- 【YME廃業】24時間まるごと田山三樹【エコエコアザラク】
360 :1[]:2011/07/15(金) 06:27:47.49 ID:gc6sgNcu - 佐藤
本作『モダン・レコーディングの冒険』は、81年に発表されたバグルスのセカンド・アルバム。93年に初CD化されたんですが暫く廃盤だった作品なので、再発売は非常に喜ばしいですね。やはり、カタログとして残るべき作品ですから。 田山 バグルスって言えば、最近グランジ系の“プレジデント・オブ・ジ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ”ってバンドがライブで「ラジオ・スターの悲劇」をカヴァーしてたね。やっぱあの曲って耳に残るんだろうね。それで今の若いバンドとかがカヴァーしちゃう。 佐藤 僕ぐらいの世代とかですと、あの曲が“ポップス”の原点だったりするんで気持ちは判りますよ。あの曲っていわゆるイギリスのポップスの王道だったりしますよね、ストレートに構成されてなくて若干屈折してるっていう・・・ 田山 ニューウェイヴみたいに斜に構えたムーヴメントの中で、イギリス人的な気質のよく出ているバンド、それがバグルスだと思う。
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361 :2[]:2011/07/15(金) 06:34:25.69 ID:gc6sgNcu - 佐藤
バグルスのデビューが79年で、当時はアイランド・レコードから出てましたけど、 トレヴァーとジェフリー以外のメンバーはクレジットされてませんで、その理由もイギリス人以外の名前は出さない(笑)方針だったそうです。 田山 ま、契約上の事もあるんでしょうけど、匿名性を持ったレコーディング・ユニットっていう点ではYMOの結成に近い感じですね。 佐藤 結局、バグルスはトレヴァーとジェフリーがレコーディングするためのユニットで、バンドとは少し趣の異なる存在なんですね。 実際彼等も初期段階ではアルバムを制作するつもりはなかったみたいだし。ところがシングル・ヒットが生まれて・・・ 田山 非常にポップ・ミュージックの要素が強いですからね。それこそ、ピーター・バラカン氏なんかが嫌う(笑)軽薄なポップスっていう意味で。今の、それもグランジがかった人にカヴァーされるのも、 臆面もなくメロディアスであるからと言えるんじゃないかな?各パーツごとに分けて、コーラスとかイントロのピアノ・メロを生かそうとか。 佐藤 それこそ、セコいバンドの数曲分のマテリアルが凝縮されている。 田山 で、ファースト・アルバムが80年に発表された、と。 佐藤 僕、基本的にあのアルバムって好きなんですけど、ハッキリとした“すて曲”ってあるじゃないですか。「キッド・ダイナモ」とか。
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362 :3[]:2011/07/15(金) 06:38:35.04 ID:gc6sgNcu - 田山
アルバム制作にあたって、でっち上げたような曲はないと思うんだけど、短期間で完成形にもっていかなければならなかったのか、 自分としては練り込みのされてないアレンジとか音色とかあって、非常にのっぺりした印象があるんですよ。でも、アルバム全体を通して聴くと、 違和感が無いんだよね。LPっていうソフトの特性を生かしているっていう。大仰な言い方をすると、レコード1枚分を一つの作品として促えて、その時間経過も含めたメディアとして考えた場合に、効果的な聴かせ方を演出したり“流れ”を考えて作っているのが1stだね。 佐藤 大賛成です(笑)。現在ではCDが主流なので、LPの特性が生かされていない。つまり、A面からB面まで一直線になっていて…。大した曲でもない「クリン・クリン」なんかも、 B面1曲目だからこそ全体の構成の中で光ってしまう。 田山 えーと、シングル曲は「ラジオ・スターの悲劇」と「クリン・クリン」と「思い出のエルストリー」と「プラスチック・エイジ」の4曲で、別ヴァージョンとかは? 佐藤 決定的に違うのが「思い出のエルストリー」。これはリミックス+エディットされてます。他にも「プラスチック・エイジ」がエディット・ヴァージョンで、「ラジオ・スター〜」が途中フェイド・アウトですね。B面曲では LP未収曲が「アイランド」と「テクノポップ」の2曲で、「モノレールのジョニー」が別ヴァージョンで「キッド・ダイナモ」は間奏のヴォイスがトレヴァーではなく少年の声です。 田山 今回、それらはアイランド音源なんで収録されてないんですけど、「テクノポップ」なんかは“無かったこと”にしてあげた方がいいかもね。私、凄く期待してたんですよ、タイトルがいかにもなんで。でも聴いてみて「・・・・」(笑)。
