- 【BS12】バビロン・ベルリン【バレ禁】
548 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 22:42:46.50 ID:9I1l/xY8 - 第101警察予備大隊
警察予備大隊の構成員というのは、あくまで警察の予備として急遽収集された一般市民 であり、軍人ではなかった。 およそ500人の隊員からなる第101警察予備大隊も、上に立つ少数名のナチ党員やSS隊員 をのぞけば、ほとんどが運送業や材木屋、教師、事務員、船員、セールスマンといった、 「普通の人びと」である。年齢層は高め、ナチス・ドイツ以前の教育を受けており、 格別にナチスの思想に傾倒していたわけでもない、 主にハンブルク出身の一般労働者。
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549 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 22:44:55.39 ID:9I1l/xY8 - 1942年、第101警察予備大隊はポーランドに派遣される。
そしてそこで2年間にわたりこの「普通の人びと」は虐殺に加わっていくことになる のだった。 一番最初の「任務」では、隊長であるトラップ少佐が、涙を浮かべながら内容を説明 した上で参加したくない者は申し出れば処罰なしで任務から外すと言うのだけれども、 ここで辞退した者は10名ほどしかいない。
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550 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 22:46:18.78 ID:9I1l/xY8 - そしていざ銃殺が始まるとトラップ少佐は現場には来ず、小屋の中で泣きながら神に
祈っていた。「現場」では、殺すのが嫌でこっそり隠れた者、耐えきれず途中で任務 を外してもらった者もいたけど、残りは命令に従ってひたすら殺し続けた。 とはいえ、初めての任務はかなり凄惨なことになり、隊員のほとんどは精神的に参ってしまう。 ところが、彼らはその後も虐殺任務を手がけていくうちに、だんだん手際もよくなり、 精神的にもすっかり順応してしまう。
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551 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 22:48:02.84 ID:9I1l/xY8 - 第101警察予備大隊が射殺したユダヤ人の数は、
1942年7月から1943年11月の間に総計38,000人、 トレブリンカへ強制輸送したユダヤ人の数は、 1942年8月から1943年5月までで、総計45,200人だった。
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552 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 23:06:55.36 ID:9I1l/xY8 - ユダヤ人絶滅政策といえば、すぐにアウシュヴィッツ―ビルケナウに代表される
絶滅収容所のガス殺戮が念頭に浮かぶが、 現実にはホロコースト全犠牲者(およそ600万人)のうちおよそ 20パーセントから25パーセントが射殺によるものである。
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553 :奥さまは名無しさん[]:2019/11/24(日) 23:09:34.05 ID:9I1l/xY8 - 隊員の多くは狂信的反ユダヤ主義者ではなく、もともと社会民主党などの支持者が多かった、
ハンブルクの中流から下層階層出身の男たちであった。
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