- 懐かしの六花嬢を語ろう Part2
254 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 08:35:45.14 ID:FOy/6yYP0 - の云く「楽小は小乗の人に非ざるなり乃ち是れ近説を楽う者を小と為すのみ」文句の九に云く「徳薄とは縁了の二善功用微劣なれば下の文に諸子幼稚と云うなり垢重とは見思未だ除かざるなり」
記の九に云く「徳薄垢重とは其の人未だ実教の二因有らざる故なり下の文に諸子幼稚と云うは下の医子の譬の文を指す尚未だ円を聞くに堪えず況んや遠を聞かんをや、見思未除とは且く譬の中の 幼稚の言を消す定めて未だ遠を知らず」玄の一に云く「厚く善根を殖えて此の頓説を感ず」文、籤の一に云く「一往は総じて別円を以て厚と為す」五百問論に云く「一経の中に本門を以て主と為す」云云、又云 く「一代教の中に未だ曾て遠を顕さず父母の寿は知らずんばあるべからず始めて此の中に於いて方に遠本を顕す、乃至但恐る才一国に当るも父母の年を知らざれば失う所・小と謂うも辱むる所至つて大なり、 若し父の寿の遠きを知らざれば復父統の邦に迷う徒に才能と謂うも全く人の子に非ず」文句の九に云く「菩薩に三種有り下方と他方と旧住となり」玄義の七に云く「若し迹因を執して本因と為さば斯れ迹を知 らず亦本を識らざるなり天月を識らずして但池月を観るが如し○、払迹顕本せば即ち本地の因妙
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255 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 08:36:28.14 ID:FOy/6yYP0 - を知る影を撥つて天を指すが如し云何ぞ盆に臨んで漢を仰がざる嗚呼聾駭なんすれぞ道を論ぜんや」又云く「若し迹果を執して本果と為す者は斯れ迹を知らず亦本を識らざるな
り、本より迹を垂るるは月の水に現ずるが如く迹を払うて本を顕すは影を撥うて天を指すが如し、当に始成の果を撥けば皆是れ迹果なるべく久成の果を指すは是れ本果なり」又云く「諸土は悉く迹土なり一に は今仏の所栖の故に二には前後修立の故に三には中間所払の故に若し是れ本土は今仏の所栖に非ず、今仏の所栖は即ち迹土なり、若し是れ本土は一土・一切土にして前後修立なるべからず浅深不同 なり○、迹を執して本と為す者は此れ迹を知らず亦本を識らざるなり、今迹を払つて本を指すときは本時所栖の四土は是れ本国土妙なり」蔵因 三祇百劫菩薩 未断見思通因 動喩塵劫菩薩 見思断迹仏別因 無量劫菩薩 十一品断無明 円因 四十一品断無明劣応 蔵 三十四心断結成道勝応 通 三十四心見思塵沙断の仏迹仏果 果報身 別 十一品断無明の仏法身 円 四十二品断無明の仏 誓耶 后 麻利支天女大日天 乗輅車 九曜毘誓耶 后 七曜二十八宿大月天 乗鵞十二宮金光明経に云く「日の天子及以び月天是の経典を聞き精気充実す」
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256 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 08:37:48.72 ID:FOy/6yYP0 - 最勝王経に云く「日出でて光を放ち無垢炎清浄なり此の経王の力に由て流暉四天を遶る」仁王経に云く「日月度を失い」等、大集経に云く「日月明を現ぜず四方皆亢旱す是の如き不善業悪王悪比
丘我が正法を毀壊す」仁王経に云く「非法非律にして比丘を繋縛すること獄囚の法の如くす」法華経に云く「色力及び智恵此等皆減少す」華厳経に云く大集経に云く。段食・法食・喜食・禅悦食。三力、一切衆生力・法力・自身功徳力。 戒光 清浄也日光 定光 定 也恵光 〓 也人天 三学小乗 三学大乗 三学権大乗 三学実大乗 三学純円 三学法身光 般若光 解脱光此天は初地或は十廻向なり十信 十住 十行 十廻向 十地 等 妙初地三惑断初住三惑断 北辰梵・帝釈・日・月・四天等衆星衣食寿命肉眼一切の四天下の衆生の眼目 天眼恵眼法眼仏眼有に非ず地を離るが故に、空に非ず有を照すが故に有、辺に非ずして中に処するが故に、而も空・空に処するが故に、而も 有・有を養うが故に、来らずして北に至るが故に、而も来りて南に来るが故に、一ならず四州を照すが故に、異ならず一日なるが故に、断ならず常なるが故に、常ならず一処に住せざるが故に。記の三に云く部方等と雖も義は円極なる故に・故に今之を引
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632 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 09:19:42.54 ID:FOy/6yYP0 - 涅槃経に云く「仏の言く唯だ一人を除いて余の一切に施さば皆讃歎す可し、純陀問うて言く云何なるをか名けて唯除一人と為す、仏の言く此の経の中に説く所の如きは破戒なり、純陀復た言く、我今未
だ解せず唯願くば之を説きたまえ、仏純陀に語つて言く、破戒とは謂く一闡提なり其の余の在所一切に布施すれば皆讃歎すべく大果報を獲ん、純陀復た問いたてまつる、一闡提とは其の義何ん、仏言わ く、純陀若し比丘及び比丘尼・優婆塞・優婆夷有つて〓悪の言を発し正法を誹謗し是の重業を造つて永く改悔せず心に懺悔無らん、是くの如き等の人を名けて一闡提の道に趣向すと為す、若し四重を犯し 五逆罪を作り自ら定めて是くの如き重事を犯すと知れども而も心に初めより怖畏懺悔無く肯て発露せず彼の正法に於て永く護惜建立の心無く毀呰・軽賤して言に過咎多からん、是くの如き等の人を亦た一闡提の 道に趣向すと名く、唯此くの如き一闡提の輩を除いて其の余に施さば一切讃歎せん」と。 又云く「我れ往昔を念うに閻浮提に於て大国の王と作れり名を仙予と曰いき、大乗経典を愛念し敬重し其の心純善に〓悪嫉〓有ること無し、善男子我爾の時に於て心に大乗を重んず婆羅門の方等を誹謗する
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633 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 09:20:34.89 ID:FOy/6yYP0 - を聞き聞き已つて即時に其の命根を断ず、善男子是の因縁を以て是より已来地獄に堕せず」と、又云く「如来昔国王と為りて菩薩の道を行ぜし時爾所の婆羅門の命を断絶す」と、又云く「殺に三有り謂く
下中上なり、下とは蟻子乃至一切の畜生なり唯だ菩薩の示現生の者を除く、下殺の因縁を以て地獄・畜生・餓鬼に堕して具に下の苦を受く、何を以ての故に是の諸の畜生に微善根有り是の故に殺す者は具に罪 報を受く、中殺とは凡夫の人より阿那含に至るまで是を名けて中と為す、是の業因を以て地獄・畜生・餓鬼に堕して具に中の苦を受く・上殺とは父母乃至阿羅漢・辟支仏・畢定の菩薩なり阿鼻大地獄の中に堕す、善男子若し 能く一闡提を殺すこと有らん者は則ち此の三種の殺の中に堕せず、善男子彼の諸の婆羅門等は一切皆是一闡提なり」已上。 仁王経に云く「仏波斯匿王に告げたまわく・是の故に諸の国王に付属して比丘・比丘尼に付属せず何を以ての故に王のごとき威力無ければなり」已上。 涅槃経に云く「今無上の正法を以て諸王・大臣・宰相・及び四部の衆に付属す、正法を毀る者をば大臣四部の衆当に苦治すべし」と。 又云く「仏の言く、迦葉能く正法を護持する因縁を以ての故
