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名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)
名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])
DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
【夜勤工】DQN鉄ヲタ(東海編)part23【強制排除】 [無断転載禁止]©2ch.net

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DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
407 :名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)[]:2019/01/12(土) 15:06:10.94 ID:WibMdTJYp
★《感情振動B ココロの行方》「みんなと」共感 気持ちよくて
プレイステーション4に向けて昨年1月に発売された「モンスターハンター:ワールド」は、巨大な獣を仲間4人で協力して狩猟するアクションゲームだ。世界中で1千万本以上を売り上げ、発売元のカプコンにとって、過去最もヒットしたゲームソフトになった。
または、ニンテンドースイッチの「スプラトゥーン2」(任天堂)。「eスポーツ」でも人気を博す本作は、インクを発射する多彩な「ブキ」を使って、4対4でステージの色を塗り分ける。共通点は、ネットを介して仲間と一緒に戦うことだ。ゲームの世界で、
「共闘」がトレンドになっている。カプコンで「モンスターハンター」シリーズの開発に携わる辻本良三プロデューサーは、システムを設計する上で「一緒にたたかっているプレーヤー同士にお互いを意識させる」ことに気を配ったという。仲間4人で計3回
やられたらゲームオーバーになるという設定も、チームの一体感やクリア時の達成感を増幅させる。「(回復アイテムを使った)助け合いや役割分担が起こりやすいように。できるだけ殺伐としない、ギスギスしないようにというのは元々のコンセプトと
してありました」
🔸 🔹
ビジネスや政治など、あらゆる場面で共感が重視される「共感の時代」。文化鑑賞の風景も変わった。映画は2010年代に入り、声出しや拍手ができる「応援」「絶叫」上映会が花盛り。昨年11月公開の映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、英ロックバンド・
クイーンの楽曲が流れるたびに、カラオケのように画面下に歌詞を映し出して観客の合唱を促した。音楽も一人で楽曲に向き合うものから、ライブやフェスを楽しむものへ。ポピュラー音楽に詳しい大阪市立大学院の増田聡教授は、ユーチューブなどで
無料の音楽があふれ、希少性が失われたことが背景にあると言う。「音楽は無数に有り余っているから、理解できないものは聴かなくていい。ネット世代は、最初から共感ベースで文化消費をする環境にある」NHKの音楽番組「18祭」は、こうした流れ
DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
408 :名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)[]:2019/01/12(土) 15:06:48.80 ID:WibMdTJYp
に自覚的だ。全国から18歳前後の1千人を集め、RADWIMPSらロックバンドとステージで共演するまでを追う。単なるライブではなく、1千人もコーラスや手拍子で一緒に参加。練習を重ねた若者たちの中には、収録中に感極まって涙を流す姿も。18歳以上
に選手権が与えられた16年、「冷めている」と語られがちな若い世代に迫ろうと企画された。チーフ・プロデューサーの大塚信広さんは「最終的には1千人の18歳たちに号泣してほしい。そこだけを目指して作った」と明かす。心を砕いたのは、いかにして
