- モトヤマ第97章
965 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:05:33 ID:P11Lkuh30 - | | |::: :..::: .:::.. :::
| | |::::___:::::::: ::: | | |_l≡_, ,_ |_:::::: :::: だれもいない… | |_|( ●ω●) :: :: ..:: :. . はーどぼいるどするなら、いまのうち… | |文|(_<ヽy'ゝ_) ::::: :: :::: ..: .:: | | ̄|/__l:_ゝ::: :.: .::: ..: .::. | | |´::∪ ∪. ::.: : ::::: ..: .::.. . /:::: ̄::::. :::::.: :.. : ..: .::. ::::.. .:: ..: .::. . .:::. ::::.. ::.. .:::. ::: ::.. .:::. :::. :.. .::::.: :::: ..: .::.
| - モトヤマ第97章
966 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:05:54 ID:P11Lkuh30 - その朝も私は、けたたましく鳴り響く電子音にたたき起こされ、
重い身体を引きずって、女のベッドから這い出した。 | __________ | | || 〉. | ( || | | || /. | 〈 || | | ||. / | ヽ || | | ||ニi. | iニ|| | | || 〉. | / || | | |_〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.〈_| | | | ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ./ スヤスヤ.... ピピッ♪ピピッ♪ ┠┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┨__ _ ┠╂╂ △△★ ╂╂╂╂ [07:00])/| / [二二(ーωー,,)二二二 ],, |l二二二l| | /~~~~~ノヽ⊂ つ / ,|l二二二l|/ ハ。ハ / ⌒ヽ⊂__つ /./  ̄ ̄ ̄ (ω・,,) .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ Ω ▲_,▲ ぅぅぅ... (uu_,)ノシ )) .U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.U ⊂´⌒ つ,, =ω)つ
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967 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:06:23 ID:P11Lkuh30 - 寝起きの倦怠を引き摺ったまま、習慣に従い珈琲を淹れる。
. ┌┐ /\\ ___| ̄ | | ▲▲ 。゚ ∫ ∬ |cof ::|milk.| | (,, ーω)_。_ チョッピリ ___ |fee ;;| ;;| |. { つ([_]ア: ==|__|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ □) ̄ ̄ ̄ ̄⊂从从⊃ ̄ ̄ 私の名前は、もったん。年齢は27。アジア系の男性で 髪と目の色は黒。肌の色は生成り色(たぶん)。 職業はライセンスを持たないプロサッカー選手だ。 . ┌┐ /\\ ___| ̄ | | ▲▲ ∬ |cof ::|milk.| | (,, ●ω) ドボドボ |fee ;;| ;;| |. { つ=/\ミ . _。_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \/□) ̄([_]ア ̄⊂ニニニ⊃ ̄ ̄
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968 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:06:51 ID:P11Lkuh30 - 未だ世捨て人になる決心がつかない以上、新聞に目を
通さねばならないのは、社会人の義務のようなものだ。 / / / / ▲▲ __l⌒l /l (,, ●ω)つ/三三| | l/ o/∪ 丿  ̄ ̄ | | / (__ノ_ノ | | / . ハ。ハ |_|/ ( ,,) ~♪ (ヾ_,ノ 熱く苦い泥水の様な珈琲を啜りながら 社会問題や日本経済の動向にチェックをいれる。 今日もまた、ハードな一日になりそうな予感がした。 ______ 。 o ( たまご だいとっか… 彡ミ /| ▲▲ | __ |ヽ | | (,,●ω●)/チラシ/ ハ。ハ 。 o ( 日経平均… |ヽ | | { つ(□/_○ ( ・ω・) ⊥ |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| __ヾ(_uuノ _____ 凵 `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l \ 三三三三\三三三三 \ \ 三三三三\三三三三 \
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969 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:07:18 ID:P11Lkuh30 - だが、その前に私にはやらなければならない仕事が待っていた。
街が完全に起き出す前に、人目を忍んで行わなければならない仕事だ。 | ::| ─────────────────| ::|──── : | ::| . | ::| . | ::| ▲▲ . . ,..-=-、 ::|iい, (,, ●ω) ハ。ハ ワフワフ |`T i´| /J( ───/ つ\ (*・ω) ────|il il il |( j─── (_ノ (_) c __っっ . ` ー ´ ゙ー ´ 相棒と連れ立って街を走りながら、私は苦い過去を思い出していた。 その昔、私の関係者であると言う理由だけで、この純真な相棒を 新聞沙汰に巻き込んでしまった事がある。私はその事を深く悔いていた。 | ::| ────| ::|.─────────────┐ | ::| │ 、i , | ::| │ ∧_∧ モトヤマ選手だ! | ::| 、从/ │(´∀` ) ,..-=-、 ::| iい, ▲▲ │( ⊃⊂ ) |`T i´| /J( (,, ○ω) ハ。ハ │ 、/ / ──|il il il |( j───/ つ\ (*・ω) ─┘ (__) ` ー ´ ゙ー ´ (_ノ (_) c __っっ