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267 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 09:23:01.71 ID:FOy/6yYP0 - 布せしめ断絶せざらしむ」七の巻に云く「広宣流布して閻浮提に於て断絶せしむること無けん」涅槃経第九に云く「此の大乗経典大涅槃経も亦復是の如し南方の諸の菩薩の為の故に当に広く流
布すべし」已上経文三千世界広しと雖も仏自ら法華涅槃を以て南方流布の処と定む、南方の諸国の中に於ては日本国は殊に法華経の流布す可き処なり。 問うて云く其の証如何、答えて云く肇公の法華翻経の後記に云く羅什三蔵・須利耶蘇摩三蔵に値い奉りて法華経を授かる時の語に云く「仏日西山に隠れ遺耀東北を照す〓の典東北の諸国に有 縁なり汝慎んで伝弘せよ」已上東北とは日本なり西南の天竺より東北の日本を指すなり、故に慧心の一乗要決に云く「日本一州円機純一なり朝野遠近同じく一乗に帰し緇素貴賤悉く成仏を期す」 已上願わくば日本国の道俗選択集の久習を捨てて法華涅槃の現文に依り肇公慧心の日本記を恃みて法華修行の安心を企てよ。 問うて云く法華経修行の者何の浄土を期す可きや、答えて云く法華経二十八品の肝心たる寿量品に云く「我常に此の娑婆世界に在り」亦云く「我常に此処に住し」 亦云く「我が此土は安穏」文此の文の如くんば本地久成の円仏は此の世界に在り此の
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268 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 10:27:02.03 ID:FOy/6yYP0 - 土を捨てて何の土を願う可きや、故に法華経修行の者の所住の処を浄土と思う可し何ぞ煩しく他処を求めんや
、故に神力品に云く「若は経巻所住の処若は園中に於ても若は林中に於ても若は樹下に於ても若は僧坊に於ても若は白衣舎にても若は殿堂に在つても若は山谷曠野にても、乃至・当に知るべし是の 処は即ち是道場なり」涅槃経に云く「善男子是の大涅槃微妙の経典流布せらるる処は当に知るべし其の地は即ち是れ金剛なり此の中の諸人も亦金剛の如し」已上法華涅槃を信ずる行者は余処に 求む可きに非ず此の経を信ずる人の所在の処は即ち浄土なり。 問うて云く華厳・方等・般若・阿含・観経等の諸経を見るに兜率・西方・十方の浄土を勧む其の上・法華経の文を見るに亦兜率・西方・十方の浄土を勧む何ぞ此等の文に違して但此の瓦礫〓棘の 穢土を勧むるや、答えて云く爾前の浄土は久遠実成の釈迦如来の所現の浄土にして実には皆穢土なり、法華経は亦方便寿量の二品なり寿量品に至つて実の浄土を定むる時此の土は即ち浄土と 定め了んぬ、但し兜率・安養・十方の難に至つては爾前の名目を改めずして此の土に於て兜率安養等の名を付く、例せば此の経に三乗の名有りと雖も三乗有ら
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269 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 11:43:22.83 ID:FOy/6yYP0 - ざるが如し「不須更指観経等也」の釈の意是なり、法華経に結縁無き衆生の当世西方浄土を願うは瓦礫の土を楽う者なり、法華経を信ぜざる衆生は誠に分添の浄土無き者なり。
第三に涅槃経は法華経流通の為に之を説き給うことを明さば、問うて云く光宅の法雲法師並に道場の慧観等の碩徳は法華経を以て第四時の経と定め無常の熟蘇味と立つ、天台智者大師は法華涅槃同 味と立つと雖も亦〓拾の義を存す二師共に権化なり互に徳行を具せり何を正として我等の迷心を晴らす可きや、答えて曰く設い論師訳者為りと雖も仏教に違して権実二教を判ぜずんば且らく疑を加う可し何に況や唐土の人師たる天台・南岳・ 光宅・慧観・智儼・嘉祥・善導等の釈に於てをや、設い末代の学者為りと雖も依法不依人の義を存し本経本論に違わずんば信用を加う可し。 問うて云く涅槃経の第十四巻を開きたるに五十年の諸大乗経を挙て前四味に譬え涅槃経を以て醍醐味に譬う諸大乗経は涅槃経より劣ること百千万倍なりと定め了んぬ、其の上迦葉童子の領解に云く「我今日 より始て正見を得たり此よりの前は我等悉く邪見の人と名く」と此の文の意は涅槃経已前の法華等の一切の衆典を皆邪見と云うなり、当に知るべし法
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270 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 11:43:55.62 ID:FOy/6yYP0 - 華経は邪見の経にして未だ正見の仏性を明らめず、故に天親菩
薩の涅槃論に諸経と涅槃と勝劣を定むる時・法華経を以て般若経に同じて同じく第四時に摂したり豈正見の涅槃経を以て邪見の法華経の流通と為んや如何、答て云く法華経の現文を見るに仏の本懐残すこと無し、方 便品に云く「今正しく是れ其時なり」寿量品に云く「毎に自ら是の念を作す何を以てか衆生をして無上道に入ることを得・速かに仏身を成就することを得せしめん」と神力品に云く「要を以て之を言えば如来の一切の所有の法 、乃至・皆此の経に於て宣示顕説す」已上此等の現文は釈迦如来の内証は皆此の経に尽くし給う其の上多宝並に十方の諸仏来集の庭に於て釈迦如来の已今当の語を証し法華経に如く経無しと定め了んぬ、而るに多宝 諸仏・本土に還るの後に但釈迦一仏のみ異変を存じて還つて涅槃経を説いて法華経を卑まば誰人か之を信ぜん、深く此の義を存ぜよ、随つて涅槃経の第九を見るに法華経を流通して説いて云く「是の経・世に出ること彼の 菓実の一切を利益し安楽する所多きが如く能く衆生をして仏性を見わさしむ法華の中の八千の声聞の記〓を授かるを得て大菓実を成ずるが如く秋収冬蔵して更に所作無きが
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271 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 11:45:20.64 ID:FOy/6yYP0 - 如し」と。此の文の如くんば法華経邪見ならば涅槃経も豈に邪見に非ずや、法華経は大収・涅槃経は〓拾なりと見え了んぬ、涅槃経は自ら法華経より劣るの由を称す法華経の当説の文敢て相違無し、但し迦葉の領解並に第十四の文は
法華経を下す文に非ず迦葉の自身並に所化の衆今始めて法華経の所説の常住仏性・久遠実成を覚る故に我が身を指して此より已前は邪見なりと云う、法華経已前の無量義経に嫌わるる諸経を涅槃経に重ねて之を挙げて嫌う なり法華経を嫌うには非ざるなり、亦涅槃論に至つては此等の論は書付くるが如く天親菩薩の造・菩提流支の訳なり経文に違すること之多し涅槃論も亦本経に違す当に知るべし訳者の誤りなり信用に及ばず。 問うて云く先の教に漏れたる者を後の教に之を承け取つて得道せしむるを流通と称せば阿含経は華厳経の流通と成る可きや、乃至法華経は前四味の流通と成る可きや如何、答えて曰く前四味の諸経は菩薩人天等の得道を許すと雖も 決定性の二乗・無性闡提の成仏を許さず、其の上仏意を探りて実を以て之を〓うるに亦菩薩人天等の得道も無し十界互具を説かざるが故に久遠実成無きが故に、問うて云く証文如何、答えて云く法華経方便品に云く「若し小乗