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363 :4[]:2011/07/15(金) 06:41:12.18 ID:gc6sgNcu - 佐藤
わざわざ白日の元にさらす必要ないですね(笑)。 田山 それで本作『モダン・レコーディングの冒険』になるんですが、その前に凄かったのは、やはりイエスとの合体でしょう。なんか、イエスと同じ事務所だったみたいで・・・でも、普通しないよね。 佐藤 無謀と言えばあまりにも無謀ですよね。 田山 知らない人のために説明すると、当時イエスは『トーマト』というアルバムを作った後で、突然、イエスのイメージを代表するヴォーカリストのジョン・アンダーソンと キーボードのリック・ウェインマンが抜けちゃうんですよね。で、丁度同じ事務所にヴォーカリストとキーボーディストの2人組が居たんで“キミ達やってみたいか?”ってことで加入したと。バグルスの2人もイエスのファンだったみたいで 、当時の発言とかで「イエスの曲をプログレとしてでなく“ポップ・ソング”として見ていた。ダラダラ長いだけのプログレと違い、 きちっと計算して3分の曲を色々な仕掛を増やして30分のものにする“超ロング・ポップ・ソング”、それがイエスのコンセプトだと思う」みたいなことを言っていて面白いんですよ。そうすると、仕掛とか全体の構成とかに強く目を向けた2人がイエスに参加したのが解る。 佐藤 それでイエスに参加して出来上がったアルバムが『ドラマ』で、直後にツアーを開始したんですが・・・ 田山 もうメチャクチャなことになって(笑)。ジョン・アンダーソンの代わりっていうのも無謀なものがありますからね。特にトレヴァーの方は凄く攻撃されて、ライブとかミュージシャンをここでやめてしまった。
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364 :5[]:2011/07/15(金) 06:44:24.02 ID:gc6sgNcu - 佐藤
実は僕、イエスって『ドラマ』が初めて聴いたアルバムなんですよ。第1次テクノ世代なんで(笑)。 プログレという意識よりも“バグルスのメンバーが参加したアルバム”として、それでイエスを聴くようになったんです。そういう意味ではリアル・タイムでイエスを見ていた人、或いはプログレ好きとかの感覚がなくて、むしろ違和感なく作品を楽しめたっていう。だから、 あのアルバムは僕にとって“ポップス”のアルバムなんです。非常にコンパクトにまとまっていて、アルバム1枚の流れも実によく考えて作られている。 田山 私、プログレをずっと聴いていましたから、『ドラマ』は今でこそ“成功した野合”として評価してますけどイエスのアルバムの中ではダメなアルバムだったんですよ、当時は。だからイエス・ファンてしては『ドラマ』と『90125』は“無かったことに”しようって感じですね。 佐藤 と、言った前置があった後、イエスを脱退して傷心からバグルスに戻った2人は本作を制作したんですよね。で、当時発売していたのがCARREREという本社がフランスのレコード会社。 日本でも当時はワーナー・パイオニアが契約していたんですが、日本での発売はなく、世界的にも知らぬ顔の半兵衛をきめこまれた形。 もしアイランドから定期的に発売されていたならバグルスもトレヴァーも全く別の歴史を歩んでいたでしょうけど、 イエスでの約2年間はそういう意味では大ハンデだった。にもかかわらず結果的に凄いアルバムを作った、それが本作。
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365 :6[]:2011/07/15(金) 06:50:13.48 ID:gc6sgNcu - 田山
