- 雪組について語りましょ*Part332
788 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:22:13.64 ID:qBXKn4SG - 衣装の有村淳の1930年代を意識したアール・デコ調の
ゴージャスなドレスも美しく、 それを見事に着こなすタカラジェンヌたちが 醸し出す優雅さ、華やかさにも特段の彩りがある。 何よりもこれまでちょっとニヒルな香りを持つ個性から、 色悪に通じる役柄や、 悲劇的な作品を多く演じてきたトップスター望海風斗が、 カリカチュアされた可笑しみに溢れたコメディーを 実に楽しそうに演じているのは、 観ている側にも幸福感を振りまいてくれる大きな要素になったし、 『ファントム』からわずかにひと月半で、 休憩込み3時間超のタップダンスも満載の ブロードウェイ・ミュージカルを 立派に完成させた雪組選抜メンバーの地力には、 ただただ頭が下がる思いがする。
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- 雪組について語りましょ*Part332
790 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:25:07.98 ID:qBXKn4SG - ただ、やはり本来この作品は
本邦初演が大地真央主演だったことで明らかなように、 ヒロイン、リリー・ガーランドが主役の物語だし、 サイ・コールマンの書いた楽曲が 総じて非常に音域が広く、 更に迫力あるミュージカル唱法を期待している分、 女性だけで、つまりは女声だけで すべての楽曲を歌う必要がある宝塚歌劇での上演を 難しくしている面がどうしてもある。 勿論、宝塚歌劇のセオリーに乗っ取って、 オスカーが立つように細かい配慮がなされているし、 オリバーに真那春人、オーエンに朝美絢を持ってくることで、 オリバーとその部下二人という図式にハッキリ落とし込んだのも、 影の主役とも言えるほど 大きな役柄であるレティシア・プリムローズに エネルギッシュなパワーを持った演者ではなく、 敢えて品良くおっとりした貴婦人タイプの専科の京三紗をあてたのも、 オスカーを真ん中にする為の周到な目配りなのだと思う。 そうした配慮は勿論功を奏しているが、 やはり最も華やかにショーアップされたシーンを担うのは リリーの真彩希帆になるし、 原田の良さがそうした場面に生きることも手伝って、 全体のバランスには宝塚歌劇としての厳しさも残る。
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- 雪組について語りましょ*Part332
792 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:28:16.21 ID:qBXKn4SG - 『ファントム』のクラシカルな楽曲では、
リリックな歌唱で誰をも黙らせた真彩の輝くソプラノの、 そのリリカルな軽さが、パッショネイトな迫力を求めるリリーの ナンバーとはもうひとつフィットしないこともあって、 努力の跡が前に出ることも、 その努力の凄まじさが分かるだけに切ない気持ちが芽生えた。 ただ新しい時代の娘役像を感じさせていた真彩が、 こうした道具立ての中でやはり 「宝塚のトップ娘役」としてのカテゴリーから出なかったのは、 逆に美しい発見でもあったし、 おそらくリリーをオスカーと対等に演じることに怯まない人材を探すとしたら、 近年の宝塚歌劇では昨年退団した愛希れいかくらいしかいなかっただろう。 だからこの公演は、似合い過ぎるほと似合う口ひげをたくわえた、 余裕綽綽の大人の男の風体の中で、 ジタバタと可愛らしさを覗かせるオスカーを、 演技巧者ならではの可笑しみで演じきった望海の功績と、 その望海に今は立場を異にしている大スター役として体当たりしつつも、 ちゃんとトップスターを凌駕しないトップ娘役だった真彩の現雪組トップコンビが、 これまでにない役柄で舞台を生きたことを、 何よりの美点として記憶したいものになった。 このコンビに海外ミュージカルを演じさせたいのは至極最もだし、 コンビのコメディーを歓迎した観客の喝采が、 舞台を更に弾ませていった相乗効果にも、 やはり宝塚歌劇ならではの舞台と客席が創り出す美しい交感がある。
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- 宝塚最新情報 part1751
216 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:34:27.08 ID:qBXKn4SG - おそらくリリーを
オスカーと対等に演じることに怯まない人材を探すとしたら、 近年の宝塚歌劇では 昨年退団した愛希れいかくらいしかいなかっただろう。 だからこの公演は、 似合い過ぎるほと似合う口ひげをたくわえた、 余裕綽綽の大人の男の風体の中で、 ジタバタと可愛らしさを覗かせるオスカーを、 演技巧者ならではの可笑しみで演じきった望海の功績と、 その望海に 今は立場を異にしている大スター役として体当たりしつつも、 ちゃんとトップスターを凌駕しないトップ娘役だった真彩の 現雪組トップコンビが、 これまでにない役柄で舞台を生きたことを、 何よりの美点として記憶したいものになった。 このコンビに 海外ミュージカルを演じさせたいのは至極最もだし、 コンビのコメディーを歓迎した観客の喝采が、 舞台を更に弾ませていった相乗効果にも、 やはり 宝塚歌劇ならではの舞台と客席が創り出す美しい交感がある。
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- 雪組について語りましょ*Part332
793 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:36:17.72 ID:qBXKn4SG - おそらくリリーを
オスカーと対等に演じることに怯まない人材を探すとしたら、 近年の宝塚歌劇では 昨年退団した愛希れいかくらいしかいなかっただろう。 だからこの公演は、 似合い過ぎるほと似合う口ひげをたくわえた、 余裕綽綽の大人の男の風体の中で、 ジタバタと可愛らしさを覗かせるオスカーを、 演技巧者ならではの可笑しみで 演じきった望海の功績と、 その望海に 今は立場を異にしている大スター役として 体当たりしつつも、 ちゃんとトップスターを 凌駕しないトップ娘役だった真彩の 現雪組トップコンビが、 これまでにない役柄で舞台を生きたことを、 何よりの美点として記憶したいものになった。 このコンビに 海外ミュージカルを演じさせたいのは至極最もだし、 コンビのコメディーを歓迎した観客の喝采が、 舞台を更に弾ませていった相乗効果にも、 やはり 宝塚歌劇ならではの 舞台と客席が創り出す美しい交感がある。
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- 宝塚 娘役について語るスレッド 269
429 :名無しさん@花束いっぱい。[]:2019/04/07(日) 15:38:56.19 ID:qBXKn4SG - おそらくリリーを
オスカーと対等に演じることに怯まない人材を探すとしたら、 近年の宝塚歌劇では 昨年退団した愛希れいかくらいしかいなかっただろう。 だからこの公演は、 似合い過ぎるほと似合う口ひげをたくわえた、 余裕綽綽の大人の男の風体の中で、 ジタバタと可愛らしさを覗かせるオスカーを、 演技巧者ならではの可笑しみで 演じきった望海の功績と、 その望海に 今は立場を異にしている大スター役として 体当たりしつつも、 ちゃんとトップスターを 凌駕しないトップ娘役だった真彩の 現雪組トップコンビが、 これまでにない役柄で舞台を生きたことを、 何よりの美点として記憶したいものになった。 このコンビに 海外ミュージカルを演じさせたいのは至極最もだし、 コンビのコメディーを歓迎した観客の喝采が、 舞台を更に弾ませていった相乗効果にも、 やはり 宝塚歌劇ならではの 舞台と客席が創り出す美しい交感がある。
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