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272 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 12:25:44.03 ID:FOy/6yYP0 - を以て化すること乃至一人に於てせば我則ち慳貪に堕せん此の事は為て不可なり」已上此の文の意は今選択集の邪義を破せんが為に余事を以て詮と為ず故に爾前得道の有無の実義は之を出さず追つて之を
〓うべし、但し四十余年の諸経は実に凡夫の得道無きが故に法華経は爾前の流通と為らず法華経に於て十界互具・久遠実成を顕わし了んぬ故に涅槃経は法華経の為に流通と成るなり。 大文の第七に問に随つて答うとは、若し末代の愚人上の六門に依つて万が一も法華経を信ぜば権宗の諸人或は自惑に依り或は偏執に依つて法華経の行者を破せんが為に多く四十余年並に涅槃等の諸経を引いて之 を難ぜん、而るに権教を信ずる人は之多く或は威勢に依り或は世間の資縁に依り人の意に随つて世路を亘らんが為に或は権教には学者多く実教には智者少し是非に就て万が一も実教を信ずる者有るべからず、是の故 に此の一段を撰んで権人の邪難を防がん。 問うて云く諸宗の学者難じて云く「華厳経は報身如来の所説・七処・八会・皆頓極頓証の法門なり、法華経は応身如来の所説・教主既に優劣有り、所説の法門に於て何ぞ浅深無からん随つて対告衆も法慧・功徳林・金剛幢等 なり永く二乗を雑えず、法
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273 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 12:26:18.07 ID:FOy/6yYP0 - 華経は舎利弗等を以て対告衆と為す」華厳宗難、法相宗の如きは解深密経を以て依憑と為し難を加えて云く「解深密経は文殊観音等を以て対告衆と為す勝義生菩薩の領解には一代を有・空・中と詮す其の
中の中とは華厳・法華・涅槃・深密等なり法華経の信解品の五時の領解は四大声聞なり菩薩と声聞と勝劣天地なり」、浄土宗の如きは道理を立てて云く「我等は法華等の諸経を誹謗するに非ず彼等の諸経は正には大人の為傍には凡 夫の為にす断惑証理・理深の教にして末代の我等之を行ずるに千人の中に一人も彼の機に当らず在家の諸人多分は文字を見ず亦華厳法相等の名を聞かず況や其の義を知らんや、浄土宗の意は我等凡夫は但口に任せて六字の名号を 称すれば現在に阿弥陀如来二十五の菩薩等を遣わし身に影の随う如く百重千重に行者を囲繞して之を守り給う、故に現世には七難即滅・七福即生し乃至臨終の時は必ず来迎有つて観音の蓮台に乗じ須臾の間に浄土に至り業に随つて蓮 華開け法華経を聞いて実相を覚る何ぞ煩しく穢土に於て余行を行じて何の詮か有る但万事を抛つて一向に名号を称せよ」と云云、禅宗等の人云く「一代聖教は月を指す指・天地日月等も汝等が妄心より出でたり十方の浄土も
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274 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 12:27:23.47 ID:FOy/6yYP0 - 執心
の影像なり釈迦十方の仏陀は汝が覚心の所変・文字に執する者は株を守る愚人なり我が達磨大師は文字を立てず方便を仮らず一代聖教の外に仏迦葉に印して此の法を伝う法華経等は未だ真実を宣べず」已上。 此等の諸宗の難一に非ず如何ぞ法華経の信心を壊らざる可しや、答て云く法華経の行者は心中に「四十余年已今当皆是真実・依法不依人」等の文を存し而も外に語に之を出さず難に随て之を問うべし抑所立の宗義は何の経に依るや、 彼経を引かば引くに随つて亦之を尋ねよ、一代五十年の間の説の中に法華経より先か後か同時なるか亦先後不定なるかと、若し先と答えば未顕真実の文を以て之を責めよ敢えて彼の経の説相を尋ぬること勿れ、後と答えば当説の文を以 て之を責めよ、同時と答えば今説の文を以て之を責めよ、不定と答えば不定の経は大部の経に非ず一時一会の説にして亦物の数に非ず其の上不定の教と雖も三説を出でず、設い百千万の義を立つと雖も四十余年の文を載せて虚妄と称せ ざるより外は用うべからず、仏の遺言に不依不了義経と云うが故なり。亦智儼・嘉祥・慈恩・善導等を引いて徳を立て難ずと雖も法華涅槃に違する人師に於ては用うべからず依法不依人の金言を仰
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276 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 13:44:23.58 ID:FOy/6yYP0 - ぐが故なり。亦法華経を信ぜん愚者の為に二種の信心を立つ、一には仏に就て信を立て二には経に就て信を立つ、仏に就て信を立つとは権宗の学者来り難じて云わん善導和尚は三昧発得の人師・本地弥陀の化身なり慈恩大師は十一
面観音の化身亦筆端より舎利を雨らす此等の諸人は皆彼彼の経経に依つて皆証有り何ぞ汝彼の経に依らず亦彼の師の義を用いざるや、答えて云く汝聞け一切の権宗の大師先徳並に舎利弗・目連・普賢・文殊・観音乃至阿弥陀・薬 師・釈迦如来・我等並に十方の諸人の前に集まりて説いて法華経は汝等が機に叶わず念仏等の権経の行を修して往生を遂げ後に法華経を覚ると云わん是の如き説を聞くと雖も敢えて用う可からず、其の故は四十余年の諸の経には法華 経の名字を呼ばず何れの処にか機の堪不堪を論ぜん、法華経に於ては釈迦多宝十方諸仏一処に集りて撰定して云く法をして久住せしむ如来の滅後に於て閻浮提の内に広く流布せしめ断絶せざらしむ、此の外に今仏出来して法華経を 末代不相応と定めば既に法華経に違す知んぬ此の仏は涅槃経に出す所の滅後の魔仏なり之を信用す可からず、其の已下の菩薩・声聞・比丘等は亦言論するに及ばず此等は不審無し涅槃経に記する
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277 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 13:45:12.81 ID:FOy/6yYP0 - 所の滅後の魔の所変の菩薩等な
り、其の故は法華経の座は三千大千世界の外四百万億阿僧祇の世界なり其の中に充満せる菩薩・二乗・人天・八部等皆如来の告勅を蒙むり各各所在の国土に法華経を弘む可きの由之を願いぬ、善導等若し権者ならば何ぞ竜樹・天親 等の如く権教を弘めて後に法華経を弘めざるや法華経の告勅の数に入らざるや何ぞ仏の如く権教を弘めて後に法華経を弘めざるや、若し此の義無くんば設い仏為りと雖も之を信ず可からず今は法華経の中の仏を信ず故に仏に就て信を立つと云うなり。 問うて云く釈迦如来の所説を他仏之を証するを実説と称せば何ぞ阿弥陀経を信ぜざるや、答えて云く阿弥陀経に於ては法華経の如き証明無きが故に之を信ぜず、問うて云く阿弥陀経を見るに釈迦如来の所説の一日七日の念仏を六方の諸 仏舌を出し三千を覆うて之を証明せり何ぞ証明無しと云うや、答えて云く阿弥陀経に於ては全く法華経の如き証明無く但釈迦一仏舎利弗に向つて説いて言く我一人阿弥陀経を説くのみに非ず六方の諸仏舌を出し三千を覆うて阿弥陀経を説 くと云う此等は釈迦一仏の説なり敢えて諸仏来りたまわず、此等の権文は四十余年の間は教主も権仏の始覚の仏なり仏権なるが
