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長文先生
吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net

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吹奏楽部は「ブラック部活」 NHK「クロ現」で議論に[長文先生と愉快な仲間たち] Part.2 [無断転載禁止]©2ch.net
322 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:48:34.55 ID:d2irUsVy
今日は早いですよ。

ここまでの話の流れを見て、「聖職者」氏(彼の自称なので、この呼び名を使います)のおっしゃっていることにわかる部分も
あるな、と思いました。聖職者氏がこれで納得するかどうかは知りませんが、私のコンクール歴を晒しつつ、考えたことなどを
書き連ねてみるのも一興です。身バレのリスクはかなり高まりますが、関心を持って下さる方もいらっしゃるでしょう。
本当にギリギリのラインまで書いてみたいと思います。

私は基本的に教育困難校的な学校を回っていました。前任校までのコンクール戦績は小編成地区大会金賞が最高です。教育困難校は
そもそも学校自体が生徒に信頼されていない部分があります。そういった部分の打開も必要ではないかと思い、音楽教員としては
ありえないほどの実務を行って、学校のある部分を立て直したこともあります。結果はうまく行きましたが、部活動に割ける時間が
多大に減ってしまい自分としては本末転倒だと思っていました。しかしそんな中でも、自分なりに考えている「音楽の本質」は
生徒に伝えようとし続けたつもりです。
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323 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:49:26.69 ID:d2irUsVy
今の学校で吹奏楽部ではない部活動の顧問になりました。赴任時に覚悟はしていましたが、新しい部活で苦労をしながら吹奏楽
の音を聴くと、吹奏楽をしたくてたまらなくなったりもしました。しかし、そこで吹奏楽にフラフラと寄って行ったら現在の部の
顧問は失格です。自分の中の吹奏楽熱に耐えながら、新しい部活の指導研究をやけくそのようにしていました。

そんな中、吹奏楽部の顧問の転勤とその後の指導者招聘の失敗により、現在の部活の片手間に吹奏楽コンクールをやらざるを
得なくなりました。吹奏楽部側ははじめは外部指導者なども考えたようです。しかし、外部指導者を探すことに失敗し、また
仮に探せたとしても練習に来られる回数は私と変わらないということになり、生徒たちがそろって私に依頼に来ました。

自分の部活の予定と合わせて考えると、最初に合奏指導ができるのは6月後半、それを含めて地区大会までに吹奏楽部の合奏を
できる回数は5回です。しかも、うち3回は地区大会直前の1週間に集中しています。それが限界でした。

本校の吹奏楽部は、学校の条件には比較的恵まれており、生徒もまずまずでしたが顧問が問題で、グダグダになっていました。
前年度のコンクール結果はまさに本当のどん底でした。横目でそれを見て大変気になっていましたので、自分には大した実績は
ありませんでしたが、音楽上真摯にやることと、生徒にわかる指導を徹底することだけは貫いて来ましたので、わかっている
ことを少ない回数の中で一番いい順番でしっかり伝え、生徒たちの出せる力を最大に持っていこうと思い、指導しました。
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324 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:49:55.36 ID:d2irUsVy
私は現在の部活動をしていることで、人事的に吹奏楽のルートから外れつつあります。自分としては人生最後の吹奏楽コンクール
かも知れない、そういう思いもありました。アナリーゼは大変時間をかけました。合奏は全て録音し、練習で修正すべき個所を
プリントにまとめて配布し、録音と合わせて、合奏を見られない間の練習の指針にさせました。前年度がどん底だっただけあって、
最初の合奏は本当にひどいものでしたし、前日の合奏も4時間以上やりましたが、やりながら「これ、前日にすることじゃないよな」
と思うような練習もたくさんせざるを得ませんでした。しかし「生徒の実態が100必要なうち37しかなかったら、37を38に
することに全力を尽くせ」という、敬愛する全国大会指導者の言葉を思い出し、心の支えにしました。

