- 【SM】架空の道具パート4【空想】
594 :球[sage]:2015/04/06(月) 02:07:47.79 ID:YKfPkl0h - SS投下してみる。
・エロありません。妄想のタネとかヒントとかいうことでご勘弁を。 ・非常に緩い口腔拘束っぽい感じ、あるいはプチ人体改造? 血が出たり痛かったりはしませんが、ありえない形状への変形はあります。 ・何を言っているのかよくわからないセリフが多数あります。感じろ。 ------ 夕食後の片づけを終えて居間に戻るってくると、テーブルの上に見慣れない 銀色の球(たま)が二つ入った透明なケースが置かれていた。 入っている球はどちらも同じ大きさで、直径は3cmくらいだろうか。 ちょっと気になって眺めていると、そこに武弘さん(同棲中の彼氏だ)がやってきた。 「あ、京子。その球な、研究室の先輩がちょっと前に研究が煮詰まってた時に 気分転換と称して作ってたやつなんだ。ちょっと使ってみないか?」 そう言いながら、手にしていたスマホをなにやらいじり、そしてケースから 球を一つ取り出して、私に手渡してくる。 「えっと、使うのはいいんだけど、これ、どうしたらいいわけ?」 「唇で咥えるだけ。咥えた状態でこっちのスマホから操作すると、 すごいことが始まる。あ、痛かったりはしないから。」 「すごいことって何よ?」 「それは使ってみてのお楽しみ。」 「はぁ。なんかよくわからないけど、とりあえず咥えればいいのね?」 言われるままに球を唇に咥えると、それを見た武弘さんがスマホの画面を タップした。次の瞬間。
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- 【SM】架空の道具パート4【空想】
595 :球[sage]:2015/04/06(月) 02:09:05.16 ID:YKfPkl0h - ものすごい勢いで、唇が球に吸い込まれ始めた! いや、唇だけではない!?
口の中の歯や歯茎も、一緒になって前方に吸い込まれている!? 「んんっ!? んーー!?」 異様な感覚に叫び声をあげようとするが、口が開かずにくぐもった鼻声しか出ない。 武弘さんのほうに顔を向けるが、武弘さんは慌てるでもなくこちらを見ているだけだ。 「んーー!! んーー!!」 唇が、歯が、歯茎が、なすすべもなく球に向かって吸い込まれていく! 吸い込まれていくのだが、吸い込まれ方がおかしい。口の中のものが全部 吸い込まれているのではない。 唇や歯・歯茎以外の部分は、吸い込まれているという感覚がほとんどしないのだ。 もちろん、口の中の空気もほとんど動いていない。 唇の両端や歯・歯茎がどんどん球に向かって移動しているのは感じられるのだが、 それによって両側の頬が引っ張られたり突っ張ったりすることもない。 舌も普通に使えるので、歯や歯茎が前方にどんどん移動していくのをイヤでも 実感させられる。 「んーー!! んーー!!」 唐突に、吸い込まれる感覚がなくなる。 「お、終わったか。びっくりしたろ?」 「んーー!!」 ほっぺたを膨らましつつ、身振りで抗議する。
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596 :球[sage]:2015/04/06(月) 02:10:30.16 ID:YKfPkl0h - 「いや、すまんすまん。
これ、そういうふうに口が吸い込まれて使えなくなるっていう ジョークグッズなんだ。こう見えても最先端の空間制御技術の塊なんだぞ。 完全に技術の無駄使いだけどさ。」 「んむー。」 「んじゃ、これ。」 なによそれーと思ったところで、武弘さんがいつの間に用意したのか 手鏡を手渡してくれた。 そこに映ったのは、鼻の下に銀色の半球が埋め込まれた口なし女だ。 唇は存在した痕跡すらない。 半球は最初からそうだったかのように周辺の皮膚と違和感なく存在していて、 指で触ったり押したりしても、周囲が不自然に引きつったりしない。 舌で口の中を探ってみると、唇や歯茎がなくなった分、頬の裏側がやたらに 広大となっていて、その真ん中に金属質の半球があるのを感じる。 そんなことをしていると、半球の表面の中央がへこみ始め、 貫通して穴に変化した。球がリング状となり、穴の大きさが元の球と 同じくらいになったところで変化が止まる。 「スマホから操作してやると、こうやって口が開けられるようになるんだ。 これで一応しゃべれるだろ?」 「あ、ほんほら。ひゃへへるは。 ひょっほ、はっひはほんほーにひっくりひはんらからえー。」 「悪い、本当にすまん。」 さっきは本当にびっくりしたんだからねーと言ったつもりだったのだが、 口が開いたという感じではなく、閉じたままで穴が開いただけというような 感覚だし、口をもごもごさせてもリングは円形のままなので、うまくしゃべれない。 確かに「一応」しゃべれるようにはなったけど、これはあんまりだ。