共感を生み出すか。はたして、会場は「体感したことがない」ほどの共感に包まれたという。「カメラには映っていないスタッフたちも、ぐしゃぐしゃに泣いていた。本来なら僕らはちょっと引かなきゃいけない。そのガードが何重にあったとしても、
突き破るぐらいのパワーがあった」
🔸 🔹
一方、過剰な共感が危うさをはらむケースもある。LGBTをめぐる企画が引き金となった月刊誌「新潮45」の休刊について、思想家の内田樹さんは自身のブログで、背景に「読者との過剰なまでの共感と結託感」があったと指摘した。内田さんは取材に「100
%の共感と同意だけが読者から返ってくるような出版環境が作られた結果、外側の人たちを全く想定しない書き手が生まれた」と話す。その上で、共感を過剰に求める傾向が「日本は民族性として、とりわけ強い」と話す。明治維新や戦中戦後に繰り返し感性
を一変させることができた事実も、共感の高まりやすさを裏付ける。だが、「共感の高まりを求めていくと、最終的には排他的な、同質性の高い集団ができてしまう」とも。そこで犠牲になるのは、多様性だ。全共闘運動は、末期には党派闘争を経て一気に
壊滅した。「多様性が失われることは、集団としての弱さにつながります」テロと紛争の解決を目指し、ソマリアギャングの社会復帰を支援するNPO法人「アクセント・インターナショナル」の代表理事、永井陽右さんは、国際貢献の分野でも、共感されやすい
子ども、女性、難民に支援が偏る現実があると主張する。反対に、共感されにくい対象はえてして置き去りになってしまう。結果として生まれるのが、共感の奪い合いだ。「共感は無限ではなく、限界なり総量がある。だから悲劇的な写真をフォトショップ
DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
409 :名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)[]:2019/01/12(土) 15:07:19.57 ID:WibMdTJYp
で加工して出したり、世界最悪の、とか最も残酷な、といった形容詞を使ったりして心を動かそうとする。アピール合戦です」永井さんが共感の対義語とするのは、誰もが平等に持つ「権利」だ。情動に左右されない理性的なまなざしとして、船の錨にも
例える。「本能的に流されてしまう共感は、まさに波。その波を認めつつ、一つ動かない視座を持つことこそが、いま必要とされてるんじゃないか」(山崎聡)
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717 :名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])[]:2019/01/12(土) 15:08:27.52 ID:WibMdTJYp
★《感情振動B ココロの行方》「みんなと」共感 気持ちよくて
プレイステーション4に向けて昨年1月に発売された「モンスターハンター:ワールド」は、巨大な獣を仲間4人で協力して狩猟するアクションゲームだ。世界中で1千万本以上を売り上げ、発売元のカプコンにとって、過去最もヒットしたゲームソフトになった。
または、ニンテンドースイッチの「スプラトゥーン2」(任天堂)。「eスポーツ」でも人気を博す本作は、インクを発射する多彩な「ブキ」を使って、4対4でステージの色を塗り分ける。共通点は、ネットを介して仲間と一緒に戦うことだ。ゲームの世界で、
「共闘」がトレンドになっている。カプコンで「モンスターハンター」シリーズの開発に携わる辻本良三プロデューサーは、システムを設計する上で「一緒にたたかっているプレーヤー同士にお互いを意識させる」ことに気を配ったという。仲間4人で計3回
やられたらゲームオーバーになるという設定も、チームの一体感やクリア時の達成感を増幅させる。「(回復アイテムを使った)助け合いや役割分担が起こりやすいように。できるだけ殺伐としない、ギスギスしないようにというのは元々のコンセントと
してありました」
🔸 🔹
ビジネスや政治など、あらゆる場面で共感が重視される「共感の時代」。文化鑑賞の風景も変わった。映画は2010年代に入り、声出しや拍手ができる「応援」「絶叫」上映会が花盛り。昨年11月公開の映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、英ロックバンド・