彼等が1stで見せていた結成当時の理念とか、考えがストレートにアルバム・タイトルに反映されていて、しかもライヴのことが一切考えていない作りですよね。ビートルズが 『サージェント・ペパーズ〜』をマルチトラックを意識的に使い始めて、 スタジオを一つの装置として作品世界を創り上げて、で、ライヴも必然的にやらなくなるっていう。それと同じ流れでバグルスも進化していった。 当時はバグルスだけでなく同じベクトルを持ったアーティストがそれぞれ“モダン・レコーディングの冒険”をしていた、それが1981年。 佐藤 YMOが『BGM』『テクノデリック』、クラフトワークが『コンピュータ・ワールド』を発表したこの時期、 例えばビル・ネルソンやトニー・マンスフィールド(元、NEW MUSIK)なんかもシンセやマルチ・レコーダーを友好的に使ってポップスを形成していたんですよね。 田山 技術革新の部分を突き詰めちゃうと前衛音楽っぽくなるんだけど、ポップ・ミュージックのテイストを守った上でどれだけ“モダン・レコーディングの冒険”が出来るか?それが本作であり、 NEW MUSIKの『anywhere』だよね。 佐藤 トニー・マンスフィールドっていうのも、 やはりトレヴァーがいたからこそ光る人ですね。NEW MUSIKの1st『from A to B』もバグルスの1st同様にLPの聴かせ方を考えて作られていた。何せA(面)からB(面)までですからね(笑)。2ndの『anywhere』もポップスを叩き台に試行錯誤してて面白いし、 3rdの『WARP』になると本作を意識しているのが強烈に出ていて、 トニー版の“モダン・レコーディングの冒険”が楽しめる。
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366 :7[]:2011/07/15(金) 06:53:19.37 ID:gc6sgNcu - 田山
クラフトワークにおける“モダン・レコーディングの冒険”って“ライヴ”だったんだよね。 音楽的な部分やシンセサイザーを使う音楽という意味では『人間解体』で突詰めちゃったから、本家として驚かせる為には“ライヴ”だった。スタジオの機材をそのまま持ち込んでハイテクな雰囲気を作りあげ、 しかもショー・アップされている。そこに本家の主張が感じられる。 佐藤 片やYMOは『BGM』『テクノデリック』を発表しましたが、YMOもあそこまで突詰めてしまう他なかったんでしょうね。 田山 曲のアヴァンギャルドさっていう点では、あれ以上、半歩でも踏み出していたら子供は絶対に付いて来なかったよね。で、この頃、各アーティストが“モダン・レコーディングの冒険”をするにあたって強力な新兵器が登場する。 それがサンプラーですね。YMOがLMD649(通称オレンジ。松武秀樹が開発したサンプラー)で、バグルスがフェアライト。
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367 :8[]:2011/07/15(金) 06:58:45.35 ID:gc6sgNcu - 佐藤
両アーティストとも新兵器を導入してはいますが、考え方は全く違っていて、YMOの場合、正面切って“サンプラーを使っているゾ”と主張している所がある。 ま、音色は表現出来る反面、音階が出ないものなのでハンデはあるんですけど・・・。フェアライトはオーストラリアで開発された機材で、当時はルパート・ハインとか何人かのシンセ・プレイヤーに技師付きで(笑)レンタルされたみたいで、 その中にトレヴァーも入っていた。で、使ってみたら有効的に使いこなしたと。同時期にデビット・ロードがプロデュースしたコーギズのアルバムでも フェアライトが使われましたけど、曲がいいのに何かダサイ。その点、本作はフェアライトを生かし切った最初のアルバムと言えますね。 ちなみにコーギズの話にはオチがあって、82年にトレヴァーのプロデュースによるシングル「DON'T LOOK BACK」(DECCA/ロンドン・レコード)が発売されているんですが、 これが曲の良さと音の素晴らしいさがカチッと合わさった80年代ポップスの隠れた名曲に仕上がっています(笑)。そういう点も踏まえて、トレヴァーは機材に振り回されなかったと言えるんじゃないですか? 田山 フェアライトを非常にこなれた感じでトレヴァーは使っていて、曲の構成の中にピタッと合っている。逆に合い過ぎていて何処が凄いのかって軽く聴いていると解らないかも知れないですね。 