地区大会の当日も、現在の部活の軽い本番があり、吹奏楽の朝合奏→現在の部活の本番→地区大会という凄まじい日程でした。
本番はとにかく、生徒を無理やりにでも信じ、純粋に音楽に入り込んで気持ちよく振ることだけを徹底しました。結果、数年ぶりに
県大会出場です。おまけに、後日届いたジャッジによると、地区で1位でした。

地区大会直後には、現在の部活動の県外での演奏があり、地区で1位と知ったのはサービスエリアでの休憩中に連絡を受けてでした。
さっそく吹奏楽部に連絡をし、「こうなった以上は支部大会を目指せ、いまうちの地区で一番支部に近いのはお前たちだ、帰ったら
こういう練習をさせるぞ」と言う話をしました。すでに夏休みに入っていましたが、午後3時までは元々現在の部活動の活動時間であり、
代替わり直後でもあり、ちゃんと面倒を見なければなりません。吹奏楽部の練習に割けた時間はは全て3時30分以降でした。自分の部活の
日程を崩すことはできませんが、吹奏楽部は私から見ると放置の時間が長くなります。毎日録音、毎日チェック、毎日指示プリントでした。
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325 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:51:41.78 ID:d2irUsVy
そして臨んだ県大会。支部大会出場には残念ながら一歩及ばず、カラ金賞で、ジャッジによると次点の順位でした。本校の吹奏楽部と
しては(歴史のあまりない学校なので)最盛期の成績に並ぶものです。生徒たちは結果を見て悔しがって泣いていましたが、そこからの
吹奏楽部の活動の熱気の入りようは、見違えるようでした。

私としては死ぬほど疲れましたが、貴重な経験ができたと思っています。この経験の中から2つのことを学びました。
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326 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:52:17.96 ID:d2irUsVy
@聖職者氏の言う「正しい基礎を持って正しい音と楽譜をよく読んだ解釈で相応の楽曲を吹けば支部大会はすぐです。」は、半分くらいは
正しい。この時の私が指導できたのは、基本的には「楽譜をよく読んだ解釈」だけで、「正しい基礎」と「正しい音」の部分は1カ月で
やらせられる範囲しかできませんでしたが、それでもこれだけ支部大会に肉薄できたのです。指導の問題を痛感しました。しかし、
困難校でも「いつかは…」と思い、何とか勝たせようとがんばったノウハウは、そのまま通用しました。聖職者氏が>>260で私が
「恵まれた幸せなバンドは、私が振っても支部大会に行けるんです」と思っているとか書いていましたが、確かに私ははっきり言えば
可能性くらいはあるだろうと思っています。実証する機会はもうありませんが、6月後半からの5回の合奏練習で地区で1位、それ以降は
午後3時半以降の合奏で県金次点だったら、私の持てているノウハウにそれなり以上の正統性があると考えてもバチは当たらないでしょう。

Aしかし、学校ごとの実態の差がどれだけ乗り越えるのが難しいかも、この経験からはっきりしました。困難校の時は、部員不足で15人
でコンクールに出ざるを得ない状況などもありました。必死で指導した結果、会場では「うまいねえ…3年生だけ出したのかな?」などと
言われていたそうですが、全学年で15人です。自分のクラスで特別指導が同時に4件発生し、しばらく全く部活に行けなかったことも
あります。こうした中で必死でもがくことはし続け、生徒たちなりの最大限を追求し続けましたが、県大会に歩みを進めることはできません
でした。こんな経験から、県大会への壁は高いと思っていましたが、この時は「こんなに簡単だったの?」と正直言って思い、少々複雑な
気持ちになりました。あれほどやってダメだったというのは、学校の実態差を乗り越えるのに必要なパワーはどのくらいのものなのだろう、
そんなことを考えました。
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327 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:52:45.77 ID:d2irUsVy
ただ、本校吹奏楽部の生徒はある意味かわいそうでした。通常こういう事は顧問の変わり目で起こりますが、普通は「今後の活動を頑張って、
来年のコンクールはさらに上を!」とか言う場面なのに、私はここでさようならですから。

