- 【絶望の伝道師】倉山満part829【vs斉藤まさし】
475 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 11:18:11.38 ID:Jm+IUUwn0 - トランプの言ってるディープステイトも、支持者に対し「俺は悪くねえ!」ってアピールするための方便に聞こえるんだよな
大統領より強大な権力を持つディープステイトのせいで、公約を実現できないのだから、大統領が行き詰まるのは仕方ないことなのだ この話は、財務省のせいで消費増税せざるを得ない、安倍さんはやりたくなかった、という俗説と、本質的に似ている たしかに、政府の内外に、大統領・首相に対して圧力をかけてくる存在は居るが、 わざわざdeepに潜らなくても、いわゆるロビイングが「公然と」行われてるわけで、 民主政が、最終的には議会工作における数の力に帰結する以上、諸団体の折衝で政策が決定するのは、当然とも言える むしろ、諸団体を無視して、大統領や首相の意思だけで政策が実現できるとしたら、それはもうローマや中華の皇帝に勝るほどの独裁に他ならない もし諸団体の折衝の結果、誤った国策が遂行され、国家が衰退していくとしても、それは民主政のもたらす一つの帰結 かといって、強大な独裁権によって、国家の衰退を止められるかと言えば、それは怪しい
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476 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 11:24:12.48 ID:Jm+IUUwn0 - ディープステイトを、財閥・学閥などの「既得権益」と読み替えても、言ってることはさして変わらん
「既得権益」という言葉は賞味期限切れだから、ディープステイトと表現したほうが、それらしく聞こえるというだけ 「既得権益」を解体する方法は、緩やかな情勢変化で人間組織を「改変」していくか、 強力な指導者(民主政においては絶大な「人気」を前提とする)が、俗に言うポピュリズム的な手法によって、体制を「転覆」させるかのどちらか でもトランプにしろ安倍にしろ「ディープステイト(財務省やら朝日新聞w)に悩まされてんですよー」とか言う一方で、 それらを本気で転覆させるような努力をした形跡は、ほとんど見られないわけよ アリバイづくり程度に「戦って」支持者を満足させて、それで自分のせこい権益だけ守る最高指導者なんて、哀れなもんですね
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479 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 11:38:50.16 ID:Jm+IUUwn0 - >>477
影の中で、犯罪まがいのやり方でコントロールしようとすることも、もちろん有り得るけども、 それ以上に、公然と、分かりやすく、堂々とコントロールしているってのこと たとえば財務省なんて、政治家やメディアをコントロールするどころの話じゃなくて、 「小学生に対し、税金の説明をする」という名目で、国民一人一人に緊縮思想を刷り込んだりしてるわけよ 堂々と日向で、ひどく浅薄なやり口でコントロールしてくるけど、そういうやり方が効果を発揮してるという現実がある 孔子の珍しく良い言葉で(俺は反儒教だがw)、「怪力乱神を語らず」というものがあるが、 怪力乱神のような、よく分からんものについて語ってる暇があったら、目に見える明らかな問題に立ち向かうのが筋というものじゃないか
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484 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 12:34:33.89 ID:Jm+IUUwn0 - >>482
そうそう、それそれそれ(全面的同意) これに対して西部邁は「一匹殺したところで何も変わらない」と唱えたが、 彼の言うように、問題の本質は、凡百の、数多くの大衆にあると見たほうが、現実分析として妥当性がある もちろん悪い奴等は居るが、悪い奴等を公然とのさばらせてるのは、どこのどなたなんですかと問えば、 「国民主権」なる大層なものを頂きながら、その大層なものを実直に行使したことなど一度もない国民諸君ではないか
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487 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 12:49:59.79 ID:Jm+IUUwn0 - >>485
もともと、緊縮やデフレを礼賛するような土台が、国民の中にあったことは間違いない 特にデフレ経済は、ミンスキー的に言えば「賃金が生産性に対して低いこと」が原因なんだが、 よくよく日本の賃金を分析すると、特に賃金が低いのは、いわゆるサービス業なわけだ コンビニなんか代表例だが、多種多様な過剰なサービスを、過小な賃金で続けてるという現実がある これを市場競争の結果と言ってしまえば簡単だが、実際は競争の結果も文化背景によって変わってくるわけで、 日本の特異な市場は、消費者重視・労働者(特に非物質的な第三次産業)軽視の日本文化こそが作り出したと考えて差し支えあるまい ただ、労働者の物理的な不足が、このモデルを崩壊させつつあって、 その結果としての脱デフレも有り得るかもしれないが、遅きに失した「最悪の形での脱デフレ」の実現なのかもしれない
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491 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 13:25:53.59 ID:Jm+IUUwn0 - >>488
>>490 これほどに露骨な態度は示してないが、結果としてそのような言説が支えられるのは、国民世論様のおかげなのね 我々山賊などの、一部の「変わり者」だけが、世論なるものに反しながら生きてるが、おそらく死ぬまで反し続けることになるでしょうw
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495 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 13:44:45.84 ID:Jm+IUUwn0 - >>492
>責任を一般国民に押し付けてどうなるんだよ それが民主政治ってものです 「国民主権」などと名乗っている以上、責任は国民に降りかかるのです そんな民主政治をガキの頃から称賛して生きてる人々こそ、大多数の国民の皆さんじゃないですか 私はガキの頃から「民主政治など糞食らえ」と、あらゆる民主的投票をボイコットして生きてきましたから、 多数派の諸氏に対し、嫌味を言う資格はあるでしょう
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497 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 13:51:21.43 ID:Jm+IUUwn0 - >>496