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970 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:07:48 ID:P11Lkuh30 - 以来、私は私達の関係を外部の人間に知られることを恐れた。
どんな犠牲を払おうとも、相棒のプライバシーは守り通さねばならない。 | ::| ────| ::|-人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人, | < しばいぬなんて かってないよ〜 > | < しばいぬなんて かってないよ〜 > | ::| `Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒∨⌒Y⌒Y⌒Y∧_∧ ? ,..-=-、 ::| iい, ▲▲ ▲▲ │(´Д`;,) |`T i´| /J( ハ。ハ (ω≦;≡;≧ω) │( ) ──|il il il |( j─(;・ω) (( ⊂(⌒) つ ))─┘ | │ │ ` ー ´ ゙ー ´ ヾ(_uuノ ` (__ノ,, (___(__) そう固く心に誓ったのだ。 不幸な過去は、二度と繰り返されてはならない。 | ::| ────| ::|.─────────────┐ | ::| │ よし! | ::| ?? ▲▲ ばれてない | ::| ∧_∧ (ω・´;)。ハ ,..-=-、 ::| iい, (,;´∀`) |と ノ(ω・,,) |`T i´| /J( し し ) |ノヾ(_uuノ ──|il il il |( j───Y 人──────┘ ` ー ´ ゙ー ´ (__) J )) ))
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971 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:08:15 ID:P11Lkuh30 - 家に戻ると、女が朝食を用意して待っていた。
私はそれを慌しくかき込んだ。時間が迫っていた。 < 早く食べちゃいなさ〜い! > \ 今日のわんこ〜♪/ < > __ `Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒∨⌒Y´ . . / /.| ジーーッ ▲▲ / //|| (ω● ,,) △△★ r|  ̄| |、 /|| ジーーッ 0=_し} _ ('(ω・´,,)') l.| | |/, '| ハ。ハ / ̄旦 ̄ヽ坐/ ̄ ̄/l ヽ ノ ,,l.|__|,,/ ,,l| (ω・,,) / ( >゚)))彡) (≡) //ll (_(__ノ | | l,, "/__ uu_,)ゞ l二二二二二二二二l/ ~ | | |/ ヽ_/ |_|,! |_|,! . ̄ ̄ ~ 女と相棒に別れを告げ、家を後にした。後ろは振り返らなかった。 フランス人はどんなことにもうまい言葉を持っていて、その言葉はいつも正しかった。 さよならを言うのはわずかのあいだ死ぬことだ。 ▲▲ プップー♪ △△★ (,, ●ω)( ゜< (,, ●ω)ノシ ハ。ハ __{ つT| | o/ J ノ (,,・ω)ノシ (_ `J__) (__ノ_ノ ヾ(,,_u,ノ ε= ◎ ◎
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972 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:08:46 ID:P11Lkuh30 - くたびれた愛車を駆って、私が向かった先は、鹿島のクラブハウスだった。
ここで、勝ち点を挙げるためのハードな訓練が私を待っていた。 ∧_∧ (`Д´;,) ( ⊃ `/ /J ▲▲ (__,) (*゚−゚)⊃ (●ω●)⊃ (⊃8 ノ ⊂ 10 ノ 〉 / ) ○ `ー(__) 彡 (_(__) . ∧雷∧ ∧___∧ (, ・∀)⊃ ┝ ━│ (⊃9 ノ ⊂(´ε` ) ヽ (⌒) ヽ 13⊂ ) ヽ__) ヽ ヽノ ミ(___) ∧_∧ (( (´; ≡ ;`) )) ( О ⊃ / /〉 〉 (__)__)
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973 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:09:15 ID:P11Lkuh30 - 厳しい訓練の後で、私は心と身体をリラックスさせるために、スパを訪れた。
だが、ここで私はちょっとしたトラブルに巻き込まれることになった。 | | |::::::::::|| ) 浴槽内での ビート板、並びに ( | | |::::::::::|| ) 浮き輪の使用は 禁止です!!( | | |::::::::::|| ノY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒ヾ | | |::::::::::||// |||/ ゴルァ!! ,,,,,,, ||::::: | | |::::::::::||/ |||/ ヽ(`_´#)ノ||::::: | | |::::::::::||_______|||____ |11| _||::::: | | |:::::/⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒) ┌<<┐ )⌒) | | |/⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒) ├─┤⌒)⌒) | | |⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)⌒)├─┤)⌒)⌒) |_|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ //。