トップページ > 鉄道総合 > 2020年09月25日 > LBR3hQDp0

書き込み順位&時間帯一覧

28 位/579 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000004000000000000004



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
名無しでGO!
みんなの九州切符対四国満喫きっぷ

書き込みレス一覧

みんなの九州切符対四国満喫きっぷ
301 :名無しでGO![]:2020/09/25(金) 09:25:36.15 ID:LBR3hQDp0
2020年10月1日、JR西日本が京阪神地区で運行している「新快速」が50周年を迎える。当初は国鉄113系で運行されていたが、1979年には117系が登場。現在は最新鋭の225系と223系がその任に当たっている。
 技術の進歩とともに、新快速の車両も大きく変わった。そして、そんな車両たちを大勢の運転士が操り、新快速の運行を支えてきた。現在、明石電車区に勤務する後藤武夫さんもその1人だ。

■父親も鉄道マンだった

 後藤さんと新快速の最初の思い出は、高校生のころ。運転免許を取得するため、姫路から明石まで乗車したという。
 「そのころはまだ117系がデビューする前で、153系という元急行用の車両が使われていました。『ブルーライナー』と呼ばれる、グレーに青帯が入った車両でしたね」
 後藤さんが鉄道マンになったのは、1981年のこと。最初に配属されたのは姫路第一機関区で、機関車の入れ換え作業などが任務だった。
 「私の親父も、姫路第一機関区で機関士として働いていました。親父が運転する機関車の先頭に乗って、入れ換えをしたこともあります」
 1年後、網干電車区に移動して車両のメンテナンスを担当し、1986年に念願の運転士となる。主な担当エリアは、東海道・山陽本線の大阪―岡山間。新人もベテランも関係なく、普通電車から新快速まで乗務したそうだ。
 当時、新快速に使われていたのは、国鉄時代に新快速用として開発された117系だった。それまでの153系が固定式のボックスシートだったのに対し、大阪―京都間で競合する阪急や京阪の特急車両と同じく、前後の向きを変えられる転換クロスシートを採用。木目調の壁や枕カバーが付いた座席など、豪華な雰囲気が乗客から好評を博した。
 「117系は運転台が広く、運転していてとても気持ちのよい車両でした。当時は冷房がない車両もまだ多いなか、117系は客室はもちろん運転台も冷暖房がよく効いたので、快適だったのも覚えています」
 また、従来の車両は故障が発生した際、車両から降りて各機器を操作する必要があったのだが、117系は運転台で一部の応急処置を行えるようになった。「例えば、モーターが正常に動かなくなった場合、そのモーターを使わないようにする『ユニット開放』という処置や、車内の蛍光灯やクーラーに電気を供給する装置のリセットが運転台でできるため、安全で迅速な処置が可能となりました」
みんなの九州切符対四国満喫きっぷ
302 :名無しでGO![]:2020/09/25(金) 09:27:19.77 ID:LBR3hQDp0
■より運転しやすくなった221系

 新快速は停車駅が少なく、また117系は最高時速が115kmまで出せる性能を持っていることから、運転に工夫ができるのも腕の見せどころだった。
 「ここの踏切を時速何kmで通過すれば、その先のカーブをスムーズに曲がれる、といった具合です。加速やブレーキの操作をなるべく減らすことができれば、乗り心地がよくなり、お客様にも快適に乗車していただけます。見方を変えれば、私がラクをしているだけに見えてしまうのですが(笑)」
 後藤さんが運転士となって数年後、221系が登場した。
 「制御方式はあまり変わっていませんが、最高速度が時速120kmになったほか、ブレーキの方式が変わったことで反応がとてもよくなり、さらに運転がしやすくなりました」

