- 【話題】 大前研一氏 「日本人は住宅を買ってはいけない」 「日本ほど買った瞬間に住宅の価格が下がる国は世界にないからだ」
65 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:36:58.83 ID:34sxtYoe - 企業倒産の現場に携わっていると、清算の段階で、経営者の持ち家が問題になるケースに非常に多く出会う。
彼らが豪邸に住んでいるのなら理解できなくもないが(そのような賃貸物件は存在しないだろうから)、何の変哲もないどころか、どちらかというと、 立地その他住宅としての条件がお世辞にも良いとは思えない物件にしがみついているケースも少なくない。 また、サラリーマンも20年〜35年と超長期のローンを組んで住宅を購入することもなかば当然になっており、 私のような賃貸派は、逆にその理由を他人に説明しなければならない。 日本の持ち家率は約62%で、先進国ではイギリス、アメリカ(それぞれ約70%)に次ぐ高さである。しかし、人口1,000人あたりの中古住宅の流通量は、 イギリスの22件、アメリカの16件と比較して1.25件と極めて低く、この数字からは、一度購入した住宅に半永久的に住み続ける日本人の姿が浮かんでくる。 現金のように流動性の高い資産と交換するのだから、居住目的とはいえ、住宅もそれなりの流動性が確保されていなければ経済合理性に適わないと考えるのが 一般理論だろうが、日本では、自らが居住するという理由でこの原則は無視されてしまうようだ。 中古住宅市場が未熟であるということは、かりに住宅を購入した後に売却して転居をしたくても、大きな制限を受けるということだ。 かといって、いったん賃貸物件として貸してしまえば、借主は借地借家法で強力に守られることとなり、ほぼ充足が非現実的な「正当事由」が ないかぎり退去させることはできない(平成12年には、不動産の流動化を促すために定期借家権が導入されたが、利用率は約5%と低い)。 おそらく、意識するとせざると、持ち家を持った人間は、転居を避ける経済活動をおこなっているのだろう。住宅ローンを利用していれば、 これに、収入に対する安定志向がプラスされる。さて、このあたりで、何となく政策の黒幕が見えてはこないだろうか。
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66 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:38:03.99 ID:34sxtYoe - 政策のターニングポイントは、1972年だった。
徹底した持ち家優遇政策は、当時の首相である田中角栄の「人間は持ち家を持つほうが保守化するし、 ローンを返すために真面目に働くから、住宅政策は持ち家に絞る」「賃貸住宅に国民が住むと共産化する」という大号令の下に始まった。 終身雇用と年功序列賃金が保証されていた当時は、長期のローンに不安を覚えなかったことは想像に易い。 また、それまで一般的でなかった元利均等払いが普及し、返済開始時から比較的安い弁済金額で済むため、 多くのケースでローンが賃料よりも安くなったことも動機になった。さらには、当時の利息はインフレ率よりも低かったので、 返済を進めるうちに収入が上がって、多くの人が負担感が軽減される経験をした。不動産は必ず値上がりし、売却時には利益が出た。 まさに良いことづくめに見えた住宅購入、確かに賃貸物件に住み続ける等、今よりさらに奇異な目で見られたことだろう。 もちろん、持ち家政策にも田中の「国土の均衡ある発展」主義は貫徹されている。公庫の融資を受けられる条件に、 敷地面積や延べ床面積に最小制限を設け、都心部では公庫を利用しにくく、地方では逆に利用しやすくすることで、国民の地方への移住を誘導したのだ。 この政策もあり、都市への人口の集中は緩和された。それと同時に、奇蹟と言われた日本の高度経済成長期も終焉を迎えた。 これは、都市への人口の流入が高度経済成長を支えていたという動かぬ証拠であり、この愚策は未だに続いている。
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67 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:38:51.11 ID:34sxtYoe - また、金融としての側面からも、現在の住宅政策は問題が多い。だいたい、学術的議論を待たなくても、明日のことも良くわからない時代に、