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278 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 13:45:46.56 ID:FOy/6yYP0 - 故に所説も亦権なり故に四十余年の権仏の説は之を信ず可からず、今の法華涅槃は久遠実成の
円仏の実説なり十界互具の実言なり亦多宝十方の諸仏来りて之を証明し給う故に之を信ずべし阿弥陀経の説は無量義経の未顕真実の語に壊れ了ぬ全く釈迦一仏の語にして諸仏の証明には非ざるなり。 二に経に就て信を立つとは、無量義経に四十余年の諸経を挙げて未顕真実と云う、涅槃経に云く「如来は虚妄の言無しと雖も若し衆生・虚妄の説に因つて法利を得と知れば宜しきに随つて方便して則ち為に之を説き給う」又云く「了 義経に依つて不了義経に依らざれ」已上是の如きの文一に非ず皆四十余年の自説の諸経を虚妄・方便・不了義・魔説と称す是れ皆人をして其の経を捨てて法華涅槃に入らしめんが為なり、而るに何の恃み有つて妄語の経を留めて行儀を 企て得道を期するや、今権教の情執を捨て偏に実経を信ず故に経に就て信を立つと云うなり。問うて云く善導和尚も人に就て信を立て行に就て信を立つ何の差別有らんや、答えて云く彼は阿弥陀経等の三部に依つて之 を立て一代の経に於て了義不了義経を分たずして之を立つ、故に法華涅槃の義に対して之を難ずる時は其の義壊れ了んぬ。守護国家論
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279 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 15:39:29.87 ID:FOy/6yYP0 - /正元二年 三十九歳御作国土に大地震・非時の大風・大飢饉・大疫病・大兵乱等の種
種の災難の起る根源を知りて対治を加う可きの勘文。 金光明経に云く「若し人王有りて其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗て流布せず捨離の心を生じて聴聞せんことを楽わず亦供養し尊重し讃歎せず四部の衆の持経の人を見て亦復尊重し乃至供養すること能わず遂に我等及び余 の眷属無量の諸天をして此の甚深の妙法を聞くことを得ず甘露の味に背き正法の流を失い威光及以び勢力有ること無らしむ悪趣を増長し人天を損減し生死の河に墜ちて涅槃の路に背かん、世尊・我等四王並に諸の眷属及び薬叉 等斯くの如き事を見て其の国土を捨てて擁護の心無けん但我等是の王を捨棄するのみに非ず亦無量の国土を守護する諸天善神有らんも皆悉く捨去せん既に捨離し已れば其の国に当に種種の災禍有つて国位を喪失すべし、一切の 人衆皆善心無けん唯繋縛・殺害・瞋諍のみ有つて互に相讒諂し枉げて辜無きに及ばん、疫病流行し彗星数ば出で両日並び現じ薄蝕恒無く黒白の二虹不祥の相を表わし星流れ地動き井の内に声を発し暴雨・悪風・時節に依らず常 に飢饉に遭い苗実も成らず多く他方の怨賊有つて国内を侵
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257 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 15:42:29.34 ID:FOy/6yYP0 - く、伏羲 少昊三皇 神農 〓〓 三墳五典黄帝 五帝 帝〓尭王 男九人女一人夏 舜王殷 第一文王第二武王 周公旦第三成王第四昭王の御宇二十四年甲寅に当る五色の光気南北に亘る大史蘇由之を占う四月八日は仏の御誕生なり
中間七十九年なり第五穆王の五十二年壬申に当る 二月十五日御入滅 十二の虹南北に亘る大史扈多之を占う三十七有り或は八一儒教 五常 文武等なり孔丘 顔回三教 二道教 仙教老子周 三釈教 一代五十余年 始皇 儒教秦 次生皇 三教 道教釈教前漢 十四代漢 又周の第四の昭王二十四年より後漢の第二光武に至る一千一十五年に当るなり(仏の滅後一千一十五年に当るなり)後漢光武皇帝永平十年丁卯一千一十五年に 当て摩騰迦竺法蘭の二人の聖人四十二生経小乗教十住断結経大乗経を以て白馬に負せて漢土に渡す魏 雙観経渡る西晋 正法華経十巻渡る 法護三蔵亘す妙法華経渡る 七巻或は八巻 羅什三蔵亘す 晋 三論宗渡る後秦 阿弥陀経亘る華厳経亘る宋 観経亘る大涅槃経亘る三時四時五時 五時 一音 半満 三教 四宗 五宗 六宗斉 南三北七の十師(江南なり 江北なり)曇鸞法師浄土宗を立つ 禅宗渡る 達摩大師なり摂論亘る 南北梁 地論亘る 南北別時意趣の法門出来す末観音
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258 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 15:43:50.67 ID:FOy/6yYP0 - の化身なり道宣の感通伝に出ず 南岳大師亦恵思禅師と云う始 六根浄の人日本の浄宮太子是なり
天台大師の御師なり陳 日本に伝教大師と生る亦智者と云い天台大師 亦智〓と云い亦徳安と云い隋此の御時南三北七並びに前五百余年の人師三蔵所立の十師の義を破し始めて五時・八教・三観・六即・十 境・十乗を立て小釈迦と号す、進では天竺の論師にも超え退ては震旦の人師に勝るなり、玄義の三に云く故に章安大師の云く「天竺の大論尚其の類に非ず震旦の人師何ぞ労しく語るに及ばん 此れ誇耀に非ず法相の然るのみ」又智証大師授決集也云く「天台世に出で仏意快く暢ぶ豈万教再び世間に演るに非ずや」笈多と崛多の両三蔵添品法華経を渡す道綽善導此の世に在り 華厳宗後漢の世自り唐の神武皇帝の開元十八年庚申に至る六百六十四載に渡す所の経律論五千四十八巻唐 訳者百七十六人なり妙楽は是の世の人なり法相宗は玄奘三蔵西天自り之を渡す真言宗は善無畏三蔵・金剛智三蔵之を渡す 法相宗 真言宗の二宗は天台之を見ず・妙楽大師之を見て天台宗に対当して勝劣を論ず・又日本国の伝教慈覚智証之を諍う天台の玄義の十に南北の十師を破して云く「但聖意幽隠にして教法弥難し、前代の 宋
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260 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 17:28:08.02 ID:FOy/6yYP0 - 諸師或は粗名匠に承け或は思い袖衿より出ず阡陌縦横なりと雖も孰か是なるを知ること莫し、然るに義雙立せず理両存すること無し若し深く所以有り復修多羅と合する者は録して而て之を用ゆ文無く義無きは信受すべ
からず」籤の十に云く「一として全く是なること無きを以ての故に一一に難破す」玄の三に云く「軽慢止まざれば舌口中に爛る」又云く「法華は衆経を総括す」籤の三に云く「已法華已前華阿方般等の一切経今無量義経なり 当涅槃経等の法華已後の一切経なりの妙〓に於て固く迷えば舌爛れて止まざるも猶華報と為す謗法の罪苦長劫に流る」南三北七並び に華厳宗の法蔵・澄観・真言宗の弘法等は法華経よりも華厳経を勝るとするなり、又三論の嘉祥は法華経よりも般若経を勝るとす、又法相の慈恩等は法華経よりも深密経を勝るとす、又真言宗の善無畏三蔵・金剛智 三蔵・不空三蔵等は法華経よりも大日経を勝るとするなり、此等の宗宗の相違如何相違如何。授決集に云く円珍 智証大師 文は大経に出でたり人の之を会する無し、光盲の前に在れども他に於ては無用なり、仏分明に五味の喩を説き五時の教に喩えたもう云云、訳ありてより来講者路に溢るれども未だ曾て五味を談ずるの義
