- 自然言語処理スレッド その3
951 :デフォルトの名無しさん[]:2014/05/15(木) 03:34:32.19 ID:0OuQaePV - >>949
>シミュレーションは関係ないだろ >あれは演繹系だ。 実世界の状況を理解するには、物理シミュレータしかないとのこと。 物理シミュレータを使うことの将来性について、横野氏は、「例えば、テーブルの上を転がるものを見たとき、 人はとっさに手を出してテーブルから落ちないようにします。ところが、今のロボットは、転がっているものを認識できても、 物理の法則に従ってそれがテーブルから落ちることまでは予測できません。人工頭脳が進展すれば、実世界の状況を理解し、 物理法則に従って変化する事象を物理シミュレーションによってモデル化し、将来を予測することもできるでしょう」と語る。 http://21robot.org/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/introduce/NII-Special-2/ 「目玉焼きが焼けた」と言ったら、台所のガスコンロの上にフライパンがあってその中に程よく焼けた目玉焼きが入ってる、 というくらいの推測能力は必要。少なくともトイレの便器に鍋をひっくり返すと目玉焼きが飛び出したなんて状況は考えられない。 また風呂に入っているといったら、寝室でドラム缶風呂に入っているという設定も不可能というわけではないが、現実味は乏しい。 >転がっているものを認識できても、物理の法則に従ってそれがテーブルから落ちることまでは予測できません。 「ビリヤードテーブル」ならそんなことは考えられないはずだが、それは職場や家庭で一般的な状況ではない。
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955 :デフォルトの名無しさん[]:2014/05/15(木) 13:08:55.44 ID:0OuQaePV - 言語モデルの欠点を補うべく数理モデルの後に登場したのがシミュレーションモデルである。シミュレーションモデルの利点
と欠点については既に多くの指摘がある(e.g.,Taber & Timpone, 1996)。ここで強調しておくべきは、社会科学者の言語的 アイディアをシミュレーションモデルに移植することは、数理モデルに移植するより容易である、という事情である。社会科学者 が考える人間の行動のメカニズムは、数式としてよりも if ...then〜型のルールの複合としてモデル化しやすい。また、 人間行動への様々な刺激(例えば「○○さんは△△をした。」といった情報)はビット列のコーディングが適している(e.g., Smith, 1988)。 シミュレーションモデルの仕事は思考実験である。その真骨頂はモデルの前提の含意(予測)を効率的に導出することにある。 その意味でシミュレーションモデルは derivation machine といってよい。シミュレーションモデルの正統な利用目的は経験的なデータ を再現するようなモデルを見出すことである。例えば Stasser (1988)は集団討議モデルの構築にあたり、討議参加者の発言や記憶、 および他の参加者の発言による影響を前提として導入した。そして実際の実験結果をよく再現するモデルを見出している。だがこうした 「正統」な方法以外にもシミュレーションモデルには有効な使い途がある。特定の要因だけを意図的に取り出してモデル化し、 そのモデルがいかなる帰結を導くかを検討することである。Kalick & Hamilton (1986) のモデルでは、一定数の男女がランダムに接触し、 相手の外見水準だけに応じてプロポーズしたりその受諾をする。こうしたモデルは現実からはほど遠い。しかしそのモデルの帰結は 現実のデータを解釈する上での多くの情報を伝えている。こうした「非現実的」なシミュレーションも isolating simulations (Kliemt, 1996) として理論上の価値を持つといえる。 http://www.kyy.saitama-u.ac.jp/~etakagi/download/t000713/takagi99.rtf
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956 :デフォルトの名無しさん[]:2014/05/15(木) 13:23:11.40 ID:0OuQaePV - 数学文章題では、「跳ぶ」「飛ぶ」といったら軌跡と滞空時間、「走る」「動く」といったら速度と距離、
「接する」といったら接線と接点、「転ぶ」は停止時間と場所、と連想できるようなオブジェクト変数を予め用意しておきたい。 □問 1)距離-速度-時間の文章題 最初の飛行機がデンバーから東に 1 時間 200 マイルの速さで出発します.3 時間後,2 番目の飛行機が並 行するコースで,デンバーから東に1時間250マイルの速さで出発します.2番目の飛行機が最初の飛行 機を追い抜くのに何時間かかるでしょう. ? 問 1 の命題リスト [van Dijk and Kintsh 1983] 命題 1 出発する [飛行機 1, デンバー, 時間 1] 命題 2 速度 [命題 1, 毎時 200 マイル] 命題 3 方角 [命題 1, 東] 命題 4 後 [命題 1, 命題 5, 3 時間] 命題 5 出発する [飛行機 2, デンバー] 命題 6 方角 [命題 5, 東] 命題 7 位置 [命題 5, 命題 8] 命題 8 並行 [コース] 命題 9 速度 [命題 5, 毎時 250 マイル] 命題 10 何時間 [命題 11] 命題 11 追い抜く [飛行機 2, 飛行機 1] (top-level) ? 相当する状況モデル(個人間で異なるかも) - 並行する2 機の飛行機,2 番目の飛行機が 1 番目を追い抜く瞬間 ... の表現 - 「追い抜く」に関する情報がない→状況モデルから「出発点から同じ距離にある」 [van Dijk and Kintsh 1983; Weaver,Kintsh 1987] - 解法に必要な量的記述によらず,質的に関係することがらを表現する傾向 [Nathan 1988] http://miwalab.cog.human.nagoya-u.ac.jp/database/resume/2003-02-04.pdf 動く/移動する/進む/到達する(主体,回数/時間,現地点,前提条件,移動条件,移動先)。何がいつどこでどう動くか。 場合の数(確率) ランダムウォーク問題 http://love-su-gaku.com/data/top/ranreidai.pdf
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