を感じさせる。 武台を中心に、周りにテーブル席が配置され、入り口から入って左 側にカウンター席が広がる。 奥の板場の横に小さな階段があり、そこから2階へ上がる。 そこは畳を敷いた広い和室になっていた。 「ここは板前用の部屋だ。着替えなんかはここでやってくれ。 休憩もここでとれ」 「押忍!」 武は部屋を見渡す。 余計なものは全くなく、大き目のたんすがあるだけだ。
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508 :Appellation Nanashi Controlee[sage]:2012/01/14(土) 16:36:39.12 ID:4NAOqKX9 - そして畳のあちこちに染みができている。 その染みを見ていると、良一が声をかけた。
「そいつは、板前達の男が飛び散ったあとだ。 気の荒い兄弟子がしょっちゅう若い板前に気合を入 れてやってるか らな」 それがどういった「気合いれ」なのかはすぐに分かった。 「親方の許可なくの自慰は禁止ではないのですか?」 「あぁ、兄弟子がちゃんと俺に許可を求めにくるぜ。 最も、気 合を見せるために発射するのはズリじゃねぇ。 ズリってのは、 てめぇの性欲の処理のためにするもんだ。気合いれ の発射は、 自分の気合・男気を見せるための神聖な行為だ。全く別 のもん だと俺は思ってる」
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509 :Appellation Nanashi Controlee[sage]:2012/01/14(土) 16:38:06.46 ID:4NAOqKX9 - 「押忍!自分もそう思います!」
「うん。お前もここで兄弟子に男を見せる機会が多いと思う。新入 りだから特にな。俺だけじゃな く、兄弟子からも学ぶことは多いは ずだ。ここは単なる休憩場所 じゃねぇってことだ。ここもお前に とっては鍛錬の場になるわけだ」 「押忍!気を入れて鍛錬させていただきます!」 「おう、励めよ。さて、今日はこのへんでいいだろう。 店の規則なんかは、俺が今口で言うより、 明日から兄弟子の健二に 直接指導を受けながら覚えていった ほうがいい。 明日からが本番だ!3時にはここに来い。いいな!」 「押忍!よろしくお願いいたします!」 そう言って武は頭を下げた。
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