そして、私も可哀そうです。何とかかんとか現在の部に適応してがんばっていたのに、好きだった吹奏楽部への熱を呼び覚まされ、
しかももうやる機会がないのです。同じことを毎年やることも、現在の部活動から吹奏楽部へ鞍替えすることも不可能ですから。
今は現在の部活動をしっかり盛り立てるために日々頑張っているところです。仕方がないのはわかるのですが、あれ以来、自分の中で
吹奏楽部と言うものをどうおさめたらいいのか、よく分からなくなっています。だからこんなスレについ顔を出してしまったり
しているのでしょう。結局、私は頭では吹奏楽をもうできないのはわかっているのですが、やりたいのだと思います。

ところで、今回は書きすぎました。上の文面、うちの生徒が見たら確実に私だとわかります。他校からだとぎりぎりわからないでしょう
が、本校の生徒や先生の目はもう逃れられません。誰かうちの学校の人で、これが私だと気づいた人がいたら、教えて下さい。
今後の書き方を考えたいと思います。
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328 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:53:32.62 ID:d2irUsVy
で、最後に聖職者氏の言う話で「わかる部分」です。音楽は結局は言葉にならない部分が大切であり、音楽を身体でわかっていない人間が
言葉だけでもっともらしいことを語ることもできてしまいます。指導者のそうした部分への不勉強・欠落・無神経が実際の演奏にどのように
跳ね返ってくるかは真面目に指導したことがあればわかる…ハズなのですが、わからずに生徒のせいにしてしまう人も多いです。こうした
不勉強・欠落・無神経がそぎ落とされるレベルで確実なものと言えば、支部大会になるでしょう。県大会はまだ玉石混交で、地区の実態に
よっては相当な演奏でも県に進めてしまいます。「お前にそういう意味で発言権があるのか」と言うのが聖職者氏の言いたかったこと(を
私なりにまともな言語表現にしたもの)でしょう。ここまで書いても、「発言権なし」と判定されればそれまでですが、私自身はちょっと
くらいは発言権はあるだろうと考えております。

ただ、私の経験上言えるのは、教育困難校でもがんばって音楽の本道やコンクールで勝負できる演奏を謙虚に追及すると、指導側は間違いなく
経験値を得られ、それはもう少し条件が恵まれた学校に行った時にそのまま生きる、ということです。困難校は教師を育てるとよく言いますが、
確かに間違いなくそうです。学力や生活態度に多少の差はありますが、基本的には同じ高校生であり、困難校で通用する指導は(多少の
アレンジは必要ですが)そうではない学校でもかなりの部分が使えます。そういう意味でも「困難校でがんばってもムダ」ということは
絶対にありません。
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329 :長文先生[]:2016/09/23(金) 19:53:58.07 ID:d2irUsVy
始めから強豪校のようなところに配属されてしまうと、別種の非常に苦しい苦労が発生し、死にそうになるだろうとも思います。前スレ
351で書いたような種類の苦労は私はしていません(厳密には、現在の部活動の最初がそんな感じでした)が、聖職者氏がしたのはこちらの
方の苦労かな、ということも思います。それも大変でしょう。自分に見えていない点があったら終わりですが、見えていない点がないように
するのは本当に苦しいことです。だいたい、若い時分に全方位の視野を持つことほど難しいことはないのです。

しかし、吹奏楽は結局のところ、先生と生徒がいて、環境があって、初めて成立するものです。生徒に実態があるように、先生にも実態が
あり、そうした実態を出発点にしてしか実技はできません。実態を大幅に超えたことを無理強いされ、心身ともにボロボロになる状況を
ブラックとするならば、先生に対するブラックも確かに存在します。しかも真面目で責任感が強い人ほどそうしたブラックの中でがんばって
しまい、精神に変調をきたして円満とは程遠い心理状態になったりもします。難しいのですが、生徒を活かすのと同様、教員が生き生きできる
こともとても大切と思います。聖職者氏に於かれては、私に粘着して集中砲火を浴びて休日の朝から5連投で毒づくような精神状態ではなく、
もう少しだけ素直な心を前面に出して暮らして行かれることをお勧めいたします。
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339 :長文先生[]:2016/09/23(金) 22:30:29.78 ID:d2irUsVy
>>コン厨で何が悪い!氏
ご理解いただけたようで何よりです。イライラの理由もわかりました。結果的に失礼いたしましたね。
また、使う機会があるかはわかりませんが、いただいたアドバイスはよく覚えておきたいと思います。

