- 【国防議論】日本に陸上戦力は必要か 19
202 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/28(月) 08:56:08.04 ID:Z4zxR8Lc - >201
06式と性能的に近いと言われているフランスのAPAV40弾の場合、 RHA換算で120mm、コンクリートで360mmの貫通力と言われてますね。 35mmAPDS弾とほぼ同等の威力ですから、APCでも正面なら弾かれる恐れはありますね。 ただ、別にそれでいいと思います。非装甲車両相手なら十分な威力ですし。 まあ、本格的な榴弾投射火力としてPF3はあってもいいかもしれませんが、陸自現役部隊から カールグスタフを回す必要はないでしょう。 それに、敵の本格的な着上陸侵攻に対処できるレベルまで強化すると、政治的な制約が大きく なって、陸自を動かすのと大差ないハードルになってしまう恐れがあるかと。
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205 :192[sage]:2011/02/28(月) 10:36:34.73 ID:Z4zxR8Lc - >203
基本的には、海上保安庁を陸上まで拡大したような準軍事的組織を考えてます。 現時点で、原発など重要防護施設を警備する警察部隊は、恒常的にMP5を携行して、 常駐警備車を展開させているわけですから、 MP5→89式小銃 常駐警備車→軽装甲機動車(非武装型) と増強することは、政治的ハードルとしてはそう高くないものと思います。 そして、戦時編制として、これらの部隊にMINIMIを配備し、06式小銃てき弾やPF3を配布 することも可能でしょう(小銃てき弾やPF3は弾薬扱いですし)。 ですが、本格的な対戦車火力を持つ84RRは、ちょっと微妙な線かなー、と。 国民や政治家が、「保安隊」(仮)が陸自に近いものと誤解する危険があるかなと思います。 何より、84RRは既に生産終了している上に、陸自の一線部隊でまだまだ需要があります。 つまり、「保安隊」(仮)に配備するためには、大枚はたいて輸入するか、陸自の戦力を減殺 しなければならないわけです。 それを考えますと、現在生産中の小銃てき弾、PF3で妥協するほうがよかろうかと。
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207 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/28(月) 10:46:37.04 ID:Z4zxR8Lc - >204
基本的に、後方警備専門の国内軍ですから。 ただ、「保安隊」を特別の機関として独立させたのは、有事には防衛省の指揮下に入れるという、 アメリカ沿岸警備隊的な運用を想定した組織構造のつもりです。 この場合、例えば保安隊の分遣隊によって海自陸警隊、空自基地警備隊を増強することも 行なうべきでしょう。 また、この規模の武装組織を創設する以上、必然的に自衛隊との人材交流も活発化せざるを 得ないでしょうし、またそれを奨励すべきと思います。 そのために、装備・部隊編制も自衛隊と極力共通化しているわけですし。 というか、正規戦に使える兵力を陸自以外に並行整備するほうが問題あるのではないでしょうか (主にコスト的な意味で)
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210 :192[sage]:2011/02/28(月) 11:04:18.24 ID:Z4zxR8Lc - 18の人さんに本格的に取り合っていただけると思ってなかったんで、ちょっと嬉しいわけですがw
では拙案の要点をまとめます。 * 位置づけは「海保の陸上向け拡張版」 * 指揮系統 ** 平時は、国土安全保障省の指揮下。 ** 有事は、部隊運用上、統合幕僚監部の直接指揮下に入る。必要に応じて細分化し、各自衛隊の任務部隊隷下に。 * 任務 ** 平時:警察の増強(管区機動隊を現行より増強したうえで、その後詰となる) ** 有事:後方施設の警備、対ゲリコマの初動 メリットとしては、準軍事的組織であるため、陸自よりも動かすのに政治的ハードルが低いことと、 軽装備であるためにコストが低いこと。デメリットとしては、18の人さんが指摘されている通り、 正規戦の戦力として期待しうるものではないことです。 ですが、 * 陸自を後方警備から解放し、正面戦力に専念させられる * 事態の早期から出動し、破壊工作を阻止できる という効果があるのではないかと。 あと>208ですが、 ミニミやPF3については、平時よりその編制に含まれているものの、出動に際しては携行しない、 ということです。現在の機動隊が、拳銃を装備しているにもかかわらず、ほとんどの出動で携行 しないのと同じ扱いです。
