- 関東気象情報 Part800【2018/10/31〜】
361 :名無しSUN[sage]:2018/11/28(水) 17:18:57.99 ID:b5xb4WSu - 多極化によって実現したハブダイナモ
ハブダイナモの内部はどのような仕組みになっているのでしょうか? 雨水などが浸入しないようにアルミダイキャスト製のホイールケースでしっかり密封されているので簡単には分解できませんが金ノコなどを使えばケースを切断できます 中心を貫く車軸にはコイルと鉄心が固定されています 回転するのはホイールケースのほうでケース内壁にはフェライト磁石が取り付けられています つまりコイルは固定されていて外側の磁石のほうが回転するアウターロータ式の発電機です 発電機のコイルに発生する誘導起電力はコイルを貫く磁束が多いほどそしてコイルの巻数が多いほど大きくなりますハブダイナモはリムダイナモよりも大きなコイルを使えるのがメリットです また誘導起電力の大きさはコイルを貫通する磁界の変化が大きいほどまた磁界変化がすばやいほど大きくなります低速走行ではランプが暗くなってしまうのはこのためです リムダイナモではタイヤの1回転でマグネットロータは20回ほど回転しますがハブダイナモではタイヤの1回転でマグネットロータは1回しか回転しません そこで初期のハブダイナモではギアを用いて回転数を高めるタイプのものもありました しかしギア方式は構造が複雑になるうえ摩擦による抵抗や音の問題が避けられません こうした弱点を補うためにハブダイナモにおいては大幅な多極化が採用されました 図の例では4枚のフェライト磁石のそれぞれが8極に着磁されているので合計32極にもなります つまり32分の1回転ごとに磁極が反転するので低速でもランプを点灯できるのです
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