- 男を殺す女、男を殺したい女性 8人目 [無断転載禁止]©bbspink.com
40 :25[sage]:2018/10/09(火) 05:24:59.07 ID:Hxh+1SGc - 「パンパンパン」
乾いた銃声が響いた。 美少女ヒロインは二階堂優奈はしまったという顔をして、倒れた。 いや、倒れるはずだった。 「グゥェ、あ、アニキ・・・」 しかし実際に倒れたのは彼女の後ろにいた別の黒服だった。 凶弾は彼女の残像を通り抜け、後ろの組員の腹に3つの穴をあけたのだった。 『こちらです、』 銃を持って呆然としている男のすぐ横で声がした。 「ヒィィィ!」 男は慌てて銃を超えのほうに向ける。 『エイ!』 バキン! 「ギャッ!」 優奈のチョップが銃を握った手首を一閃、哀れにも男の手首は砕かれた。 骨が飛び出して、血が溢れ出る。 一瞬の惨劇にリーダーの男は顔色を失い、静かに床に崩れ落ちた。
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41 :25[sage]:2018/10/09(火) 06:17:09.74 ID:Hxh+1SGc - 「ア゛、ア゛ニキー」
完全に出遅れた斉田と呼ばれたサイの怪人は、凄いスピードで突進してきた。 ドドドド! サイの怪人はラグビーのタックルのような姿勢でヒロインに迫る。 兄貴分に腹を撃たれてうずくまっていた組員は不幸なことに二人の間に挟まれ、 怪人に踏み潰されそうになる。 『危ない!』 そのとき、優奈は目にも止まらぬ速さで、うずくまっている組員を担ぎあげ、 サイの怪人の横をすり抜けた。 あまりのスピードのため、オイラの動体視力が追いつかず彼女の動きは残像のように、 ピンク色の線が走っているようにしか見えず、細かく何をしたのかはわからなかった。 目標を失ったサイの怪人は、すんでのところで兄貴分をかわすとそのままバランスを崩して よろけると倉庫の端に高く積まれたダンボールの山に突っ込んでいった。 サイの怪人は崩れたダンボールに埋まってしまった。 自分よりも大きい組員を担いだまま凄いスピードで迫るサイの怪人をさらにそれを上回る スピードでかわすヒロイン。 あまりに現実離れした光景はまるでCG映画を見ているようだった。 ピンク色の残像は80m先の壁際で止まり壁に瀕死の組員を寄りかからせた。
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42 :25[sage]:2018/10/09(火) 07:05:52.76 ID:Hxh+1SGc - 「た、たすけて、い、いしゃを、た、たのむ・・・」
脂汗を滴らせながら苦痛に顔を歪ませる男。 『大丈夫ですか? 今すぐ楽にしてさしあげます』 心配そうに、男の顔を覗き込むヒロイン。 ヒロイン優奈は壁にもたれる男の横に立つとおもむろに彼をまたぎ太ももで首を挟みこんだ。 マイクロスカートに男の顔が包み込まれる。 「え? 何? ちょっとやめて! 苦しい、苦しいよ」 『心配いらないわ、落ち着いてゆっくり大きく息を吸い込んでください』 「スー、ハー、」 男の呼吸で揺れるプリーツスカート。 「あぁ、なんて暖かくて、柔らかくて、とても、とてもいい匂いだ」 『そうです、リラックスしてもっと力を抜いてください。』 優奈は両手でスカートの上から優しく彼の頭を包み込む 〈ゴキュ!〉 突然彼女は両手に力を入れて、力いっぱい男の頭を捻った。 「あ、あががが、あ゛っ、あ゛ー、あ゛ー」 へんてこな声を出しながら体を激しく痙攣させる男。 『もう少しで終わります』 〈ゴリ、ブチブチ、ゴリ!〉 更に力を込め首を捻っていくヒロイン 虚空をかきむしっていた手がパタリと落ち、男の全身から力が抜ける。 優奈は男を優しく壁にもたれかけさせて、ゆっくり男から離れた。 スカートの中から再び現れた男の顔は180度回転し更に真上を向いていた。 気管だけではなく、骨から筋肉繊維にいたるまでぶち切れてしまったようだ。 舌が長く飛び出した口からは、血の泡が ゴボゴボ 音をたてて噴き出していた。 こんな凄惨な状態にもかかわらずなぜか男の顔は、幸せそうで潤んでいた。 スーパーヒロイン優奈は、慈愛に満ちた眼差しで男を見つめた。 『今度は幸せな世界に生まれてきてください』 男の頭を優しくなでながらそう囁いた。
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