- スタートレックDS9 第五十五幕
761 :奥さまは名無しさん[]:2019/06/22(土) 19:57:41.79 ID:i5GaNmrL - 「ホログラムデッキの反逆者」を製作したとき(1988年)は、プロデューサーはシャーロックホームズのキャラクターは
すでにパブリックドメインに属していると考えていたようです。放送後、コナン・ドイル財団からキャラクター使用料の 請求があり、その紛争が解決するまで4年も掛かったとか。その後ようやくできたのが「 甦ったモリアーティ教授」。 そして、シャーロック・ホームズの著作権について調べてみたら、以下のことが分かりました。 イギリスにおいては1980年に一度消滅し、1995年の法改正で2000年まで伸びていた。アメリカではかなり複雑な経緯が あったようで、1909年法によれば1982年に消滅。しかし、1976年改正で保護期間が延長されており、配偶者や遺族も 権利回復手続が可能とされたため、1979年に長女が手続して10作品について権利を復活させ、財団も設立。その後は、 「権利が残存している作品がある以上キャラクター使用に関しても権利がある」と主張して使用料を徴収していた。しばらくの間は 慣行的に支払が続いていたが、2013年にあるホームズ研究者が裁判を起こし、同年に地裁で、2014年に連邦巡回控訴裁判所で 勝訴判決を得た。曰く「コナン・ドイルの初期著作がパブリック・ドメインに入っている以上、そのキャラクターである ホームズとワトスンの著作権も失効している」。裁判官はこんなことも書いていました「財団の戦略は、法的根拠のない 僅かな額の請求をすることにより、過大な法的費用を避けようと考える作家や制作者から費用を徴収しようとするものである。」 そして2014年11月には最高裁が上告を退けた。 その後財団は、2015年にシャーロック・ホームズの晩年を描いた映画「Mr.Holmes」に関して制作者を訴え、和解している。 ちなみに、1998年改正によりさらに保護期間が延長された結果、現在は3作品について権利が残っており、ドイルが最後に執筆した 「ショスコム荘」は2023年まで。(アメリカの話)
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