クイーンの楽曲が流れるたびに、カラオケのように画面下に歌詞を映し出して観客の合唱を促した。音楽も一人で楽曲に向き合うものから、ライブやフェスを楽しむものへ。ポピュラー音楽に詳しい大阪市立大学院の増田聡教授は、ユーチューブなどで
無料の音楽があふれ、希少性が失われたことが背景にあると言う。「音楽は無数に有り余っているから、理解できないものは聴かなくていい。ネット世代は、最初から共感ベースで文化消費をする環境にある」NHKの音楽番組「18祭」は、こうした流れ
【夜勤工】DQN鉄ヲタ(東海編)part23【強制排除】 [無断転載禁止]©2ch.net
718 :名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])[]:2019/01/12(土) 15:09:00.01 ID:WibMdTJYp
に自覚的だ。全国から18歳前後の1千人を集め、RADWIMPSらロックバンドとステージで共演するまでを追う。単なるライブではなく、1千人もコーラスや手拍子で一緒に参加。練習を重ねた若者たちの中には、収録中に感極まって涙を流す姿も。18歳以上
に選手権が与えられた16年、「冷めている」と語られがちな若い世代に迫ろうと企画された。チーフ・プロデューサーの大塚信広さんは「最終的には1千人の18歳たちに号泣してほしい。そこだけを目指して作った」と明かす。心を砕いたのは、いかにして
共感を生み出すか。はたして、会場は「体感したことがない」ほどの共感に包まれたという。「カメラには写っていないスタッフたちも、ぐしゃぐしゃに泣いていた。本来なら僕らはちょっと引かなきゃいけない。そのガードが何重にあったとしても、
突き破るぐらいのパワーがあった」
🔸 🔹
一方、過剰な共感が危うさをはらむケースもある。LGBTをめぐる企画が引き金となった月刊誌「新潮45」の休刊について、思想家の内田樹さんは自身のブログで、背景に「読者との過剰なまでの共感と結託感」があったと指摘した。内田さんは取材に「100
%の共感と同意だけが読者から返ってくるような出版環境が作られた結果、外側の人たちを全く想定しない書き手が生まれた」と話す。その上で、共感を過剰に求める傾向が「日本は民族性として、とりわけ強い」と話す。明治維新や戦中戦後に繰り返し感性
を一変させることができた事実も、共感の高まりやすさを裏付ける。だが、「共感の高まりを求めていくと、最終的には排他的な、同質性の高い集団ができてしまう」とも。そこで犠牲になるのは、多様性だ。全共闘運動は、末期には党派闘争を経て一気に
壊滅した。「多様性が失われることは、集団としての弱さにつながります」テロと紛争の解決を目指し、ソマリアギャングの社会復帰を支援するNPO法人「アクセント・インターナショナル」の代表理事、永井陽右さんは、国際貢献の分野でも、共感されやすい
子ども、女性、難民に支援が偏る現実があると主張する。反対に、共感されにくい対象はえてして置き去りになってしまう。結果として生まれるのが、共感の奪い合いだ。「共感は無限ではなく、限界なり総量がある。だから悲劇的な写真をフォトショップ
【夜勤工】DQN鉄ヲタ(東海編)part23【強制排除】 [無断転載禁止]©2ch.net
719 :名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])[]:2019/01/12(土) 15:09:35.60 ID:WibMdTJYp
で加工して出したり、世界最悪の、とか最も残酷な、といった形容詞を使ったりして心を動かそうとする。アピール合戦です」永井さんが共感の対義語とするのは、誰もが平等に持つ「権利」だ。情動に左右されない理性的なまなざしとして、船の碇にも
例える。「本能的に流されてしまう共感は、まさに波。その波を認めつつ、一つ動かない視座を持つことこそが、いま必要とされてるんじゃないか」(山崎聡)
DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
