- 鹿児島の大学職場一般★7
319 :名無し行進曲[sage]:2012/01/11(水) 18:41:00.78 ID:BL7Ibd4a - ではアッシもナウズジャズオーケストラの感想を。長文につきご容赦ください。
客の入りは六〜七割といったところ。ホールに入った瞬間「多いな」と思った。 階段席のいいところはすでに埋まっていた。 AサックスのO女史。とにかくスレンダーな人。 音も絶叫系ではなく、細かいテクニックをキラキラ響かせる感じ。 バラードはさすがにうまかった。「情熱の花」は名演。 TサックスのS氏。コード進行に合わせてもう自由自在。向かう 音量も響きもアドリブも間の取り方も堂に入っていた。 鹿児島のジャズサックスではまず一番だろう。 アルト吹いてもすごい人なんだけど、O女史と被るのを避けたのか。 もう一人TサックスのM氏。久しぶりに聴いたけど、紹介の通り「演歌の星」。 鷹揚に構えていて、出番が来るとバリバリ吹いて、 出番が終われば所在なげにしているという、まさに昭和のバンドマン。 エピソードも昔と変わってなくて思わず笑った。
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320 :名無し行進曲[sage]:2012/01/11(水) 18:44:48.36 ID:BL7Ibd4a - (続き)
金管は、Tp2、Tb2、Hr1、Tuba1。 鹿児島の吹奏楽シーンで活躍している人ばかりで、もちろんソロも巧いのだが、 サックスが凄すぎて、対抗するところまではいかず、伴奏に徹した感じ。 響きもいかにも金六といった感じで、真面目で柔らかくキレイなハーモニー。 もっとジャジー(いいかげん)で硬い音の方が、とは思った。 そういう意味では、確かにTb氏が一番ジャズっぽかった。 主宰の坂口氏は、ツワモノクセモノ揃いのメンバーをまとめるだけあって、 本物のジャズベースでした。あれぐらい弾けないと、皆が付いてこないんだろう。 テクニックももちろんだが、信念の響きとでも言えばよかろうか。 最後は、ドヴォルザークの家路で締める、きれいな演奏会でした。 ただまあ、寒い日に大きなホールだったこともあってか、 基本的にクールジャズ。アレンジャーも兼ねるO女史の方向性なんだろうか。 メッセージ性の強い曲が並んでいたわりに、 観客席から温かい拍手はあっても、思いがけない歓声がわき起こったりがなかった。 大歓声を起こすだけの技量がある人たちなんだよ。 二時間の長丁場だから、基本的に座奏で、ソロの時だけ立つスタイルだったけれど、 全員立奏の、ハードバップみたいな曲も次は聴いてみたいです。
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321 :名無し行進曲[sage]:2012/01/11(水) 18:48:56.70 ID:BL7Ibd4a - (続きの続き)
社会的マイノリティーをテーマにした曲がメイン。 収益の一部を国境なき医師団に寄付しているというから、 こういう志のあるジャズバンドがあると思えば、鹿児島も捨てたもんじゃない。 学生がコンクールやコンテストに夢中になり、 仲間と競い合い、自分を磨くために音楽をやるのはいいことだけど、 社会人になってもコンクールしか話題がないってのはやっぱりね… 聴衆になにかを伝えたいとか、聴いてくれる人の幸せを考えるとか、 理想を追求したいもんだ。 こんなバンドこそ、愛でたし愛でたしと。
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