そもそも一般的な生計では、世論と対決する機会自体が少ないからね 政治家や評論家にでもなりゃ話は別だが、そんな人間はごく一握りだ ただし、「国政についての世論」だけが「世論」ではない たとえば、集落のゴミ管理どうするとか、神社の金勘定どうするとか、そういうのも、得てして世論との戦いになるよね そういう場では、「あの家の跡取りはよほどの変人」と思われてるのを承知で、いくらかモノを言うようにはしてますがね
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502 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 14:50:54.98 ID:Jm+IUUwn0 - >>499
民主政治(普通選挙)のシステムが、票の下の数の原理を現実にしている以上、 どんなに真面目に働いてる人でも、不真面目で狡猾な連中が票を獲得することで、容易に転落させられるというリスクは、甘受せねばならないでしょ 生業に誠実でも、国政(における権力闘争)に不誠実であれば、「主権者失格」の烙印を(暗に)押され、敗北するのが民主政治なのだ それを憐れむのは結構だが、いくら憐れんだところで、そこから何も繋がっていかない なお、「権力闘争に誠実に参画」したところで勝ち目が無いと見て、政治上の敗北を甘受し、 非政治の分野において生存を獲得しようとする態度も、一つの選択肢になってしまっている(全体最適を放棄し、部分最適だけを目指していく) あなたの言ってることは心情としては大いに理解できるが、 あなたの言ってることに寄り添うためには、民主政治を(部分的にせよ)放棄するという結論を導かざるを得なくなる
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508 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 15:09:25.85 ID:Jm+IUUwn0 - >>500
憎まれっ子世にはばかると昔から言うし、 あなたの指摘する社会の不合理は、今に始まったことではなく、人類誕生以来ずっと直面してきた問題であると思う ただ、modernに突入してからの人類は、学校制度から企業制度まで、狭いコミュニティの中で競争に晒されて、勝者と敗者を明確に分けるようになった 前近代の社会も狭いコミュニティであったが、大部分では明確な競争は存在せず、 周囲から「こいつどんくせえな」とかは思われても、それが数字やらで示されるわけではなかったから、劣等感は現代ほど感じにくいし、 肉体的な問題がない限りは、農村労働の戦力にはなるから、それなりに「生かされる」ことができた
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510 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 15:19:20.61 ID:Jm+IUUwn0 - >>507
現状においては、一個人が選挙権を行使することにも、または行使しないことにも、少なくとも自己の外部に対する意味はない これは算数の問題として断言できてしまう ただ、内心の問題は別で、選挙権を行使する、または行使しないことを通じて、何か思うところがあれば、それは結構なことではないかね これについて合成の誤謬をもとに、選挙権を行使すること、または行使しないことを批判するのは難しい 一個人が選挙権を行使することが、他の個人の選挙権の行使に影響を与えようがないためだ 要するに、選挙権からすら「君という個人の存在は無意味である」と断じられてしまっているわけだね、ああなんと憐れかな現代は!
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513 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 15:29:51.72 ID:Jm+IUUwn0 - >>511
民主政治を放棄した後には、極めて多様な選択肢がある もっとも一般的なのは、>>502で触れたように、単に一個人としての最適を測ること あくまで政治を諦めないなら、非民主的な方法による権力の確率を目指すことになるだろう(極左・極右の諸氏のように) あなたの論の前提には、「言論の正常化」が、民主政治をまともに導きうるというものがあるが、 長い人類史において、言論を通じて民主政治が「正常化」した時代を、私は寡聞にして知らない 藤井や三橋(のようなささやかな論者)が、「庶民に寄り添った言論」を展開したところで、 それが訴求力を増す契機になるとは限らず、せいぜい千や二千の読者を増やし、その対価として千や二千の読者を失う程度となるだろう (減少分は、反大衆の言論それ自体を好む「読者」が居ることに起因している、そうでなければプラトンもオルテガも、未だに読まれていないのだ!)
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516 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 15:53:22.27 ID:Jm+IUUwn0 - >>514
ご指摘のように、現実の選挙(特に国政)は、投票者の母数があまりにも多すぎるがため、投票するにしろしないにしろ無意味になってる これが、人口100人の村が真っ二つに割れて村長選なんてやろうものなら、選挙権の価値は大きくなる (ところが、このような小規模なコミュニティにおいては、得てして「全会一致」により、無投票でコトが進む傾向がある) 選挙において票に意味を持たすためには、まとまった数の票を、一つの組織等の意志として示す必要がある ここで重要なのは、何千何万という他人を「動かす力」に他ならない 現代日本において、もっともこの能力に優れているのは、池田大作先生ということになりますねw
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557 :右や左の名無し様[sage]:2019/12/15(日) 23:06:15.34 ID:Jm+IUUwn0 - >>555
「国によって内需:外需比が違うのは何で?」の一言で終わる たとえば、ドイツや韓国は、日本と同じく、これと言った天然資源や農林業を持たない国とされてるが、 ドイツ・韓国の外需比は70%に対し、日本の外需比は30% この筆者の「外需が回り回って内需を作っている」という指摘自体は正しい しかし、産業構造が似ている国にも関わらず、外需比に差が生じるということは、 各国の生産者・消費者に、(なんらかの要因による)内需志向(または国産志向)の差があるということになる 日本は、ドイツや韓国に比べれば、内需志向が高い国と言える もっとバッサリ言っちゃうと、この筆者は、キャッシュもフローも分かってないし、素朴な重商主義的世界観しか持ててない アダム・スミスがもっとも攻撃した対象になってる
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