35年もの間、安いとは言えないローンを支払い続けられると考えることじたい、どうかしているのではないか。 今から35年前の1975年といえば、マイクロソフト社が設立され、日本では電電公社がやっとプッシュホンを開発した年だ。 当時、2010年に世の中が今のようになっているなどと考えていた人は、ビル・ゲイツを除いては皆無だろう。 終身雇用も年功序列賃金も既に崩壊しているにもかかわらず、未だに住宅をめぐる世の中の常識は生き続けている。 住宅ローンの新規貸出は、ここ20年ではピークの1995年(約36兆円)から比べると、2009年は約19兆円と半分近くまで下がったが、 それでも、いわゆる非正規労働者率がそれぞれ同年、男性8.8%→17.7%、女性39%→ 54.2%と雇用環境が激変していることを考えると、異常な高止まりとも言えよう。 金利が固定か、変動かの議論は多くのFPが意見を述べており、河野太郎氏も指摘するように、利息が安いからといって変動金利で借りるということは、 日本の景気もずっと悪いままだと認めていることに等しい。 私はリフレ派みたいなことを言うつもりは一切ないが、住宅と雇用の分野に関しては、規制を排除して市場原理に任せれば、 全てが良好な結果になると考えている。この理論の検証については、また別の機会に展開することにする。 北海道のような地方都市には、ほとんどの人が30代位からもはや「これくらいの人生でいいから、今以下の生活をしたくない」という安定志向が蔓延している。 人間、10代・20代は子供だ。40代を過ぎたら、なかなか新しいことには取り組めない。それなのに、唯一戦うべくして戦える30代から安定志向に入らせてしまう政策など、 やはりどこか歪んでいると言わざるをえない。そういった意味で住宅ローンとは、国民から活力ある経済活動を奪う「狂気」なのだ。 必要があれば明日にでも、世界のどこへでも仕事や生活で飛んで行ける人生なんて、最高ではないか。この高揚感が起業を促し、明日の日本を支えていくのだ。
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70 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:43:32.71 ID:34sxtYoe - >>46
なぜそうなってるのか、とか考えることないの? なぜ賃貸住宅の供給が少ないのか? 誰かが誘導して歪めたのではないか?と。
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- 【話題】 大前研一氏 「日本人は住宅を買ってはいけない」 「日本ほど買った瞬間に住宅の価格が下がる国は世界にないからだ」
72 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:53:24.54 ID:34sxtYoe - >>27
縛りつけようとしてるんだよ。 引っ越されると今いる人間が困るから。 住宅ローンでがんじがらめにして田舎に縛りつけようとしてるんだ。 人間はもっと移動の自由を持つべきなんだよ。
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- 【話題】 大前研一氏 「日本人は住宅を買ってはいけない」 「日本ほど買った瞬間に住宅の価格が下がる国は世界にないからだ」
73 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 10:59:48.03 ID:34sxtYoe - >>71
騙されてるんだよ。 ローンで家を買うものだってな。 縛り付けられてるんだよ。 家を建てる土地や銀行や住宅メーカーや勤めてる会社や、さらには妻に。 女は見栄やら束縛のために家を買わせる。 会社はローンを抱えさせて簡単にやめさせないために買わせる。 会社側は簡単に切れる非対称。 全然フレキシブルじゃない。 人はもっと自由であるべきだろう。
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- 【話題】 大前研一氏 「日本人は住宅を買ってはいけない」 「日本ほど買った瞬間に住宅の価格が下がる国は世界にないからだ」
74 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 11:04:46.17 ID:34sxtYoe -
1 :名無し不動さん:2008/12/15(月) 01:01:30 ID:??? 田舎や団塊世代を中心にいまだに根強く残っている「持ち家至上 主義」。北陸の某県では「男は家の一軒を建てなければ一人前では ない」という思想が健在。 労働者の3割が非正規雇用、正社員でも定年まで勤められる人は 希少価値になるかも?というこのご時世で住宅ローンを申し込む のは自殺行為に等しい。
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- 【政治】中国軍艦新たに3隻 2日間で11隻
3 :名前をあたえないでください[]:2011/06/09(木) 18:26:47.60 ID:34sxtYoe - 民主党政権になってから
こんなんばっか。 事前通告なしなんてありえん。
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