- 512KB行くたび板に掃除機をかけながら転々とするデータスレッド@ff dataroom58 in souji
356 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 17:34:37.09 ID:3xuHxKwq - 今年もこの日が来たか
7年前の真実
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357 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 17:53:15.47 ID:3xuHxKwq - 余震本震ときて津波来て
高速道路の土手で茫然と荒れ狂う水を見ていた 本震は14:46 15時すぎから激しく雪が降ってきて、3月の割には超絶寒かった そして何度も繰り返してくる本震レベルの余震 事務所にいた上司に連絡して 県外にいた家族に連絡して あとは歩いて自宅に向かったはずなんだが実はもうあまり記憶にない 雪中行軍だったのは覚えている 至るところの泥水と降りかかる雪ですぐびしょ濡れになった 地域とルートをなぞるに、歩き始めた直後は遺体も見ていたかもしれない 未だによく思い出せないのは、 いいことかもしれない
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358 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 18:02:18.58 ID:3xuHxKwq - 避難所になりそうな学校の体育館もあった
人が集まっていたけど素通りした 何もない外にいる方が安全だと思ったのと ここは俺の居場所じゃないと思ったこと だらだらと 恐々と どこかに向かって歩く人々の秩序ない行列と群れ 戦争映画のようだった 雪はいっそう強く降り、夕暮れてなおのこと暗くなっていた
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359 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 18:42:52.04 ID:3xuHxKwq - 信号も街灯も店のあかりも看板も
とにかく電力という電力が細部に至るまで全てが沈黙していた 暗闇の中ヒトケタ国道を渡るのはまた命がけの思いだったが そこを過ぎれば完全に市街地に入ることでもあり 渡り切った時には少しほっとしたのを覚えている いつもなら夕飯食ってるくらいの時間 部屋にたどり着いた 当然だが足の踏み場もなかった とにかく寒かったので手さぐりでストーブを掘り出して 周囲から可燃物をよけて点火して (当時使ってたストーブは電気式じゃなかった。ラッキーだった) ストーブの炎で少し部屋の様子がわかって とりあえず上から下まで動きやすい服に着替えた そうだやかんをストーブに置いて湯を沸かそうと思ったら 水が1滴も出なかった 当たり前かと思うのとうろたえるのが同時だった 頭が白くなった後、 買い置きのペットボトル水があったことを思い出した ストーブのそばに座るスペースを確保して 少し落ち着いた ここまでの間も、大小余震が何度あったか知れない 海洋型の地震なら本震よりでかいのは来ない そう自分に言い聞かせながら ラジオを聴きながら ガラケーを握り締めて お湯が沸くのを待って あれだけ走って逃げて延々歩いてきたのに 腹が全く減ってないのに気づいた 最後の食事から8時間近く経っていたのに それだけショックだったんだろう
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360 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 18:59:19.68 ID:3xuHxKwq - 菓子を少しとみかんを食ったような記憶はある
あとお茶だかコーヒーだか 温かいものを摂ったので人心地はついたものの カップ麺や缶詰等あっても食う気力皆無で 22時頃だったか うとうとしてたところに小さな地鳴り→大きな余震があって 心臓が飛び出るかと思うほど驚いた 今夜は起きていた方がいいかもしれないと思った 夜が恐いと思ったのは 子供の頃以来だったかもしれない ラジオと懐中電灯とガラケーとストーブ 何度も来る余震に怯え眠らずに一夜を明かしたのは忘れていない 寒くて、本当に寒くて、 そしておそらく一生に残る 恐ろしい一夜だった R.I.P
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361 :掃除人@souji[sage]:2018/03/11(日) 19:08:30.50 ID:3xuHxKwq - NHK特番ばっかだな
たまには観てみるか この7年ずっとスルーしてきたことだし
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