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212 :192[sage]:2011/02/28(月) 11:45:35.46 ID:Z4zxR8Lc - >211
有難うございます。 まず火力・装甲の面については、今後検討していくべきかと思いますが、 中隊火力:40mmAGL、小隊火力:PF3、分隊火力:MINIMI+06式小銃てき弾 の3段構え、に修正したいと思います。 次に、敵正面火力と相対したら、ですが、これはもう逃げるしかないと思います。 例えば現状で、海保が敵水上戦力と相対したら、普通に逃げますよね。 敵正面戦力が重要防護目標の近傍に出現したら、もはやそれは陸自に回すべき 問題かと。 第3の「普通科連隊に警備任務を課すことと比較してどうか?」ですが、 やはり平時から重要防護目標の近傍に展開できるのがメリットかと。 平時から実弾装備の自衛隊を駐屯地外に配備するのは、さすがに国民感情が 許さないんじゃないかと思います。 訓練の問題ですが、それは自衛隊に依存すべきだと思います。 陸自内に警備部隊を新設しても、既存部隊の訓練スケジュールを圧迫するという 問題は同じわけですし。あと訓練を依存することで、現場レベルで陸自とのラインが 通るのではないかと期待してますw
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215 :192[sage]:2011/02/28(月) 13:39:35.36 ID:Z4zxR8Lc - >213
とはいえ、2線級の対反乱作戦部隊に、敵の正面戦力との交戦を要求するのは無理があるのではない でしょうか… 本気で敵の正面戦力を遅滞するなら、84RRどころか、中MATと120mmMOくらいは必要になるでしょう。 そうなると、最低でも普通科連隊(軽)並みの編制になってしまいますし、それだけの部隊を追加編成 するのは、 陸自の枠内であろうがなかろうが、非常に困難でしょう。 重要防護施設の警備についてですが、正確には「近傍に展開できる」というよりは、現行の原子力関連 施設警戒隊と同様に、直接に施設警備を担当できるということですね。 さすがに、陸自の治安出動を常態化するのは無理ではないかと。
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218 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/28(月) 14:30:35.07 ID:Z4zxR8Lc - >217
>205に書いたとおり、既に、重要防護施設警備の警察部隊はMP5Fと特型遊撃車で 武装しているわけですから、89式小銃+MINIMI+06式小銃てき弾と軽装甲機動車への ハードルはそう高くないと思います。ですから、武装の面では、陸自が駐留していても、 反発はそこまで大きくはないかと。 ですがやはり、「自衛隊」が出ているという政治的インパクトは無視できないでしょう。 その点、準軍隊であれば、既に海上保安庁が重要防護施設警備を行なっている以上、 その種の影響は小さいかと。 まあ、方面混成団を2個連隊基幹にするだけで、後方の対ゲリコマはだいぶマシになるかとも 思いますがw
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222 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/28(月) 16:00:14.87 ID:Z4zxR8Lc - >219