332が、大変興味深いですね。

牛涎亭氏を冷やかした部分以外は、きわめて割り切った言い方ですが納得できます。

全国大会を目指そうというのは、受験戦争で言えば「旧帝大に入れよう」と言うようなものでしょう。
旧帝大の定員が全部で2万人ほど。1学年の人数が全国で100万人ほど。1/50です。
コンクールの全国出場校の割合に、妙に近いです。

旧帝大に子供を入れようと思ったらどうするか。
子どもの知的な芽をうまく伸ばし、ある意味、親の側の周到な準備と刺激で、子どもの生理や内面をあまり捻じ曲げずに学力を伸ばすか。
塾漬け・勉強漬けで、大学に入った後で燃え尽き症候群になるリスクもいとわず、外から見てのベストを尽くすか。
両方追い求めることはできません。

私は前者です。娘がいますが、塾に行かせたことはありません。今後も行かせる気はありません。でも娘は県下で有数の進学校に入り、
旧帝大を狙える位置にいます。
当然、部活動の指導スタンスも、前者に近づきます。ただこれ、どんな環境でも即効性のあるアプローチとはなりませんし、ある種の
ルーズさが付きまといますし、必ず「もっとできたんじゃないか」という疑念が付きまといます。やる気のない人・怠慢な人の隠れ蓑に
なりやすいスタンスでもあります。
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340 :長文先生[]:2016/09/23(金) 22:32:24.49 ID:d2irUsVy
しかし、もともと旧帝大に行く能力が備わっていない子どもを薬物漬けのような勉強のさせ方をして、のびきったゴム・ぼろ雑巾の
ような状態にして行かせても、その後の人生が心配です。知り合いの元大企業重役に「一番使えない新入社員ってどんな奴でしたか」と
聞いたら、少し考えて「大学に入ることが人生の目標だった奴」と答えました。余力が全くない状態で大学に入ることは、その後の人生を
見ると意味が薄いのです。だったら、もう少し入りやすいところに行かせ、浮いた時間と体力で普通の人生経験をさせるべきです。
そんなにしなければ入れないなら、行くべきではないのです。もっともここは、違う意見の方もいらっしゃるでしょうが。

部活動についても、同様のことは間違いなくあるだろうと思っています。
が、これを正面から言って吹奏楽関係者あまねく皆にある程度以上真に受けてもらうには、コンクール戦績で実績を出さないと、
「怠慢な顧問の負け惜しみ」と受け取られかねないのですね。

クロ現の、こうした事情を全く斟酌せず、現象面だけを取り上げて告発するような形は、どうにも気にくわなかったというのがこのスレに
顔を出した理由でした。

もしかしたら、全国大会に生徒を連れて行けるくらいのノウハウがありながら、生徒の実情や理解度に合わせて淡々と穏やかに指導し、
ブラックの要素を(表面上)出さぬままとんでもないレベルまで生徒を引き上げるなどと言うことは、指導者の意識と努力次第で可能性
くらいはあるのではないか?

こうした可能性の追求ができたら、ブラック問題に一石を投じるくらいはできるのではないか?

甘いと言われるかも知れませんし、吹奏楽コンクールに出る機会がもうないかも知れないのですが、もし機会があれば、私の考える
正攻法でがんばってみたいと思っています。
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346 :長文先生[]:2016/09/23(金) 23:45:20.25 ID:d2irUsVy
>>345
「誰が」音楽を追求することに悩めると、
「誰が」もっと楽しくなるのでしょうか?


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