相田 でも映画『劇場版ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』の時はインタビューしていても、すごく楽しそうだったんです。多分自分の能力をフルに発揮できる現場だったんだと思う。 それは、アタルの役作りは、アタルという人物像を作り上げてから、毎回それを模写していくという形態模写にあったからじゃないかと思うんです。魂を入れて根性で演じるというより、身体の動きや声の出し方などで技術的な演技によって役作りを構築した。 実際に、中居という役者は、デッサン力もトレース力もあるし、何より技術が優れている。ここだけ言うと誤解を招くかもしれないけど、インタビューでは 「(アタルを演じることは)ある意味、ゴルフのスイングと一緒」って言っていました。それってすごくない?