というよりは、アメリカ沿岸警備隊とか海上保安庁の陸上版なわけです。 * 平時:都道府県警察と管区機動隊に対する増援部隊、 * 有事:統幕指揮下の後方警備部隊。 第2機動隊や管区機動隊を強化したという前提とはいえ、これらで対処できない 治安警備などについては、現行の機動隊と同様の装備・行動規定のもとで出動 することを想定しています。 >220 現状の問題点は、警備要員が「警察官」であること、だと思っています。 つまり彼らにとっては相手の逮捕が優先事項であり、無力化という意識は薄い のではないでしょうか。 「保安隊」という準軍事組織に改編することで、その意識改革がなされることも 大きな効果かと思います。 また、>210に書いたとおり、「保安隊」の目的のひとつが、 > 陸自を後方警備から解放し、正面戦力に専念させられる ことです。 重要防護施設がある地域に敵正面兵力が出現した場合、当該地域の普通科連隊は、 施設を警備しつつ、敵正面兵力に対処しなければいけなくなります。「保安隊」は、 この場合に施設警備を行なうことで、普通科連隊を敵正面兵力対処に専念できるように することが目的です。 逆に、敵正面兵力が施設に脅威となる距離に現れれば、普通科連隊が行なうべき 任務は一つだけになるわけです。 もちろん、時間的余裕があれば、方面混成団のコア部隊によって保安隊を増強すべき ですが、いずれにせよ、1線級の普通科連隊は、重要防護施設の警備からは解放される べきと思っています。
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226 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/02/28(月) 18:57:48.37 ID:Z4zxR8Lc - >223
「国内軍」と何回か書いてる通り、念頭にはありますw ただ、戦車まで持ってるロシア国内軍とは比肩すべくもないですが。 >224 警察部隊は、平時の任務は十全にこなしてると思います(淫行事件とかありましたけど)が、 有事においては非常に疑問かと。 あと、施設科こそ、正面に全力を投入される職種ではないでしょうか? 敵主力が本土に着上陸した場合、我方は一時的であれ劣勢に立たされるでしょうから、 それを補うためには防御施設の構築は最優先かと。 その面を考えますと、正直、重要防護施設の警備に回すべき1線級部隊は存在しないと思います。 せいぜいが方面混成団くらいでしょうか。 また、平時から有事に移行する「準有事」の段階で、重要防護施設の警備に陸自部隊を出すことに なるでしょうが、そこから有事に移行し、敵主力を迎撃しなければならなくなった場合に、施設ごとに 分散してしまった各部隊を集結・再編制する手間がかかってしまうのが問題でしょう。 ですから、陸自所属にするにせよしないにせよ、1線級部隊とは切り離して、かつ方面混成団とは違って フルタイムの(即応できる)警備部隊は必要だと思う次第です。 あと、保安隊の装備ですが、海自の陸警隊や空自の基地警備隊が一つの目安になるかと思います。 そしてこれらの部隊が、本格的な対戦車火器を保有していないことが、84RRを含めなかった理由の 一つでもあります。 まあ、管区ごとに、106mmRRと81mmMOを装備した重火器部隊を設置して、必要に応じて機動運用、 という手もあるかもしれませんが、やはり政治的リスクが大きいかなと。
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230 :192[sage]:2011/02/28(月) 20:06:47.93 ID:Z4zxR8Lc - >228
まず防御施設の構築は、数日から数週間かかるものに限るものではないでしょう。 むしろ、着上陸した敵の侵攻ルートが判明し次第に防御施設の構築に入るため、 施設科部隊は師団司令部の手元に置かれると思いますが。 また、各地の普通科連隊が重要防護施設での警備訓練を行なう(予定になっていた) ことからしても、これら施設の警備の主力は、現状では普通科部隊が想定されている のではないでしょうか。 あと、空自基地警備隊が空挺団の奇襲で壊滅したのは、重装備の欠如ではなく 訓練不足と戦術未熟によるものです。この種の攻撃に対処するためには、84RRよりは AGLのほうが有効かと思います。 それを考えますと、装備面では、海自陸警隊・空自基地警備隊の装備は、ひとつの 目安になろうかと。 >229 カール君がNGなのは、陸自での需要がまだまだあるというのが第一です。んで新品の M3を買ってくるほどのものでもなかろうと。 あと、MATなどの援護抜きで対戦車戦闘をやるには、84RRは中途半端でもあります。 それならむしろ、106RRで砲身命数がまだ残っているものを抽出して、対戦車小隊を 編成したほうが有効でしょう。 それと、06式は尾筒内径が22mmなだけで、弾体直径はもうちょいありますよ。 とはいえ、APAV40同級だとしても40mm内外ですが。
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