- 春夏秋冬…京都へ その百二十一
166 :列島縦断名無しさん[]:2013/03/15(金) 09:28:14.30 ID:qTnVyR64O - アルベール・カミュはこの忌々しい人間社会の不条理を諄諄と説いた。不条理に満ちたこの世界を。
だが、私は不条理のただ中にあっても人間は気高く生きる事が可能なのだと信じる。格調高い精神は決して何者にも犯すことのできないSanctuaryなのだと。 一般的な解釈とは些か異なっているかも知れないが、私はカミュはそう言いたかったのだと思う。気高さを失うなと。 私はそう信じている。
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- 春夏秋冬…京都へ その百二十一
173 :列島縦断名無しさん[]:2013/03/15(金) 13:24:56.53 ID:qTnVyR64O - 東西冷戦が最高潮に達した50年代のAmericaでは、“赤狩り”と呼ばれる反戦知識人やリベラル派映画人に対する弾圧が猖獗を極めていた。
一方的な断罪や密告が横行する中多くの映画人が職を失った。 ある日一人の映画監督が喚問され仲間の名を明かすよう迫られた。 彼は毅然と答えた。 『たしかに私はあなた方のご希望どおりに答える事はできます。 けれどももし私がここで仲間の名前を明かしてしまったならば、私はこれから毎朝起きて鏡を覗き込む度に、そこに映るものを忌々しい気持ちで眺めなくてはならなくなってしまう。 そんな生き方はまっぴら御免です。』 …彼は後に映画監督として華々しい復活を遂げた。
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- 春夏秋冬…京都へ その百二十一
175 :列島縦断名無しさん[]:2013/03/15(金) 15:53:28.74 ID:qTnVyR64O - 『怯えるな!私を撃て!!』
…銃を構えたボリビア政府軍の若い兵士をゲバラは一喝した。 伝説の革命家ゲバラを前に震える兵士に抑圧された貧しい民衆の姿を重ね併せたのだろうか。彼が捕らわれ銃殺される直前の出来事だった。 人生の終わりを目前にして、なおもこの若い兵士と貧困世界の若者たちへの同情と叱咤の気持ちが彼の胸中を占めていたのだろう… 私の人生もいまだ闘いの中にある。いつか私にもそんな日が訪れるかもしれない。 “怯えるな!私を撃て!!”と… 『ジョーン・バエズ』は歌っていた…… 我々は打ち克つ 我々は打ち克つ 我々は打ち克つ いつの日か 私は心の底からそう確信する 我々は打ち克つ いつの日か …そうとも、我々は勝てるのだ!! いつか必ず……
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