YMOの方が新しい機材をそのまま使っている違和感というか音色とかの不自然さが全面に出ている分、かえって解りやすいかも。サンプラーの奇抜さっていう意味ではアート・オブ・ノイズの方が判りやすくって売れちゃったからね。 でも時を経て、今聴いてみるとこのアルバムの凄さに気付くっていう、 まぁ、それが隠れた名盤たる所以だろうこど。 佐藤 レコーディング技術も含め、曲の構成やアレンジでも凝ったことはしているんですけど、変に音色とかいじってないですし、それどころかリズム・ボックスとかシンセの音もプリセット音 そのままだったりするんで、本当に気持ちがいいですね。 田山 生の楽器をシュミレートするためのものじゃなく、本作ではシンセサイザーという“新しい楽器”として使っている、そこが生理的に気持ちのよい、しかも新しい聴感を感じさせる所だし、 1stからの流れで“ポップス”としてもハイ・クオリティだし。
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368 :9[]:2011/07/15(金) 07:03:39.28 ID:gc6sgNcu - 佐藤
このアルバムって“狭間”の音楽ですよね?曲としては伝統的なブリティッシュ・ポップスである反面、新しい機材やマルチ・トラックを駆使して“音”をコーディネートしていく。 つまり、メロディを追って聴いても、レコーディング技術の“音”を聴いても、それぞれ充分に楽しめるという。そういう意味で本作は、 80年代における“超・極上ポップス”だったと思うんですね。考えてみたら当時の“テクノポップ”ってそういうものだったじゃないですか。 バグルスにしろテレックスにしろNEW MUSIKにしろ、ちゃんと“泣き”があってメロディーが残っている。要するに“テクノポップ”って“泣き”なんですよね、テクノロジーを使った。それを古いと言ったら身も蓋もない。 田山 確かにバグルスとNEW MUSIKは、クラフトワークなんかと比重すると“テクノ”よりもポップス寄りですよね。「初めに楽曲ありき」であるぶん。 その反面、音色とかだと時代性なんかが露骨に出るんでどうしても古臭くなっちゃうんだけど、 本作に限っては今もなお新鮮に聴こえる。そこが本作の素晴らしい所だね。 佐藤 それでですね、今回は前回の初CD化の際に収録されなかったシングルB面曲などを新たに3曲追加収録してあります。 田山 えーと、「フェイド・アウェイ」と「ブルー・ナイロン」と「アイ・アム・ア・カメラ(12インチ・ヴァージョン)」ですね。 佐藤 今回収録するにあたって、トレヴァーにオファーしたんです。ところが捜してもマスター・テープが見つからんという返事が来まして、 それで「だったら、アナログ落としでイイじゃん」とトレヴァー本人が申しましたんで、非常に残念ながら今回はアナログ・レコードから音を拾ってます。 一応アーティスト公認ですから(笑)。
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- 【YME廃業】24時間まるごと田山三樹【エコエコアザラク】
369 :10[]:2011/07/15(金) 07:06:28.12 ID:gc6sgNcu - 田山
「フェイ・ドアウェイ」はいかにもB面曲らしい曲なんだけど、なんか生理的に好きなんですよ、こういう曲って。非常に聴きやすいですね。 佐藤 アルバムに組み込むには扱い難い曲ではありますが、本当に気持ちイイですね。特に曲の中間部における変拍子とか実に巧妙に構成してあって、なんか燃えてしまう。 イエスのライヴで、足で拍子を取りながら変拍子についていって意地でも踊ってやるみたいな(笑)、そんな感じがあって。 田山 シンセの音よりもギターのカッティングに耳がいっちゃうけど、この曲もある意味では“テクノ”と言えるんじゃないかな? 佐藤 それと「ブルー・ナイロン」ですが、これは、まぁ、あの当時にありがちなテクノポップ・サウンドです。 田山 なんかマイク・オールドフィールドがテクノをやったようなゆったりとしたテクノって感じだけど、2nd期に録音された作品の中では一番テクノ・テクノしててイイんじゃないの? 佐藤 あと「アイ・アム・ア・カメラ」は一応12インチヴァージョンではありますが、そんなに劇的に変わっているワケではないので、ま、マルチ上で再編集したり、エディットしたりはしているのですが。 田山 でも、昨今のレコード事情を考えたら、CDに入っていた方がいいかもね。2ndのシングルって売れていないだろうし、あんまり見ないし。