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ // 。゚ ゚ 〜 ▲▲ __ 〜 ,,,,,, ∫ (゙−゙*) // 彡 ゚(ヽ∩ (,, ●ω)つ:::/ (^ェ^*▽ ~~~~~~~ // ~~~~~~ ~~~~ つ:::/ (二∪∪二) ∫ 〜 // 〜 ∫  ̄ ̄ ~~~~~~~~~~~~ // ∫∧雷∧∫ 〜 ∫ cccc∞ ホゲラ〜♪ ∫ 〜 // _(*‐∀‐)_ __(゙ε゙* )_ 〜 /  ̄ ̄ ̄ ̄ー⊃ ⊂‐'  ̄ ̄ ̄ ̄ー`⊃ ⊂‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ──ルールとモラルの狭間で、自由と創造性がスポイルされてしまう事が 私には悲しかった。腹の底に鉛のかたまりを飲みこんだような気持だった。
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974 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:09:46 ID:P11Lkuh30 - 私の気持は星と星の間の空間のように空虚だった。
失意を押し隠しながら、同僚と連れ立って馴染みのダイナーへ向かう。 私自身は孤独な男であったが、サッカーがチームスポーツである以上 仲間とコミュニケーションを図るのも仕事のうちである。 \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| _______________| ノ 來 |.ノ 々 | ノ 軒 | ┌───────── ノ___ノノ___ノノ_____,ノ │ ラッシャイ! 何ニシヤショウ! └-y──────── ∧二∧ ( ´∀`) ||| ._ _ ▲▲ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( 、y/ つ [__] |P|| \\\ (ω● ,,) < とんこつらーめん!  ̄(*゚−゚)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| =⊂ ⊂ヽ \________ _/ つ= \ ̄./  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \(~(~_,,)o __(_ ヽ. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|〔__〕 〔_)`J ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ | | | | ....:.::::| | | | | :::.::.:..::::::::|  ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 昼食を取りながら情報交換を行った。 すべてを弁えた苦労人のマスターは、余計な口を挿し挟む事はない。
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975 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:10:17 ID:P11Lkuh30 - 家に戻ってからも、私のトレーニングは続いた。
炎天下の屋外での、汗腺を開くための訓練だ。 本格的な夏が来る前に、暑熱対策をしておかねばならない。 ─ ( ゚∀゚) ─ | _____ | |// │ / │ \ | |/ .| | | | (ヽ=========| | ハ。ハ │ /⌒/⌒/⌒/⌒/⌒ | |n(ω・,,n. | /⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒/⌒ _______ [二二二二二二二 /⌒/⌒ ノ ▲▲ ポカポカ...) ⌒/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒ /´ (ーωー*) / ⌒/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒ / ⊂ つ / ⌒/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒ / (^_,ノ"ヽ_^) / ⌒/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒/(_______,ノ `/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒ /⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒
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976 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:10:46 ID:P11Lkuh30 - 訓練を終えて戻ると、夕食の時間だった。
