- WJプロレス道場
75 :7列74番[sage]:2011/12/29(木) 08:53:51.29 ID:2H0Uf7+s -
アフリカの首脳達からは、「アフリカ版マーシャルプラン」が必要だという声が聞こえてくることがある。 第二次大戦後に西ヨーロッパの復興を支援したアメリカの援助計画に準えてのことだ。 しかし実のところ、既にアフリカはマーシャルプラン6回分の援助資金が注ぎ込まれてきた。 そしてマーシャルプランが偉大な成功を収めたのとは裏腹に、アフリカ大陸の貧困は一向に改善されていない。 取材に訪れたカメルーンでビールを運ぶトラックに同乗したのだが、私達は47回も警察の検問に停止を命じられたのだ。 その度にスケジュールは遅れ、警官達に金を掴ませなければ通してもらえないこともしばしばだった。 おかげでビールは割高になっていた。「賄賂は商売の潤滑油」と言う人もいるようだが、 アフリカほど蔓延していると、殆ど商売にならない。 政府のやることなすこと、全てが腐敗で台無しになる。 賄賂なしには起業も出来なければ、港湾では商品を通関させることも出来ない。 ある調査によれば、役人達が教科書の補助金を懐に入れ、正規価格の10倍で保護者に売っていたという。 富を手にする最も確実な道が「権力」だとなれば、人々は権力を求めて殺し合う。 アフリカはしばしば内戦に悩まされ、おかげで開発もままならない。 『アフリカ 苦悩する大陸』 ロバート・ゲスト
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