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- 【YME廃業】24時間まるごと田山三樹【エコエコアザラク】
370 :11[]:2011/07/15(金) 07:09:27.59 ID:gc6sgNcu - 佐藤
前回CDを御購入しの方にも楽しんで頂きたいですね。なにしろ、こういうものがカタログに残るためには売れてもらわないと。 もし、今回ある程度のセールスになるならば、彼等の未発表作品とかデモ・ヴァージョンとかヴィデオとか発掘出来るかも知れないですから。 それこそ“トレヴァー宅ガサ入れ隊”とか結成して(笑)。 田山 イギリス行っちゃうの?いいな、それ(笑)。そう、バグルスはヴィデオもいくつかが確認されているんですよね。 「ラジオ・スターの悲劇」と「思い出のエルストリー」と「プラスチック・エイジ」。 それと2ndからは「モダン・レコーディングの冒険」と「アイ・アム・ア・カメラ」の5曲。他にもあるかも知れない。 佐藤 これらのヴィデオ・クリップですが、一番イイ出来なのが「ラジオ・スターの悲劇」と言っておきましょう(笑)。見てない人が期待すると、 多分愕然とするでしょうから。少なくともあの頃にはディーヴォとかスプリット・エンズが凄いヴィデオを製作していましたから、そういう意味では、ね。 田山 とは言っても、あの頃のヴィデオ・クリップとかって、あんなもんなんですけどね。だから売り物じゃなく、プレゼントにするとかね。
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- 【YME廃業】24時間まるごと田山三樹【エコエコアザラク】
371 :12[]:2011/07/15(金) 07:11:48.93 ID:gc6sgNcu - 佐藤
それと本作とは関係ないですが、他のテクノポップで「これは再発して欲しい!」みたいな作品ありましたら、是非フレイヴァー・レコードに御一報ください。 実は我々もいくつかの作品をCD化したいと考えておりますので・・・ 田山 隠れた名盤であるが故に今だにCD化されてない作品とかね。アレもCD化されていないですし、コレもCD化されていない。そろそろCDで聴きたいですよね。 佐藤 最後になりましたが、今回我々の対談を収録するに多大な協力をしてくださった酒井良氏に感謝するとともに、今年の夏、御病気のために他界された、 前回のライナーを担当なさった小菅道一氏の御冥福をお祈りいたします。氏もきっと本作が再発売されることを望んでいたでしょうし、 なによりも本作を一人でも多くの人に聴かれることを希望していることと思います。本作を愛した人が一人減ったことについては非常に残念ですが、 ここでまた新たなリスナーが増えることを願って止みません。氏に対し、合掌。
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- 【YME廃業】24時間まるごと田山三樹【エコエコアザラク】
372 :13[]:2011/07/15(金) 07:19:05.00 ID:gc6sgNcu - 田山・・・61年生れ。雑誌編集者。本業以外でもYMO本『period』の編集を手掛ける他、雑誌『ゴールド・ワックス』やYMOの『ライヴ・アット・グリーク・シアター』のライナー等で執筆活動を行う。
YMOやクラフトワークのシリアス・コレクターでもある。 佐藤・・・68年生まれ。フリーライター。YMOのリイシュを始め¥ENレーベルやメロン、ディーヴォ、クラフトワークなど、数多くのオールド・テクノの再発売を手掛ける。 テクノポップのシリアス・コレクターでもある。現在の目標はNEW MUSIKの『WARP』の再発売。 “テクノ”・・・電子音を使用する音楽形態を平成時代こう言った。しかしここに言う“テクノポップ”とは、メロディアスかつポップスであるのを前提に、 電子楽器のテイストを盛り込んだ昭和の御代、80年代初頭のムーヴメントである。だだし、この存在を証明する記録、古文書の類いは数多く残されている(笑)。
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