プロサッカー選手にとって栄養管理は重要な課題である。 私はこのジャンルを苦手としていたが、女と暮らすようになってからは この女が何くれとなく気を配ってくれるようになった。 \ ナンデヤネン!/ デザートあるわよ♪ __ ────y──── . . / /.| キュー ▲▲ / //|| (,, >ω) _ △△★ _ r|  ̄| |、 /|| ジーーッ 0=_し} _ @:)(ω● ,,)@:) l.| | |/, '| ハ。ハ / ̄旦 ̄ヽ坐/ ̄ ̄/l  ̄と つ ̄ ,,l.|__|,,/ ,,l| (ω^,,) / ( r"::;;゙ミミ) (。・。) //ll (__(__ノ | | l,, "/__ uu_,)ゞ l二二二二二二二二l/ ~ | | |/ ヽ_/ |_|,! |_|,! . ̄ ̄ ~ 私は女に尋ねたことがある。「君のようなしっかりした女がどうして 俺のような男にやさしくしてくれるんだい?」 女は言った。「しっかりしていなかったら、生きていられない。 やさしくなれなかったら、生きている資格がない」 __ 残さず食べた人だけね . . / /.| パクパク ▲▲ ────y────── / //|| (( 0='⌒(ヽ;) r|  ̄| |、 /|| パクパク ヽ○ノ` ) _ △△★ l.| | |/, '| / ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /l (ω ̄ ,) ,,l.|__|,,/ ,,l| ハ。ハー-、ゞ / ( r"::;;゙ミミ) (。・。) //ll ∪∪ } | | l,, "/ /⌒ヽ;u,ノ l二二二二二二二二l/ ~ _ (_(_つ | | |/ ヽ○ノ |_|,! |_|,! @:) @:) . ̄ ̄ ~  ̄  ̄
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977 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:11:14 ID:P11Lkuh30 - 夕食後も私はゆっくりと時間を過ごす事が出来なかった。
技術の向上と、戦術理解の勉強のためにスカパーでヨーロッパリーグを 観戦した後、今日の仕上げとして専門誌で最新のサッカー理論に関する 情報を収集し、長い一日を終えた。 △△★ (●ω●) <今週の「スーパーさぶっ!」 l⌒l⌒と ヽo のネタ、誰だった〜? 〃∩ ▲▲ キャハ ⌒とと_,,ノ ⊂⌒(,,>ω●) <いまよんでるとこ〜♪ `ヽ_っ⌒/⌒c ___ zzz.. ハ。ハ _ゞ ⌒ ⌒ ノ_人 c(ω-,,c_`っ 今日もタフな一日だった。 | ( ( | |\ | ) フー… ) ) | | .| |_(_________(__| . \| /― ▲▲ ─ ハ。ハ - - \≒ /- - ( ,,) ( ,,) ─- \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |______________|
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978 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:11:39 ID:P11Lkuh30 - 一日の終わりに、私は自分自身に褒美を与える事にした。
傍らにぬくもりを感じながら眠りに就く事を自分に許したのだ。 しかし──、 ┠┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┨__ _ ┠╂▲▲╂ ハ。ハ╂╂╂╂ .[10:50])/| / [ (*●ω) (ω・*)二二 ] , |l二二二l| | /~~~~~ ∪ ~~~~ ゚ ~ ゚ ~~~~~''/ ,|l二二二l|/ / ⌒⌒ ^^ /./  ̄ ̄ ̄ .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ .U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.U 運命の過酷さは、私にそのようなささやかな慰めさえ許さなかった。 私の胸は小さな痛みを覚えたが、従容としてそれを受け入れた。 私は運命を呪わなかった。所詮人生とは苦難の連続でしかない。 ┠┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┨__ _ ┠╂▲▲╂╂╂╂╂╂╂ .[10:55])/| / [ (´・ω・) 二二二二二 ],,|l二二二l| | △△★ /~~~~~ ∪ ~~~~~~~~~~~~~~''/ ,|l二二二l|/(, `・ω)っ、ハ。ハ / ⌒⌒ /./  ̄ ̄ ̄ / Jノ/u(´・ω) .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ (_ノ(__) `uu' .U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.U
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979 :U-名無しさん[sage]:2006/07/11(火) 23:12:13 ID:P11Lkuh30 - だが、世界がどの様な無情に満ちていようとも
明日の私もまた、勝ち点を求める長く孤独な旅に出る事になるだろう。 ──それが私には解っていた。 | __________ | | || 〉 :: ::☆:|::::::::::::::::( || | | || /::::::::::: :::|:::::::☆::〈 || | | ||. /::::::☆:::::::|:::: ::::::: ::ヽ || | | ||ニi :::::::::: ::::::|:::::::: ::::::::::iニ|| | | || 〉::: :::::::: :::|:::::::::: ::::::/ || | | |_〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.〈_| | | | ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ./ スヤスヤ.... ぐぅぐぅ.... ┠┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┨__ _ ┠▲▲╂△△★╂╂╂╂ .[12:00])/| /(ωー ,,)(,,ーωー)二二二 ] ,,|l二二二l| | /~ノヽと と つ / ,|l二二二l|/ ハ。ハ __ / ⌒⊂_ノ(_ノ" ⌒つ /./  ̄ ̄ ̄ /(ω=,,)⌒)~\ .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ( ⌒⌒⌒⌒ ,,) .U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─ 完 ─
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