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261 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 17:28:55.87 ID:FOy/6yYP0 - を解せず己が胸
臆に任せて趣爾囈語す何ぞ象に触る衆盲の者に異らんや、天台世に出で仏意快く暢ぶ豈に万教再び世間に演るに非ずや、南北の講匠経論を釈する者・各教時を立つれども百にして一も是なること無し只教部の前後 頓漸権実大小の〓妙・寛狭・進否に迷うに縁りてなり・大教の網を張りて法界の海を亘し人天の魚を済て涅槃の岸に置く斯くの如くするすら其の遺漏を恐る況や諸師の輩羅の一目なり何れの時か其の鳥を得ん、若し万 蔵を暗ずと雖も此の理趣を会せざれば年を終るまで他の宝を計りて自ら半銭の分無く虚しく諍論を益し長水に水を添うのみ。 授決集に法相宗の慈恩大師を破して云く、五性宗に云く未熟法華論の前に未熟の文也と云うは、応に不熟と云うべし、○今謂く汎く法華を講ずるには須く此の義を以て正と為すべし若し爾らずんば経を破し論を破し罪五 逆に過ぎたり基公を除きて外は人の彼の不熟の義を伝うる無し、○若し強て之を執せば公私十方の信施消し難し消し難し若し消せずんば何ぞ三途を免れん爾を供養せん者は三悪道に堕せん謗法の罪報は法華般若の 諸大乗経に一切明かに説けり智者披く可し、○爾これを信受す可し無間を招く莫れ。授決集円珍真言
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262 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 17:30:46.48 ID:FOy/6yYP0 - の諸宗を徴して云う真言・禅門・華厳・三論・唯識・律業・成・倶の二論等、○若し法華・涅槃等の経に望むれば是れ摂引門なり文、又云く大底他は多く三教在り円の旨至て少きのみ弘法大師の二教論に喩し
て曰く今斯の経文に依るに仏五味を以て五蔵に配当す、総持を醍醐と称し四味を四蔵に譬う震旦の人師等諍つて醍醐を盗み各自宗に名く。一爼多覧乳 アナン 経二毘那耶酪 ウハリ 律 小乗六波羅経五蔵 三阿毘達磨生 カセンエン論 四般若熟 はら蜜蔵 文殊 大乗五惣持醍醐だらに蔵 金剛蔵一爼多覧乳二毘那耶酪三阿毘達磨生弘法大師此の経に依つて五蔵を立つ華方四般若はら蜜熟 般法華涅槃五だら尼蔵醍醐 大日の三部経 二教論に云く加以ず釈教東夏に漸し微自り著に至り漢明を始めと為し周文を後と為す、其の中間翻伝する所皆是れ顕教なり玄宗代宗の時金智広智の日密教欝として起り盛に秘趣を談ず、新薬日に浅くし て旧痾未だ除かず楞伽の如きに至つては法仏説法の文智度性身妙色なり句 憶に馳せ而も文を会して自宗を駆り而も義を取る惜いかな古賢醍醐を嘗めず日本神代十二代 天神 七代地神 五代人代百王 第一神武天皇 之を略す第十四仲哀 八幡大神の父なり第十五神功皇后 八幡大菩薩
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280 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 18:24:04.39 ID:FOy/6yYP0 - 掠し人民諸の苦悩を受け土地に所楽の処有ること無けん」と。
大集経に云く「若し国王有つて我が法の滅せんを見て擁護せずんば無量世に於て施戒慧を修すとも悉く皆滅失して其の国の中に三種の不祥の事を出さん、乃至命終して大地獄に生ぜん」と。 仁王経に云く「大王・国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱ると、亦云く大王・我今五眼をもつて明に三世を見るに一切の国王は皆過去世に五百の仏に侍うるに由つて帝王主と為ることを得たり、是をもつて一切の聖人羅漢 而も為に彼の国土の中に来生して大利益を作さん若し王の福尽きん時は一切の聖人皆捨て去ることを為さん若し一切の聖人去らん時は七難必ず起る」と。 仁王経に云く「大王吾今化する所の百億の須弥・百億の日月・一一の須弥に四天下有り其の南閻浮提に十六の大国五百の中国十千の小国有り其の国土の中に七つの 畏る可き難有り一切の国王是の難の為の故に、云何なるを難と為す日月度を失い時節返逆し或は赤日出で黒日出で二三四五の日出づ或は日蝕して光無く或は日輪一重二三 四五重輪現ずるを一の難と為すなり、二十八宿度を失い金星・彗星・輪星・鬼星・火星・水星・風星・〓星・南斗・北斗・五
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281 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 18:25:32.85 ID:FOy/6yYP0 - 鎮の大星・一切の国主星・三公星・百宦星是くの如き諸星
各各変現するを二の難と為すなり、大火・国を焼き万姓焼尽し或は鬼火・竜火・天火・山神火・人火・樹木火・賊火是くの如く変怪するを三の難と為すなり、大水・百姓を漂没して時節返 逆し冬雨ふり夏雪ふり冬時に雷電霹靂し六月に冰霜雹を雨らし赤水・黒水・青水を雨らし・土山・石山を雨らし沙礫石を雨らし江河逆まに流れ山を浮かべ石を流す是くの如く変ずる時を四 の難と為すなり、大風万姓を吹殺し国土の山河樹木・一時に滅没して非時の大風・黒風・赤風・青風・天風・地風・火風・水風・是くの如く変ずる時を五の難と為すなり、天地国土亢陽し炎火洞然 として百草亢旱し五穀登らず土地赫然として万姓滅尽せん是くの如く変ずる時を六の難と為すなり、四方の賊来りて国を侵し内外の賊起り火賊・水賊・風賊・鬼賊あつて百姓荒乱し刀兵劫起せん是くの如く怪する時を七の難と為すなり」と。 法華経に云く「百由旬の内をして諸の衰患無からしめん」と。涅槃経に云く「是の大涅槃微妙の経典・流布せらるる処は当に知るべし其の地は即ち是れ金剛なり是の中の諸人亦金剛の如し」と。 仁王経に云く「是の経は常に千の光明
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282 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 18:27:08.15 ID:FOy/6yYP0 - を放ちて千里の内をして七難起らざらしむと、又云く諸の悪比丘多く名利を求め国王・太子・王子の前に於て自ら破仏法の因縁・破国の因縁を説く其の王別えずして此の語を信聴し横に法制を作
り仏戒に依らず是を破仏破国の因縁と為す」と。今之を勘うるに法華経に云く「百由旬の内諸衰患なからしむ」と仁 王経に云く「千里の内に七難不起らしむ」と、涅槃経に云く「当に知るべし其の地は即ち是れ金剛、是の中の諸人亦金剛の如し」と文。 疑つて云く今此の国土に種種の災難起ることを見聞するに所謂建長八年八月自り正元二年二月に至るまで大地震非時の大風・大飢饉・大疫病等種種の災難連連として今に絶えず大体国土の人数 尽く可きに似たり、之に依つて種種の祈請を致す人之多しと雖も其の験無きか、正直捨方便・多宝の証明・諸仏出舌の法華経の文の令百由旬内・雙林最後の遺言の涅槃経の其地 金剛の文、仁王経の千里の内に七難不起の文皆虚妄に似たり如何。答えて云く今愚案を以て之を勘うるに上に挙ぐる所の諸大乗経・国土に在り而も祈請と成らずして災難起ることは少し其の故有るか、所謂金光明経 に云く其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗つて流布せず捨離の心を生
