- フィールドホッケーについて語ろう PC14本目
489 :アスリート名無しさん[]:2021/03/08(月) 08:27:18.13 ID:jR1mxmGB - >>488の続き
◆夫の後押しでリハビリ、代表復帰 しかし、20年3月。コロナ禍に見舞われる。折しも、右でん部の慢性的な痛みに悩まされ、 寝返りでも目が覚めるほど悪化していた。五輪は1年延期。すぐに目指そうとは思えなかった。 35歳。結婚や出産を考え、焦りもあった。 「健康な子どもを産むなら、早くしないとリスクが上がってしまう。 今辞めて、女性としての道を歩んだ方がいいのでは」。結婚を控えていた夫に相談すると、 「子どもは授かり物。今、自分がしたいことを選んだ方がいい」と優しく諭された。 けがや出産を言い訳にして、競技から逃げようとしていた自分。ここで諦めたら後悔する。 懸命にリハビリに励み、今年1月には46人の代表候補に入った。だが、 下旬の強化合宿でスタッフに「今後は厳しい」と告げられ、代表引退を決意。 「旦那さんがいなかったら、(五輪延期が決まった)あのとき辞めてしまっていた。 最高の終わり方ではないかもしれないが、やり切ったので後悔はない」 ◆女性の声をもっと届けられるようなホッケー界に 今後は、ホッケーが縁で入社した介護事業を手掛けるSOMPOケアで働きつつ、 昨年11月に加入した東京ヴェルディでプレーを続ける。結成2年の社会人チームで、 選手の多くはフルタイム勤務と両立している。 「女性スタッフも多く、支える体制があるから、もし出産しても復帰できる。 働きながらホッケーできる環境を確立させたい」。 大学でホッケーに打ち込んだ女子選手の多くが 卒業とともに引退する現状をまずは変え、競技人口を広げたいという。 ゆくゆくはコーチとしてフィールドに立つ夢も抱く。国内ではまだ女性指導者は少ないが、 海外の強豪国では女性が監督を務めているところもある。 「自分も男性にしか教わったことがない。でも、男性しか活躍できないわけじゃない」。 女性の声をもっと届けられるように―。一歩ずつ、できることを続けていく。(兼村優希)
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