- 【日本】高城剛6【脱出中】
35 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2021/02/17(水) 07:42:48.81 ID:mSnDDhmG - 近年、僕は栄養に大変興味があります。
一般的に栄養に興味といえば、分子栄養学やバイオロジカル検査などをお考えになるのでしょうが、歴史的見地から栄養を自分なりに考察しています。 おそらく日本ではじめて食料の生産と供給が安定、つまり人々の栄養が安定したのは江戸元禄期あたりで、あわせて日本初の美食ブームがはじまります。 しかし、30年後には虫害と気候変動、地震と火山の噴火により享保の大飢饉が起きます。 そして、落ち着きを見せ、江戸四大名物食が活気を呈した後には、疫病と噴火によって天明の大飢饉、また、落ち着きを見せても天保の大飢饉と、ある一定のサイクルを持って美食文化と飢饉が交互に起きていると、歴史が教えています。 また、今日の「食フェティシズム」の原型となった谷崎潤一郎の「美食倶楽部」に代表される大正から昭和初期に起こった「大正ロマン」の美食ブームから、太平洋戦中?戦後の飢饉も同じようなサイクルにあると僕は考えます。 翻って現在、1980年代後半のバブル経済から続く日本の美食ブームのあと、飢饉が起きてもおかしくありません。 まさか、近代化された日本で飢饉なんて!? カロリー自給率の問題でしょうか? なんてご質問が来るかもしれませんが、いまを生きる成人を調べると、栄養不良から実質的に飢饉はすでに起きている、と僕は考えているのです。 そしてこの傾向、つまり天災と「栄養飢饉」のサイクルは止まることなく、今後、幕末や太平洋戦争同様、社会は大きく変化すると考えます。 そこで、ご返答です。 「歴史を学ぶ際」、「一つアドバイス」するとしたら、ご自身の興味あることを紐解いてください。 トマ・ピケティは、過去200年以上のデータを分析し、資本収益率(r)は、経済成長率(g)よりも大きいゆえ、資本から得られる収益率が経済成長率を上回れば上回るほど、それだけ富は資本家へ蓄積される。そして、富が公平に再分配されないことによって、貧困が社会や経済の不安定を引き起こすという歴史的事実を「21世紀の資本」で発表しました。 今週の「世界の俯瞰図」では、近年の覇権国と基軸通貨の歴史を簡単にお伝えしました。 歴史は、ある一定のサイクルを持って、必ず繰り返します。 なぜなら、ヒトは進化も成長もしておらず、情報に踊らされながら、欲望の道をどこまでも歩き続けるからで、ここに歴史を学ぶ理由があるはずです。 1日24時間、月の公転周期28日、年365日。 いまも昔も、ヒトは逃げられないサイクルのなかで生きているのです。
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