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263 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 19:01:13.18 ID:FOy/6yYP0 - の母なり第十六応神天皇 今の八幡大菩薩なり 略第三十欽明天皇 歴記に云く欽明天皇の治天下十三年己申歳冬十月一日百済国聖明王自り仏像経等始めて日本国に送る
第三十一敏達天皇 厩戸王子 四天王寺を造る第三十二用明 聖徳太子は用明の御子也上宮太子守屋を切り四十九院を立つ南岳大師の後身なり救世観音の垂迹なり 第三十三崇峻第三十四推胡 女帝第三十五舒明第三十六皇極 女帝第三十七孝徳第三十八斉明 女帝第三十九天智第四十 天武第四十一持統第四十二文武第四十三元明 第四十四元正倶舎宗律宗六宗 成実宗法相宗三論宗華厳宗 亦禅宗有り並びに一切経有り第四十五聖武 聖武天皇東大寺の大仏を造る欽明自り聖武に至るまで二百四十余年なり、震旦国 自り鑒真和尚渡り律宗を亘す、次に天台宗の玄文止等を渡す、又東大寺の小乗戒壇を立つ第四十六孝謙 聖武の女第四十七淡路 廃帝第四十八称徳 孝謙又即位也第四十九光仁 桓武の父なり 欽明自り二百六十余年に及ぶ第五十桓武 延暦三年に奈良の都自り長岡の京に遷り、延暦十三年長岡の京自り平の京に遷る、延暦二十五年御崩去・延暦四年叡山を立つ 伝教大師最澄なり延暦二十年叡山八講を始め南京の十人を請ず、延暦二十一
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264 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 19:02:10.34 ID:FOy/6yYP0 - 年の正月十九日高雄に於て南京の十四人と最澄と宗論あり、同二十九日六宗の十四人謝表を桓武聖王に奉
る、延暦二十三年入宋同二十四年御帰朝、此の御時始めて伝教大師天台宗を立て四十余年の文を以て六宗を破り始めて法華の実義之を顕し、欽明自り二百余年の邪義之を改む、又六宗の 碩徳たる勤操・徳円・長耀等の十四人・桓武皇帝に謝表を奉りて邪見を翻す。弘法大師空海は延暦二十三年御入宋・大同元年御帰朝、伝教大師は山階寺の行表僧正の御弟子・弘法大師は石淵の勤操僧正の御弟子なり。 第五十一平城第五十二嵯峨 弘仁十三年六月四日伝教大師御入滅・同十一日慈覚大師戒壇を立つ。第五十三淳和衆秀句に云く「法華経を賛すと雖も還つて法華の心を死す」文。 選択集に云く法然造捨閉閣抛、善導礼讃に云く「十即十生百即百生」又云く「百の時に希に一二を得千の時に希に三五を得」又云く「千中無一」道綽の安楽集に云く大集月蔵経を引く「我が末法の時の中の億 億の衆生行を起し道に臨むも未だ一人の得る者有らず、当今末法は是五濁の悪世なり唯浄土の一門のみ有りて通入す可きの路なり」恵心の往生要集に云く「利智精進の人は未だ難しと為さず予が如き頑魯の者豈敢てせん
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265 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 19:04:08.07 ID:FOy/6yYP0 - や」根本大師伝教大師 山家天台の後身なり守護章に「正像稍過ぎ已つて末法太だ近きに有り法華一乗の機今正に是れ其の時なり」又云く「一乗の家には都て用いざれ小乗権大乗四十年なり但し開し已つて助道に用いたるを除く」
/文応元年 三十九歳御作於総州大論に云く十九出家三十成道と権大乗 戒華厳経 三七日 華厳宗 定 智儼 杜順 法蔵二七日 慧 澄観小乗 倶舎宗 戒定慧阿含 十二年 成実宗 戒定慧律宗 戒定慧鑒真和尚大集経深密経 法相宗 玄奘 戒定慧楞伽経 禅宗 慈恩権大乗 観経方等 雙観経 浄土宗阿弥陀経 善導三十年 金剛頂経大日経 真言宗 戒定慧蘇悉地経 百論提婆菩薩造権大乗 中論竜樹菩薩造般若 十二門論 同 三論宗 戒定慧大論 同 嘉祥寺 吉蔵大師 無量義経に云く「方便力を以て四十余年には未だ真実を顕さず、又云く無量無辺不可思議阿僧祇劫を過れども終に無上菩提を成ずることを得ず所以は何ん菩提の大直道を知らざるが故に険逕を行くに留難多きが故に」と、又云く「大直道を行くに留難無きが故に」と。 法華経 八箇年 法華宗 天台宗 戒定慧「世尊は法久しくして後かならず当に真実を説き給うべし、種種の道を示すと雖も其れ実には仏乗の為なり、正直に方便を捨てて但
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283 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 20:35:15.92 ID:FOy/6yYP0 - じて聴聞せんことを楽わず我等四王皆悉く捨て去り其の国当に種種の災禍有るべし、大集経に云く「若し国王有つて我が法の滅せんを見て捨てて擁護せざれば其の国内三種の不祥を出さん」と、仁王経に云く
「仏戒に依らざる是を破仏破国の因縁と為す若し一切の聖人去る時は七難必ず起らん」已上、此等の文を以て之を勘うるに法華経等の諸大乗経・国中に在りと雖も一切の四衆捨離の心を生じて聴聞し供養する の志を起さざる故に国中の守護の善神・一切の聖人此の国を捨て去り守護の善神聖人等無きが故に出来する所の災難なり。 問うて曰く国中の諸人・諸大乗経に於て捨離の心を生じて供養する志を生ぜざる事は何の故より之起るや。 答えて曰く仁王経に曰く「諸の悪比丘多く名利を求め国王・太子・王子の前に於て自ら破仏法の因縁・破国の因縁を説かん其の王別えずして此の語を信聴し横に法制を作りて仏戒に依らず」と、法華経に云く「悪世の中の比丘は邪智にして 心諂曲に未だ得ざるをこれ得たりと謂い我慢の心充満せん是の人悪心を懐き国王・大臣・婆羅門・居士及び余の諸の比丘に向つて誹謗して我が悪を説いて是れ邪見の人・外道の論議を説くと謂わん悪鬼其の身に入る」等と云
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284 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 20:35:56.29 ID:FOy/6yYP0 - 云。此等の文を以て之を思うに諸の悪比丘国中に充満して破国・破仏法の因縁を説く国王並に国中の四衆弁えずして信聴を加うるが故に諸大乗経に於て捨離の心を生ずるなり。
問うて曰く諸の悪比丘等国中に充満して破国・破仏戒等の因縁を説くことは仏弟子の中に出来す可きか外道の中に出来す可きか。 答えて曰く仁王経に云く「三宝を護る者にして転た更に三宝を滅し破らんこと師子の身中の虫の自ら師子を食うが如し外道には非ず」文。 此の文の如くんば仏弟子の中に於て破国破仏法の者出来す可きか、問うて曰く諸の悪比丘正法を壊るに相似の法を以て之を破らんか当に亦悪法を以て之を破るべしとせんか、答えて曰く小乗を以て権大乗を破し権 大乗を以て実大乗を破し師弟共に謗法破国の因縁を知らざるが故に破仏戒・破国の因縁を成して三悪道に堕するなり。 問うて曰く其の証拠如何、答えて曰く法華経に云く仏の方便・随宜所説の法を知らずして悪口して顰蹙し数数擯出せられんと。 涅槃経に云く我涅槃の後当に百千無量の衆生有つて誹謗して是の大涅槃を信ぜざるべし三乗の人も亦復是くの如く無上の大涅槃経を憎悪せん已上。 勝意比丘の喜根菩薩を謗じて三悪道に堕ち
