- 春夏秋冬…京都へ その百六十九 [無断転載禁止]©2ch.net
494 :列島縦断名無しさん[]:2017/08/24(木) 16:04:00.93 ID:VlrYNGfz - 2017年 8/24 PM4:00前に京都・嵐山公園バス停で降りていま桂川沿いを上流へ歩いている
『勿論私は、初めてこの丘を訪れたときの 過ぎし日の私ではない そのときはのろ鹿のように山々を 深い川や淋しい流れのほとりを 自然の導くままに飛びまわったものだ それは自分の愛するものを追うよりは 恐ろしいものから逃げ出す人のようだった 当時自然は私にとってすべてであった 当時の私のありさまを描くことはむずかしい 鳴りひびく大滝は 情熱のように私につきまとった そびえ立つ岩と、山と、深く暗い森 その岩と形は当時の私には 欲情であり、感情であり、愛であって それには思想のもたらす高遠な魅力も 肉眼に由来しない興味も 必要ではなかった そのような時はすぎた そしてあのうずくような喜びと 目くらむ恍惚感も消え去った』 ウィリアム・ワーズワース 《ワイ河再訪に際し、ティンターン寺院の数哩上流で書いた詩章》
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