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597 :球[sage]:2015/04/06(月) 02:12:07.90 ID:YKfPkl0h - 「ひゃへえうおういらっはおはいいへお、これひゃうあくひゃへえあいひゃあい。
あんほかあららいお?」 「何を言っているのかよくわからんけど、これはそういう状況にするための ものだからな。悪いけどあきらめてくれ。」 「えー、ひおーい。」 「彼氏に向かってひどいとか言い放つ口は開いてなくてもいいかなー?」 「えっ! ひょっほあっへ! ひおふあいへふ、んんーんんー!」 スマホが操作されてリングが閉じ始め、球に戻っていく。 ごめんなさーいと叫んだつもりだったが、間に合わずに穴が閉じてしまった。 すぐにリング状に戻してくれたが。 「うう。ほえはほうあっへ、うんへふあおほえおかららおおへあほふはえお おううあんあと、おくあはひあひは。おうおおえいいへあい。」 「何を言ってるのかよくわからんけど、やっぱり口を閉じておいたほうが いいような気がしてきた。」 「おえんあはい。かんへんひへふらはい。ううひへ。」 「へいへい。それと、嫁ぎ先は心配しなくていいぞ。」 「ひょ、ひょっほ、ほんあほひひ、あいおいっへうおおー……。」 本当に何を言っているのかよくわかっていないのか、よくわからない。 「ほほおえ、こえあおう、こええおあい? ほはいおあいはへひうお?」 「他にも何かできるの? って言ってる?」 「うーうー。」(と言いながら繰り返しうなづく) 「あとは、リングの穴をもっと広げるのと、口を前に伸ばすのだけかな。」 「くひおあえいおあふ?」 「そう。やってみればすぐわかるけど、やってみる?」 「うー。」(と言いながらうなづく)
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- 【SM】架空の道具パート4【空想】
598 :球[sage]:2015/04/06(月) 02:13:47.86 ID:YKfPkl0h - スマホが操作されると、リングを先端とした、リングと同じ直径の肌色の筒が
顔から前方に向かって伸びはじめる。 「うあー。あいほえー。」 「なにこれーと言われてもなぁ。口が伸びるとしか言いようがない。」 頬が引っ張られているわけではない。 さっきまでリングがあった筒の根元部分で筒状に何かが湧き出している 感覚がしている。つまり、リングに引っ張られて筒が伸びているのではなく、 リングが湧いてくる筒に押されているということだ。 「ひょっほ、ほえ、あはおひうおー?」 「20cmに設定してみたんだけど、ちょっと伸ばしすぎたかな。」 既にひょっとこのお面やらタコの口やらのレベルをはるかに通り越しているが、 筒はまだ伸び続けている。 いつまで伸びるのかと心配になったあたりで、やっと伸びるのが止まった。 筒の表面を触ってみると、頬を触った感覚そのままで、結構ぷにぷにした感じだ。 触られた感じも同様にぷにぷにという感じが伝わってくる。 で、ほっぺたと同じ感覚だから筒自体も柔らかくぐねぐね曲がるのかと思いきや、 筒自体は意外と硬くてほとんど曲がらない。 土台にあたる頬の部分は普通に柔らかく動くので、顔を左右にぶるぶる振ると 筒が左右の頬にピタピタと当たり、顔を振るのをやめると起き上がりこぼしのごとく しばらくふるふると左右に揺れたあと最初の位置に戻る。 なんかちょっと面白い。 「どうした? 面白いか?」 「ほへ? い、いあ、ほういうあへひゃあいはら! おうおほいおおひへおいいはら!」 「そうか、面白いか。じゃあもう少しそのままにしとくか。」 「ひはーーーう!!」
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