- たばこ増税などを語るスレ 3本目
610 :774mgさん[sage]:2011/09/04(日) 21:18:32.81 ID:1zbIDTRw - >>609の続き
日本経済新聞 「春秋」 2011/9/4付 7月に亡くなった原田芳雄さんは、たばこのよく似合う俳優だった。 天涯孤独なアウトローが、ひとすじの涙をサングラスに隠してくゆらす紫煙――。 などという場面に大いに魅せられたものだ。1970年代の空気がそこにはあった。 ▼そもそも、むかしの作品では登場人物がみんなプカプカやっていた。 黒沢明も小津安二郎もたばこを大事な小道具に使ったし、 ウィリアム・ワイラー監督は「ローマの休日」で オードリー・ヘップバーンふんする王女にたばこを初体験させている。 思えば、この女優ほどおしゃれなスモーカーもいなかっただろう。 ▼こういう話を書くだけでお叱りを受けそうな昨今、スクリーンのなかも禁煙全盛である。 米疾病対策センター(CDC)の調査ではこの5年間で喫煙シーンは半減し、 まったく登場しない作品も55%にのぼるという。 たばこが出てくる映画は成人向けに、という声もあって、 これだと往年の名作は軒並みアウトだ。 ▼かくもたばこに厳しいこの時代。愛煙家は一段とつらかろうが、 首相になった野田さんは1日2箱も吸うらしい。目くじらを立てる気はないけれど、 ストレスがたまれば本数がまた増えはしないかと心配になる。 それに銀幕の原田芳雄さんではないが、ついたばこに手を出すのは……。 孤独にさいなまれる場面だ。
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