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285 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 20:36:49.96 ID:FOy/6yYP0 - し尼思仏等の不軽菩薩を打つて阿鼻の炎を招くも皆大小権実を弁えざるより之起れり十悪五逆は愚者皆罪為ることを知る故に輙く破国・破仏法の因縁を成ぜず、故に仁
王経に云く「其の王別えずして此の語を信聴す」と、涅槃経に云く「若し四重を犯し五逆罪を作り自ら定めて是くの如き重事を犯すと知り而も心に初より怖畏・懺悔無くして肯て発露せず」已上。 此くの如き等の文は謗法の者は自他共に子細を知らざる故に重罪を成して国を破し仏法を破するなり。 問うて曰く若爾らば此の国土に於て権教を以て人の意を取り実教を失う者之有るか如何、答えて曰く爾なり、問うて曰く其の証拠如何、答えて曰く法然上人所造等の選択集是れなり今其の文を出して上の経文に合せ 其の失を露顕せしめん若し対治を加えば国土を安穏ならしむ可きか、選択集に云く「道綽禅師・聖道浄土の二門を立て聖道を捨てて正しく浄土に帰するの文・初に聖道門とは之に就て二有り一には大乗二には小乗なり 大乗の中に就いて顕密・権実等の不同有りと雖も今此の集の意は唯顕大及以び権大を存す故に歴劫迂回の行に当る之に準じて之を思うに密大及以び実大を存すべし、然れば則ち今真言・仏心・天台・華厳・三
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266 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 21:39:21.86 ID:FOy/6yYP0 - 無上道を説く、今此の三界は皆是れ我が有なり其の中の衆生は悉く是れ我が子なり而も今此の処は諸の患難多し唯我一人のみ能く救護を為す復教詔すと雖も而も信受せず、若し人信ぜず
して此の経を毀謗せば則ち一切世間の仏種を断ぜん○其の人命終して阿鼻獄に入らん、○将に魔の仏と作りて我が心を悩乱するに非ずや舎利弗の疑二の巻、妙法華経○皆是れ真実多宝証明の文」 法に依つて人に依らざれ涅槃経六に出ず 義に依つて語に依らざれ法四依 智に依つて識に依らざれ一日一夜 了義経に依つて不了義経に依らざれ涅槃経 五品 天台等八十入滅 初依六根 人四依 第二依 初地已上 竜樹菩薩等第三依天竺 十四五六巻 第四依等覚菩薩 十住毘婆沙論に云く 竜樹菩薩造羅什三蔵訳難行道 譬えば陸路を歩行せば苦なれども不退地 易行道 水道を船に乗れば則ち楽なるが如し 十仏・百三十余菩薩並に阿弥陀仏等 曇鸞法師斉世本三論宗の人なり浄土論註二巻を作る道綽禅師唐世善導の師なり安楽集二巻を作る 安楽集に云く「大集月蔵経に云く我が末法の時の中の億億の衆生起行修道すとも未だ一人も得る者有らじ当今末法は是れ五濁の悪世なり唯浄土の一門のみ有つて通入すべき路なり」と唐世善導 玄義
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267 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 21:39:57.78 ID:FOy/6yYP0 - 一巻・序分義一巻・定善義一巻・散善義一巻・観念法門一巻・往生礼讃一巻・般舟讃一巻・法事讃上下已上九巻隠岐院の御宇建仁年中今に五十余年なり法然 源空
選択集 一巻未だ一人も得る者有らず千の中に一も無し浄土三部経を除くの外法華経等の一切・阿弥陀仏を除く一切の仏菩薩一切の神祇等難行 聖道 雑行天台法華宗等八宗を捨閉し閣抛す 易行 浄土 正行阿弥陀仏は十即十生百即百生六百三十七部二千八百八十三巻捨閉閣抛雙観経に云く「設い我仏を得んに十方の衆生至心に信楽し我が国に生れんと欲し乃至十念して若し生ぜずんば正覚 を取らじ唯五逆と誹謗正法とを除く」と、道綽の未有一人得者、善導の千中無一・法然の捨閉閣抛・此等は豈謗法に非ずや、法華経第二譬喩品に云く「若し人信ぜずして此の経を毀謗せば則ち一切世間の仏種を 断ぜん或は復顰蹙して而も疑惑を懐かん汝当に此の人の罪報を説くを聴くべし若しは仏の在世若しは滅度の後に其れ斯の如き経典を誹謗すること有らん経を読誦し書持すること有らん者を見て軽賤憎嫉して而も結 恨を懐かん此の人の罪報汝今復聴け其の人命終して阿鼻獄に入らん一劫を具足して劫尽きなば更生れん是くの如く展転して無数劫に至らん地
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268 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 21:41:31.33 ID:FOy/6yYP0 - 獄従り出ては当に畜生に堕つべし」涅槃経第十に云く「問う一闡提とは其の義
云何、仏云く純陀若し比丘及び比丘尼優婆塞優婆夷有つて〓悪の言を発し正法を誹謗し是の重業を造りて永く改悔せず心に慚愧無からん是くの如き等の人を名けて一闡提の道に趣向すと為す、若し四重を犯して五逆罪 を作り自ら定めて是くの如き重事を犯すと知つて而も心に初より怖畏慚愧無く肯て発露せず彼の正法に於て永く護惜建立の心無く毀呰軽賤して言過咎多からん、是くの如き等の人も亦一闡提の道に趣向すと名く、若し復説いて仏 法衆無しと云わん是くの如き等の人も亦一闡提の道に趣向すと名く、唯此くの如き一闡提の輩を除きて其の余に施さば一切讃歎すべし」と。 上品は地獄に堕つ 一 殺生 下殺は螻蟻蚊〓中品は餓鬼に堕つ 二 偸盗 中殺は凡夫人及び前三果の聖人下品は畜生に堕つ 三 邪婬 上殺は阿羅漢・辟支仏・菩薩・父母等十悪四 妄 語五 綺語 八貪六 悪言 九瞋七 両舌 十癡殺生 一 殺父 養父母偸盗 二 殺母四重 五逆 凡夫上人邪婬 三 殺阿羅漢木画像等妄語 四 出仏身血五 破和合僧 四人已上凡夫僧 此等は皆一業引一生なり故に一度悪道に堕すれば還つて二度悪道に堕せず、謗法は一業
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269 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 22:07:36.01 ID:FOy/6yYP0 - 引多生なれば一度三宝を破すれば度度悪道に堕する是なり、伝教大師の守護章に云く「不正義の一切学
人は信受すべからず所以は何ん其の師の堕つる所弟子も亦堕ち檀那も亦堕つ金口の明説何ぞ慎まざるべけんや慎まざるべけんや」と。第一弟子 長楽寺多念 隆 観 南無房一切鎌倉の人人 第一 こさか 善慧房 当院洛中一切諸人法然 第一聖光 筑紫九国一切諸人一条覚明 今の道阿弥等成覚 一念法本 一念已上弟子八十余人乃至日本国の一切念仏者並に檀那等、又一切の天 台・真言等の諸宗の人人又法然が智分を出でず各各其の宗を習えども心は皆一同に念仏者なり、法華経を読めども真言を行ずれども皆助業となし念仏を以て正業と為す謗法の失脱るべからず。 大論に云く竜樹菩薩造十九出家浄飯王の太子 三十成道悉達太子権大乗 杜順法師六十巻 智儼法師華厳経 華厳宗八十巻 法蔵大師三七日 澄観法師増一阿含経 世親菩薩 倶舎宗小乗経 中阿含経 玄奘三蔵阿含経 十二年 長阿含経 成実宗 迦梨跋摩雑阿含経 律宗 道宣律師二百五十戒 僧小乗戒 五百戒 尼五戒 男女 八斎戒 男女 五巻 瑜伽論百巻 弥勒菩薩造深密経 唯識論 世親菩薩造 玄奘三蔵法相宗慈恩大師大集経六十巻曇鸞法師雙巻経 道綽