410 :名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)[]:2019/01/12(土) 16:01:03.51 ID:WibMdTJYp
★🐗亥のいちばん年男・身体と言葉の物語 筆走らせたい〜作家 町家良平さん(35)
直近の芥川賞候補に2回連続で選ばれている、旬の人。作家の町屋良平さん(35)は、身体と言葉の関係を探る作品で脚光を浴びている。「こんなに早く受け入れられるとは思わなかった。自分でも驚きの1年でした」昨夏の芥川賞の選考会で次点だった「しき」
は、高校2年の男子が、曲に合わせてダンスする「踊ってみた」動画を投稿するまでの春夏秋冬を活写する青春小説。登場人物は、誰の目にも留まらなそうな高校生だ。「僕たちの世代は、個々人の関係や社会にどこか居心地の悪さを常に感じている」。
ひらがなを多用する独特な文体で、悩みや葛藤を抱える若者を繊細にみずみずしく描く。2016年、ボクサー志望の男とその友人の死を描いた「青が破れる」で文芸賞を受けてデビュー。16日に選考会がある芥川賞候補作「1R1分34秒」(新潮11月号)も
ボクサーが主人公。ボクシング経験があり、「言葉と肉体は強く結びついていると思うんです。アスリートが、言われた言葉にハッとして上達する。そんな瞬間を言語化し、小説にすることは、自分が強くやりたいことです」。小説を書き始めたのは、
二十歳を過ぎてから。高校卒業後は大学浪人していたが、勉強が面倒になり、フリーターの時期もある。感性の源泉は、子どもの頃に読んでいた漫画家さくらももこさんの作品。昼は会社員、夜は執筆という二足のわらじを履く。記者の質問に、何度も「うーん」
と数十秒熟考して答える。注目されても冷静だ。「評価に甘えず、まっさらな気持ちで、小説に向き合いたい」(宮田裕介)
【夜勤工】DQN鉄ヲタ(東海編)part23【強制排除】 [無断転載禁止]©2ch.net
720 :名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])[]:2019/01/12(土) 16:02:17.02 ID:WibMdTJYp
★🐗亥のいちばん年男・身体と言葉の物語 筆走らせたい〜作家 町家良平さん(35)
直近の芥川賞候補に2回連続で選ばれている、旬の人。作家の町屋良平さん(35)は、身体と言葉の関係を探る作品で脚光を浴びている。「こんなに早く受け入れられるとは思わなかった。自分でも驚きの1年でした」昨夏の芥川賞の選考会で次点だった「しき」
は、高校2年の男子が、曲に合わせてダンスする「踊ってみた」動画を投稿するまでの春夏秋冬を活写する性春小説。登場人物は、誰の目にも留まらなそうな高校生だ。「僕たちの世代は、個々人の関係や社会にどこか居心地の悪さを常に感じている」。
ひらがなを多用する独特な文体で、悩みや葛藤を抱える若者を繊細にみずみずしく描く。2016年、ボクサー志望の男とその友人の死を描いた「青が破れる」で文芸賞を受けてデビュー。16日に選考会がある芥川賞候補作「1R1分34秒」(新潮11月号)も
ボクサーが主人公。ボクシング経験があり、「言葉と肉体は強く結びついていると思うんです。アスリートが、言われた言葉にハッとして上達する。そんな瞬間を言語化し、小説にすることは、自分が強くやりたいことです」。小説を書き始めたのは、
二十歳を過ぎてから。高校卒業後は大学浪人していたが、勉強が面倒になり、フリーターの時期もある。感性の源泉は、子どもの頃に読んでいた漫画家さくらももこさんの作品。昼は会社員、夜は執筆という二足のわらじを履く。記者の質問に、何度も「うーん」
と数十秒熟考して答える。注目されても冷静だ。「評価に甘えず、まっさらな気持ちで、小説に向き合いたい」(宮田裕介)
DQN鉄ヲタ(東日本編) Vol.31
411 :名無しでGO! (ササクッテロラ Sp85-Zyvx)[]:2019/01/12(土) 16:16:17.66 ID:WibMdTJYp
★ひこばえ 重松清・作、河上和生・画 〜第九章 トラブルメーカー〜
電話がつながった十人の反応も、全体的に芳しくなかった。「温度差はいろいろですけど、氷点下だというのは同じです」「・・・氷点下?」「凍りついてます、皆さんの心」いきなり「何の用だ」と喧嘩腰で言った人もいたし、警戒心を露骨ににじま
