- 春夏秋冬…京都へ その百八
223 :列島縦断名無しさん[]:2012/03/06(火) 18:33:10.92 ID:vSGxnagRO - 運命は変えられるのか?
私は甚だ悲観的だ。 残念ながら私にはこのような生き方しか出来なかった・・・・。違う生き方があり得たとは決して思えない。 京都を旅する多くの人たちもまた、色々な想いを噛みしめて人生を歩いてきたのだろう。 平安の昔から癒しや救いを求めて、人は皆、京都を目指して歩いてきた。 現代に繋がる文化の発祥の地でもあった。 若かりし日も、今も、変わらず京都は特別な街であり続けた。 南禅寺の山門を通り抜け境内に聳える赤松の巨木に再会する度に、いつも私は、しばし目を閉じて去りし日々の回想に耽るのだ・・・・・。
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228 :列島縦断名無しさん[]:2012/03/06(火) 20:31:14.78 ID:vSGxnagRO - あと五日ほどで震災から一年になる。
あの日北野天満宮はあいにく小雨模様だったが、それでもピークを迎えた梅園を楽しみに訪れる人々で境内はごった返していた。 それは平和で幸せな光景だった。はるか東北でおきていた悲劇とはまさに対照的な古都の花春であった。 しかしその夜、京都駅は趣を一変していた。 いつも人が溢れていた新幹線ホームには一人も乗降客がおらず、周辺通路には疲れきった表情で座り込む人々がやたらと目についた。 頻繁に流れるニユース映像からは、もはや関東に向かう交通手段が完全に潰えてしまった事が容易に窺えた。 日本にとって歴史的な大変な一日だったが、私はなんとか無事に京橋駅に辿り着いた。 しかし被害は私の想像を遥かに超える凄まじいものだった。 あの日私は、期せずして歴史の目撃者の一人となってしまったのだ。
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231 :列島縦断名無しさん[]:2012/03/06(火) 22:25:01.97 ID:vSGxnagRO - ジョーン・バエズは歌っていた・・・・・
“我々は打ち勝つ 我々は打ち勝つ 我々は打ち勝つ いつの日か 心の底から確信する 我々は打ち勝つ いつの日か” ・・・・そうとも、我々は勝てるのだ。いつか必ず・・・・・
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236 :列島縦断名無しさん[]:2012/03/06(火) 23:49:35.94 ID:vSGxnagRO - 京都市内には古く情緒溢れる銭湯が幾つか残っているようだ。
日曜日の夕方、笑点が始まる少し前に、京橋の銭湯にいたお年寄り達が皆サッサと帰っていってしまった。あの番組は相変わらず人気があるようだ。 今、古く懐かしい日本を思い起こさせる番組が本当に少なくなった。 休日の夕方に笑点を見る度いつも、私は骨の髄まで日本人なのだとしみじみ実感させられてしまう。
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