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270 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 22:09:47.69 ID:FOy/6yYP0 - 禅師浄土三部経 観経 浄土宗阿弥陀経 善導和尚
法然房善無畏三蔵金剛智三蔵権大乗 大日経 七巻 不空三蔵方等部 金剛頂経 三巻 真言宗 慧果和尚三十年 蘇悉地経 三巻 弘法大師慈覚大師智証大師 達摩大師四巻 慧可楞伽経 禅宗 僧〓十巻 道信求忍慧能百論 提婆菩薩造 興皇中論 竜樹菩薩造 三論宗権大乗 十二門論 同 嘉祥大師般若 吉蔵四十巻 大智度論 同 無量義経 七十二歳四十余年には未だ真実を顕さず、方便の力を以て四十余年には未だ真実を顕さず、無量無辺不可思議阿僧祇劫を過れども終に無上菩提を成ずることを得ず、所 以は何ん菩提の大直道を知らざるが故に険逕を行くは留難多きが故に、大直道を行くは留難無きが故に。実大乗 顕露宗法華経 最秘密宗八箇年 仏立宗法華宗天台宗世尊は法 久しくして後に要当に真実を説き給うべし・正直に方便を捨てて但無上道を説く・種種の道を示すと雖も其れ実には仏乗の為なり、今此の三界は皆是れ我が有なり其の中の衆生は悉く是れ吾 が子なり而も今此の処は諸の患難多し唯我れ一人のみ能く救護を為す復教詔すと雖も而も信受せず、若し人信ぜずして此の経を毀謗せば則一切世間の仏種を断ぜん、或は復〓蹙して 疑惑を懐か
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271 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 22:10:38.82 ID:FOy/6yYP0 - ん汝当に此の人の罪報を説くことを聴くべし・若しは仏の在世若しは滅度の後其れ斯の如き経典を誹謗すること有らん経を読誦し書持する有らん者を見て軽賤憎嫉し而も結恨を懐
かん・此の人の罪報を汝今復聴け其の人命終して阿鼻獄に入らん一劫を具足して劫尽きなば更生じ是の如く展転して無数劫に至らん・此に於て死し已つて更に蟒身を受けん其の形長大にし て五百由旬ならん、若し是の善男子善女人我が滅度の後に能く竊に一人の為にも法華経の乃至一句を説かん当に知るべし是の人は則如来の使なり如来の所遣として如来の事を行ずるな り、薬王若し悪人有つて不善の心を以て一劫の中に於て現に仏前に於て常に仏を毀罵せん其の罪尚軽し若人一の悪言を以て在家出家の法華経を読誦する者を毀呰せば其の罪甚だ重し・薬王 今汝に告ぐ我が所説の諸経而も此の経の中に於て法華最も第一なり・我が所説の経典無量千万億にして已に説き今説き当に説かん而も其の中に於て此の法華経最も為難信難解な り・若し法師に親近せば速かに菩薩の道を得ん是の師に随順して学せば恒沙の仏を見上ることを得ん、爾の時に宝塔の中より大音声を出して歎めて言わく善哉善哉釈迦牟尼世尊能く平等 大慧
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286 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 23:43:37.55 ID:FOy/6yYP0 - 論・法相・地論・摂論此等の八家の意正しく此れに在るなり、曇鸞法師の往生論の注に云く「謹んで竜樹菩薩の十住毘婆沙を案ずるに云く菩薩・阿毘跋致を求むるに二種の道有り
一には難行道二には易行道なり、此の中に難行道とは即ち是れ聖道門なり易行道とは即ち是れ浄土門なり、浄土宗の学者先ず須く此の旨を知るべし設い先ず聖道門を学する人と雖も 若し浄土門に於て其の志有らん者は須く聖道を棄てて浄土に帰すべし」文、又云く「善導和尚正雑二行を立て雑行を捨てて正行に帰するの文、第一に読誦雑行とは上の観経等の往生浄土の経を 除いて已外・大小乗・顕密の諸経に於て受持読誦するを悉く読誦雑行と名く、第三に礼拝雑行とは上の弥陀を礼拝するを除いて已外一切諸余の仏菩薩等及び諸の世天等に於て礼拝恭敬するを悉く礼拝雑行と名く」 私に云く此の文を見るに須く雑を捨てて専を修すべし豈百即百生の専修正行を捨てて堅く千中無一の雑修雑行を執せんや行者能く之を思量せよと。又云く貞元入蔵録の中・始め大般若経六百巻より法常住経に終るまで顕密の 大乗経総じて六百三十七部二千八百八十三巻なり皆須く読誦大乗の一句に摂すべし当に知るべし随他の前には暫く定散の門
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287 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 23:44:13.92 ID:FOy/6yYP0 - を開くと雖も随自の後には還つて定散の門を閉づ一たび開きて以後永く閉じざるは唯是れ念仏の一門なり文、又最
後結句の文に云く「夫れ速に生死を離れんと欲せば二種の勝法の中に且く聖道門を閣て選んで浄土門に入れ浄土門に入らんと欲せば正雑二行の中に且く諸の雑行を抛て選んで正行に帰すべし、」已上選択集の文なり。 今之を勘うるに日本国中の上下万人深く法然上人を信じて此の書を〓ぶ故に無智の道俗此の書の中の捨閉閣抛等の字を見て浄土の三部経・阿弥陀仏より外は諸経・諸仏・菩薩・諸天善神等に於て捨閉閣抛等の思を作し彼の仏経 等に於て供養受持等の志を起さず還つて捨離の心を生ず故に古の諸大師等の建立せし所の鎮護国家の道場零落せしむと雖も護惜建立の心無し護惜建立の心無きが故に亦読誦供養の音絶え守護の善神も法味を嘗めざるが故に国 を捨てて去り四依の聖人も来らざるなり、偏に金光明・仁王等の一切の聖人去る時は七難必ず起らん我等四王皆悉く捨去せん既に捨離し已れば其の国当に種種の災禍有るべしの文に当れり豈諸悪比丘多く名利を求め、悪世の中の比 丘は邪智にして心諂曲の人に非ずや。 疑つて云く国土に於て選択集を流布せしむるに依つて災
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288 :名無しさん@入浴中[]:2014/09/14(日) 23:44:53.07 ID:FOy/6yYP0 - 難起ると云わば此の書無き已前は国中に於て災難無かりしか、答えて曰く彼の時も亦災難有り云く五常を破り仏法を失いし者之有りしが故なり所謂周の宇文・元嵩等是なり、
難じて曰く今の世の災難五常を破りしが故に之起ると云わば何ぞ必ずしも選択集流布の失に依らんや、答えて曰く仁王経に云く「大王・未来の世の中に諸の小国王・四部の弟子諸の悪比丘横に法制を作りて仏戒に依らず亦復仏像の形 ・仏塔の形を造作することを聴さず七難必ず起らん」と、金光明経に云く「供養し尊重し讃歎せず其の国に当に種種の災禍有るべし」涅槃経に云く「無上の大涅槃経を憎悪す」等と云云、豈弥陀より外の諸仏諸経等を供養し礼 拝し讃歎するを悉く雑行と名くると云うに当らざらんや、難じて云く仏法已前国に於て災難有るは何ぞ謗法の者の故ならんや、答えて云く仏法已前に五常を以て国を治むるは遠く仏誓を以て国を治むるなり礼義を破る は仏の出したまえる五戒を破るなり、問うて云く其の証拠如何、答えて曰く金光明経に云く「一切世間の所有る善論は皆此の経に因る」と、法華経に云く「若し俗間の経書・治世の語言・資生の業等を説かんも皆正法に 順ず」と普賢経に云く「正法をもつて国を
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