- 春夏秋冬…京都へ その百七
851 :カール・シュバルツシルト[]:2012/02/26(日) 08:34:38.51 ID:GklSi7CXO - かつてユダヤの人々がまさに絶滅収容所に続く道中で震えていた時に、彼らを庇い、果ては身代わりとなってガス室に消えていった神父がいた。
かつてインドの貧しい街において、難病と貧困に苦しんでいる患者たちの看病と救済に人生を捧げた修道女がいた。 そのような人たちがかつて存在した事実は、先の見えない暗闇の向こうにも確かに道があることを私たちに教えてくれる。 歴史における彼らの存在は私を勇気づけ、人間の可能性というものにささやかながらも希望を持たせてくれている。
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- 春夏秋冬…京都へ その百七
852 :カール・シュバルツシルト[]:2012/02/26(日) 10:03:48.95 ID:GklSi7CXO - 私には夢がある。
やがてジョージアの赤土の丘の上で、昔奴隷だった者の息子たちと、昔奴隷所有者だった者の息子たちが、兄弟として一緒にテーブルにつくことができるような日のくる夢が。 私には夢がある。 不正と抑圧の熱いしょう気で蒸れている荒廃したミシシッピ州でさえも、やがて自由と正義のオアシスに変わる日のくる夢が。
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- 春夏秋冬…京都へ その百七
855 :カール・シュバルツシルト[]:2012/02/26(日) 11:31:27.11 ID:GklSi7CXO - 私には夢がある。
知事が今は連邦政府の介入を非難し、州権をとなえる言葉を口から吐き続けているアラバマ州で、やがて小さな黒人の少年少女が小さな白人の少年少女と手をとりあい兄弟姉妹として一緒に歩ける環境に変わる日のくる夢が。 私には夢がある。 私の四人の小さな子供たちが、やがて皮膚の色では無くその人格そのものによって評価されるような国に住めるようになる日の来る夢が。
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- 春夏秋冬…京都へ その百七
858 :カール・シュバルツシルト[]:2012/02/26(日) 12:24:23.77 ID:GklSi7CXO - 京都と言えば明治維新だが、今大阪では大阪維新の会が大問題をひきおこしている。なんと当選したばかりの議員たちが、市の職員に圧力をかけて支援者への利益誘導を図っていたというのだ!
維新を唱いながらなんの事は無い、やっている事はまるで自民党そのものではないか!? それもそのはず、市民なら誰でも知っている事だが、維新議員の殆どが元々自民党出身者なのだ。つまりは利権共同体のお仲間だった訳だ。 腐敗体質とその手法が似通っているのも無理はない。 今回の一件で、改めて自民党とその派生政党大阪維新の根深い腐敗体質があらわになった。 やはり彼らに政権を渡す訳にはいかない。 きたる総選挙でも引き続き民主党を勝たせなくてはならない。 決意を新たに頑張っていきたいと思う。
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- 春夏秋冬…京都へ その百七
863 :カール・シュバルツシルト[]:2012/02/26(日) 15:17:08.13 ID:GklSi7CXO - あと二週間ほどで震災から一年になる。
あの日北野天満宮はあいにく小雨模様だったが、それでもピークを迎えた梅園を楽しみに訪れる人々でごった返していた。 それは平和で幸せな光景だった。はるか東北でおきていた悲劇とはまさに対照的な古都の花春であった。 しかしその夜、京都駅は趣を一変していた。 いつも人が溢れていた新幹線ホームには一人も乗降客がおらず、周辺通路に疲れきった表情で座り込む人々がやたらと目についた。 頻繁に流れるニユース映像からは、もはや関東に向かう交通手段が完全に潰えてしまった事が容易に窺えた。 日本にとって歴史的な大変な一日だったが、私はなんとか無事に京橋駅に辿り着いた。 しかし被害は私の想像を遥かに超える凄まじいものだった。 あの日私は、期せずして歴史の目撃者の一人となってしまったのだ。
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