 221系と言えば乗客や鉄道ファンにとっては大きな窓が特徴だが、運転するうえではあまり変化はなかったという。
 「乗務員室越しに前面の風景を楽しむお客様もおられましたが、運転中はつねに四方八方に気を配っているため、気になることはありませんでした。下り列車で西日がきつい夏の日に、『ちょっと暑いかな』と思うくらいでしたね」
 阪神淡路大震災が発生した1995年には、223系が新快速に投入される。車体が軽いステンレス製となり、小型軽量化されたモーターやVVVFインバーター制御方式を採用するなど、221系から大きく変化した。
 「車両が軽く、モーターのトルクも大きいため、加速がとてもよいです。とくに、時速80kmくらいからの伸びはすごいです。最高速度が時速130kmとさらに速くなったため、所要時間も短くなりましたが、スピードに慣れるまではちょっと疲れを感じるときもありました」
 自動車で高速道路を走っていると、スピードを上げるにつれて緊張感などで疲れがたまるが、それと同じなのだろう。
みんなの九州切符対四国満喫きっぷ
303 :名無しでGO![]:2020/09/25(金) 09:28:13.41 ID:LBR3hQDp0
■後進の指導に注力

 その後、姫路列車区で乗務する傍ら、指導運転士として新人運転士の育成を担当。自身は気動車の乗務資格を取得したものの、その直後に内勤へ異動となり、以降は後進の指導に当たることとなる。
 「訓練センターで指導などに当たった後、大阪府吹田市にある当社の動力車操縦者養成所、つまり鉄道の運転免許を取得するための教習所で、教師を3年間務めました。ここでは、ベースとなる車両を例にした一般的な運転方法に加え、運転するうえで必要な法規や安全に関する事柄を教えます」
 「私が免許を取得した時代は、ペーパー教材がメインのいわゆる“詰め込み教育”でしたが、現在はシミュレーターやコンピューターを活用し、異常が発生した際の対応能力を向上させるためのトレーニングなども取り入れています」
 このトレーニングは「Think-and-Act Training」と呼ばれ、マニュアルやチェックリストでは対応できない緊急事態が起こった際、ほかの社員などと連携・協力し、情報収集や対応ができる力をつけるためのものである。航空業界などで取り入れられているCRM(Crew Resource Management)訓練の鉄道版で、当時としては先進的な取り組みだ。
みんなの九州切符対四国満喫きっぷ
304 :名無しでGO![]:2020/09/25(金) 09:28:22.36 ID:LBR3hQDp0
 現在、後藤さんは明石電車区の係長として、若手運転士の指導やフォローにあたっている。
 「基本動作を確実に行うことの大切さや、どんな行動が失敗につながるのかなどをしっかり伝え、理解してもらうことを心がけています。また、つねに向上心を持ち、“自分に厳しい運転士”を目指してほしいと思っています。その気持ちが、キレイで安全な運転につながりますから」
 かつて子供が4歳だったころ、自分が運転する列車に家族が乗ってきたときのことははっきり覚えているという。
 「『お父ちゃんや!』という子供の声が客室から聞こえたときは、少し恥ずかしかったですが、安全への意識、自分が大勢のお客様を乗せているんだという責任の大きさを改めて認識しました。今でも乗務するときは、その気持ちを思い出すようにしています」

■長男も成長して運転士に

 後藤さんの長男は現在、運転士としてJR西日本でハンドルを握っている。つい先日まで、この明石電車区にいたそうだ。

 「家ではあまり仕事の話はしないのですが、あのとき、息子なりに何かを感じて運転士になってくれたのだとしたら、うれしいですね(笑)」

 歴代の新快速車両の中では「どっしりして安定感のある117系がいちばん好き」だという後藤さん。その117系を改造した「WEST EXPRESS 銀河」が、2020年9月にいよいよデビューした。

 「先日、講習で実車を見ましたが、なじみのある車両があれだけかっこよくリニューアルされたのはうれしいですね。機会があればぜひ乗ってみたいですし、そのときは自分の技術をフルに使って、夜行列車にふさわしい乗り心地のよい運転をしてみせます。安全運転? それは言うまでもありません。運転士という仕事は、無事故でお客様を目的地まで運んで当たり前ですから」

 今日も、後藤さんが教え育てた多くの運転士が、新快速をはじめJR西日本の各路線で活躍している。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。