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帰ってきたヨッパライ
名無し行進曲
吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net

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吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net
694 :帰ってきたヨッパライ[]:2016/10/09(日) 03:55:39.59 ID:jb8RlRl1
どーもごきげんよう。
ヨパッライです。

早速ですが昨日の続きから始めたいと思います。

宇多田ヒカルさんのこの楽曲で衝撃を受けた部分というのは、歌いだしの最初の4小節の

七回目のベルで受話器を取った君〜

の部分です。

詳しく説明しますね。
この歌いだしよく聴いてみると、変なところにブレスが入っています。
ひらがなで表してみると

な(ブレス)なかいめの/べ(ブレス)るで/じゅわきをとっ(ブレス)たきみ〜

これは、まさしく長文先生のお言葉をお借りすると「ギナタ読み」そのものです。
(念のため言っておきますが長文先生の話をディスっているわけじゃないからね)

しかしこれこそが、この楽曲を表現するうえで重要かつキモの部分なんです。
なぜこのような歌い方をしているかの実際のところは宇多田さんに直接聞いてみないと何とも言えないところですが
私なりの解釈をしたいと思います。

続く
吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net
695 :名無し行進曲[]:2016/10/09(日) 04:04:16.50 ID:jb8RlRl1
続き

昨日、「クラシックはリズムの最小の単位を積み上げて構築していくのに対し、ブラックミュージックは
基準となるリズムをいかに細分化できるのかが一つのテーマになっている」と書きました。

あくまでも推測に過ぎないですが、宇多田さんはこの楽曲を歌う時、おそらく体内にあるメトロノームは
16分音符のクリック音のようなものを感じながら歌っているのではないかというのが私の解釈です。

そういったタイムフィールで歌うとどういうことが起きるか。

この曲はテンポはミディアムテンポでメロディーに16分音符は出てきません。にもかかわらず、このような歌い方により非常にタイトで
緊張感のある表現が可能になったと感じます。
恐らく多くの人はピンとこないと思いますので、逆に16分音符を感じない歌い方、譜面通りかつ歌詞の意味を考えて
歌うとこうなります。

な〜なかいめの/べ〜るで/じゅわきをとっおたきみ〜

こうやって比較すると後者はこの楽曲の持つピンと張り詰めた緊張感が失われてしまうことに気が付くと思います。

続く
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696 :名無し行進曲[]:2016/10/09(日) 04:09:19.62 ID:jb8RlRl1
続き

一般に普及している楽譜で確認すると最初の1小節の部分は附点4分音符と8分音符が5つというふうに表記されることが多いようです。
しかし実際のところ、宇多田さんは16ビートを感じながら歌い、そのリズムを、なんと歌っている部分ではなく、ほんのかすかなブレスで
さらりと、しかも効果的に表現しているわけです。
まさに「神は細部に宿る」ってやつです。

その後、宇多田さんの生い立ちなどを知り、ネイティブでブラックミュージックを聴ける環境だったと知り腑に落ちたわけです。
恐らくこういった作法は誰かに教えられたというより、環境で自然と身についたものなのでしょうね。(当時16歳!)

その後、J−POPでは柳の下の泥鰌を狙って雨後の筍のごとくR&Bのディーバがデビューしましたが、ことごとく失敗に終わりました。
おそらくR&Bは、張りのある歌唱や高度なテクニック、ハイトーンボイスなど聴衆にとって目立つ部分が重要だと勘違いしてしまい、リズムの重要性を
理解していなかったんでしょうね。
彼女たちはリズムの細分化を理解していないため、どこか歌謡曲チックで切れがなく緊張感に欠ける歌い方に終始するばかりで、当時はでかい声や
高い声出せばいいってもんじゃないよって思ったものでした。

宇多田さんは、決して声量のある方でもないですし、華やかなテクニックを披露するタイプではないのですが、こういったブラックミュージックの
本質をかぎ分けるセンスがあったということが今日まで活躍できている大きな理由の一つなのかもしれません。(まあ、その後、こういう路線から
その後離れましたが)

続く
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697 :名無し行進曲[]:2016/10/09(日) 04:16:27.44 ID:jb8RlRl1
続き

また、リズムを微分化するという感覚を発展させると、長文先生のおっしゃる通りポリリズムに行き着きます。
以前ブルースの和声ということで貼らせていただいたこの楽曲ですが

https://www.youtube.com/watch?v=6sfe_8RAaJ0

Charles Mingus - Goodbye Pork Pie Hat

一聴するとさらっと流して聴いてしまいそうですが、実はリズムにおいても独特の仕掛けをしてあります。

この曲を譜面にする場合3/4の24小節か4/4の12小節かなのかプロでも見解が分かれます。
その大きな原因は仮に4/4でカウントした場合の10小節目12小節目に原因があります。

4/4で解釈するとすると楽曲は全体的に4分音符を3連符をまとまりで細分化して解釈しているように感じますが、10小節目でいきなり8分音符が出てきて
その後、12小節目では2拍3連が出てきます。(7小節目は出てきますが今回は説明は省略)
このことが譜面にするときの混乱を生んでいます。

続く
吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net
698 :名無し行進曲[]:2016/10/09(日) 04:19:57.64 ID:jb8RlRl1
続き


リズムの悪いプレイヤーがこの楽曲を演奏すると、10小節目は変にもたったり、リズムを変えて演奏したりしますが、それはおそらくミンガスの
本意ではないでしょう。

こちらも推測になりますが、ミンガスはこの楽曲の10小節以降は4分音符をそれまでの倍の6連符で細分化して作曲したのではないかと考えます。
となると、10小節目の8分音符は6連符3つ分、12小節の2拍3連は6連符4つ分という解釈が成り立ち、きれいに割り切れます。
そのため前半の、もっさりとしたレイジーでブルーな感じから10小節以降はなんとも言えない緊張感のようなものが生まれ、うまく対比として
表現できている気がします。

このようにポリリズムについては苦手意識を持っている人もいますが、実は意外とシンプルだったりすることが多いです。

そのような理屈でカウントしながら演奏したり鑑賞するのも一興かもしれません。

このようにブラックミュージックはブルースから現代のヒップホップまで一貫して、自らの反射神経の許す限り楽曲の共通のリズムを細分化するといったベクトルで
様々な技法を確立してきたように思います。

ところで以前、教育困難校で4分音符の教え方が難しいといった書き込みがありましたが、逆にこう言ったアプローチで話した方が彼らにはなじみやすいかも。
なぜなら、これらの音楽を生み出した人たちは、教育困難どころじゃない環境で育った人たちなので。

以上
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699 :帰ってきたヨッパライ[]:2016/10/09(日) 04:58:47.59 ID:jb8RlRl1
まあしかしリズムを言葉で説明するのって至難の業だな。

以前、専門学校の講師になんで授業を和声やスケールから始めるの?
実践で役に立つのはまずリズムトレーニングからじゃないの?って聞いたところ
教えやすいからって返答が返ってきた。

つまり、重要だから先に教えるんじゃなくて、教えやすいから先に教えているってことなんだろうな。

あと、長文先生レスありがとうございました。
でも今日は疲れたので寝ます。

それではさようなら。


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