- 気体を纏う天体の自転
22 :mn_gasten[]:2010/12/07(火) 01:18:01 ID:bJYBhzjp -
金星の大気循環を呼ぶ言葉の「スパーローテーション」 の”スパー”が プロを混乱させているようです。 過回転と穏やかな意味でなく、超循環と少し積極的な言葉訳になっています。 大気の循環、言い換えれば自転は昔のままで、地面の自転が遅くなっているだけと 考えれば「スーパー」は不適切な言葉です。 「キープローテーション」とでも言って、金星大気の生成時エネルギー保存循環 とでも意訳した方がよいです。 金星大気が生成時の自転を保っているのに、固体部の自転は何故2百数十日と遅くなったか。 これが所謂スパーローテーションなる現象を解き明かすものでしょう、皮肉にも。 それは、金星の固体部の潮汐作用以外は考えられません。 余程金星の内部構造は潮汐作用を受けやすくなっているものと推測できます。 太陽の引力による潮汐作用に限らず、地球による作用も大きいようです。 現在の金星の自転と地球との近時点がシンクロしているのもその理由です。 これは偶然の一致でなく潮汐作用による共振現象と考えた方が自然です。 このように金星の自転を減衰させたと推定できる間接的な事実が有ります。
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23 :mn_gasten[]:2010/12/07(火) 06:44:31 ID:bJYBhzjp - >>13
先ずは、ガス惑星と氷惑星の水素大気の自転を考えましょう。 大気の層内で自転軸に垂直な緯度に沿った或る周回領域を想定します。 ーーーーーーーーーー (隣接上層)ーーーーー H-H H-H H-H H-H H-H (自転の方向)⇒ H-H H-H ーーーーーーーーーー(隣接下層)ーーーーー 水素分子は個々の自由運動をしながら統計的には一定方向に運動している。 その一定方向の運動の源は天体生成期の水素分子の持つ角運動量です。 水素分子(H-H)は自由運動をして他の分子と完全衝突を繰り返すが、 角運動量の減少はほとんどなく統計的に領域全体の水素は一定速度で自転をしている。 勿論気体の粘性によって多少の自転の減衰はあるが固体の潮汐効果に比べると僅か。 また、考えている領域を出入りする水素分子も有るが、 その領域内の角運動量の総和は変わらないと考える。
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24 :mn_gasten[]:2010/12/07(火) 06:46:41 ID:bJYBhzjp - >>23
大気が宇宙空間と接する領域も考える。 そこでは水素はプラズマ化して原子になっているとします。 -- -- -- -- (宇宙空間)-- --- --- ---- H H H H H H (自転の方向)⇒ H ーーーーーーーーーー(隣接下層)ーーーーーーーー 原子の水素も大気生成期の角運動量は保たれています。 角運動による遠心力が天体の引力より勝れば、水素原子宇宙空間へは散出します。 又は自由運動速度が大きくなった場合の同様です。 しかし一般には天体の引力が勝って水素原子は統計的にその領域全体で 一定速度で自転すると考えられます。 引力が勝るのに下層に水素原子が統計的に移らないのは、 下層の圧力が引力に釣り合っているからです。 このような宇宙空間に接する領域では気体密度は小さく粘性は無いに等しいです。
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25 :mn_gasten[]:2010/12/07(火) 18:15:16 ID:bJYBhzjp - >>24
地球の外層大気(熱圏)が超循環していると仮定して、その観察方法を考えましょう。 熱圏の宇宙空間に接する部分にはプラズマ状の窒素や酸素原子が希薄気体として在ると考えられます。 赤道を周回する高度5〜6百キロメートルの小型の人工衛星を2機打ち上げます。 個の高度は熱圏大気の領域内です。 衛星の1機は地球自転の向き、もう1機は自転の逆向きに周回させます。 両衛星には軌道上で衝突する窒素原子等の衝突ベクトルセンサーを備え付けます。 両衛星から得られる気体粒子衝突ベクトルデーターを分析解析すれば、 熱圏大気の自転のスピードが得られると考えられます。 技術的には不可能な観測ではなさそうです。 地球大気に超循環現象が有るか無いかの観測計画が望まれます。 先ずは身近の地球で大気の超循環が確認されれば、 金星やタイタンの大気の現象、更には太陽やガス惑星及び氷惑星大気の 自転現象も類推出来ます。
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26 :mn_gasten[]:2010/12/07(火) 21:49:59 ID:bJYBhzjp - >>25
地球大気では熱圏の外側に「外気圏」が在りますが、そこは宇宙空間と見なします。
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