せた声で電話に出た人もいた。父が亡くなったことを真知子さんが伝えても、お悔やみの言葉はほとんど−−と言いかけて、真知子さんは「ごめんなさい、ほんとうは全然でした」と言い直した。「全然、返ってきませんでした」無言で電話を切る人は何人
もいたし、反応があったとしてもせいぜい「ああ、そう」「へえ、死んだのか」「まあ、どうでもいいですけど」という醒めた相槌を打つ程度で、真知子さんが話を続けたくても、「じゃ、どうも」と、あっさり電話を切ってしまうのだ。「でも、亡くなっ
たことを伝えられただけでも、ましなんです」もっと冷たい反応もあった。逆ワン切りとでもいうのか、言葉を交わす間もなく先方が即座に電話を切り、リダイヤルしたら着信拒否設定になっていたことも−−「二人、いました」と真知子さんは言った。電話
がかかってきて、発信者の名前を見て、着信拒否にするのを忘れていたことに気づき、あわてて設定したのか。父は、携帯電話に連絡先を入れてある人たちにさえ、そこまで忌み嫌われていたのか。まいったな、と私はため息をついて、小皿に残ったイカの
一夜干しの最後の一切れをかじった。話を聞いているうちに冷めてしまって、さっきより固くなって、歯触りも落ちた。「ですから・・・全員、氷点下なんです。アラスカかシベリアか、南極かの違いだけ」真知子さんは肩を落として言った。沈痛な顔をして、
深刻な話を伝えているのに、たとえ話は妙にとぼけている。それが逆に救いにもなるのか、ならないのか・・・。「−−おい、壷焼き、もういいぞ」サザエを焼いていた神田さんがら不機嫌極まりない顔と声で言った。「話ももういいだろう、酒も飯も不味く
なるだけだ、こんなの」
【夜勤工】DQN鉄ヲタ(東海編)part23【強制排除】 [無断転載禁止]©2ch.net
721 :名無しでGO! (ササクッテロラ Spdb-Zyvx [126.199.158.127])[]:2019/01/12(土) 16:17:05.92 ID:WibMdTJYp
★ひこばえ 重松清・作、河上和生・画 〜第九章 トラブルメーカー〜
電話がつながった十人の反応も、全体的に芳しくなかった。「温度差はいろいろですけど、氷点下だというのは同じです」「・・・氷点下?」「凍りついてます、皆さんの心」いきなり「何の用だ」と喧嘩腰で言った人もいたし、警戒心を露骨ににじま
せた声で電話に出た人もいた。父が亡くなったことを真知子さんが伝えても、お悔やみの言葉はほとんど−−と言いかけて、真知子さんは「ごめんなさい、ほんとうは全然でした」と言い直した。「全然、返ってきませんでした」無言で電話を切る人は何人
もいたし、反応があったとしてもせいぜい「ああ、そう」「へえ、死んだのか」「まあ、どうでもいいですけど」という醒めた相槌を打つ程度で、真知子さんが話を続けたくても、「じゃ、どうも」と、あっさり電話を切ってしまうのだ。「でも、亡くなっ
たことを伝えられただけでも、ましなんです」もっと冷たい反応もあった。逆ワン切りとでもいうのか、言葉を交わす間もなく先方が即座に電話を切り、リダイヤルしたら着信拒否設定になっていたことも−−「二人、いました」と真知子さんは言った。電話
がかかってきて、発信者の名前を見て、着信拒否にするのを忘れていたことに気づき、あわてて設定したのか。父は、携帯電話に連絡先を入れてある人たちにさえ、そこまで忌み嫌われていたのか。まいったな、と私はため息をついて、小皿に残ったイカの
一夜干しの最後の一切れを齧った。話を聞いているうちに冷めてしまって、さっきより固くなって、歯触りも落ちた。「ですから・・・全員、氷点下なんです。アラスカかシベリアか、南極かの違いだけ」真知子さんは肩を落として言った。沈痛な顔をして、
深刻な話を伝えているのに、たとえ話は妙にとぼけている。それが逆に救いにもなるのか、ならないのか・・・。「−−おい、壷焼き、もういいぞ」サザエを焼いていた神田さんがら不機嫌極まりない顔と声で言った。「話ももういいだろう、酒も飯も不味く
なるだけだ、こんなの」


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