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名無しより愛をこめて
FFシリーズに登場する巨大モンスターVSウルトラマン
未練たらたらにゴセイを叩き続けるシンケンオタ
こんな鏡京太郎は嫌だ!
オリジナル仮面ライダー投稿スレ

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FFシリーズに登場する巨大モンスターVSウルトラマン
4 :名無しより愛をこめて[]:2010/06/18(金) 18:44:57 ID:BdM8Mtxu0
tes
未練たらたらにゴセイを叩き続けるシンケンオタ
14 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:16:57 ID:BdM8Mtxu0
面白いか?
こんな鏡京太郎は嫌だ!
18 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:17:46 ID:BdM8Mtxu0

オリジナル仮面ライダー投稿スレ
594 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:34:45 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(1)


 東京といってもその町は、都心から大分離れた下町である。都会の喧騒とは程遠いのどかな空気が漂っている。
 その日は休日だったこともあり、商店街はいつもより賑わっていた。人波の間に、商店で働くロボット達の姿もちらほらと見受けられる。
ロボット工学の発達で社会の様々な分野にロボットが進出したこの時代で、それはありふれた日常の風景だった。
 平和だ・・・・・誰もがぼんやりとそんなことを考えていただろう。だがその「平和」は一瞬にして崩れ去ることになる。
 突然、ドオオォン!という凄まじい轟音とともに、商店の一つが吹き飛び、土煙が上がった。
 通行人達は一瞬の出来事にパニックを起こし、その場は大混乱となった。すると、倒壊した商店のガレキを跳ね除け、店を破壊した犯人が姿を現した。
 身長2mはゆうに超えるであろう、厳つい、ゴリラに酷似した姿のロボットだった。ロボットは自分に視線を向けている人々の方向へ顔を向けると、
その巨大な腕を振り上げ、彼らに向かってゆっくりと歩き出した・・・・・・。
 サイクロプス東京本部内に警報とアナウンスがが響き渡った。
「警視庁より出動要請、ポイントF-121にて、大型の土建用ロボットが暴れて商店街を破壊、負傷者も発生とのこと。待機中の各小隊は直ちに出動せよ。」
 隊員達は次々と輸送車両に乗り込んでいく。・・・・・そして十数分後。

 現場一帯は所轄の警察によって厳戒態勢がしかれ、人々は警官の誘導に従って安全な場所へ非難していた。救急車も到着し、怪我人が搬送されていく。
 商店街一帯は最早廃墟と化していた。ロボットはまだ破壊を続けている。彼らはそれを遠くから見ているしかなかった。
 するとそこへ、銀と青のツートンカラーで塗り分けられたサイクロプスの車両の一団が到着した。輸送車両のドアが開き、
中から対ロボット用強化装甲服〈ソリッドギア〉で身を包んだ隊員達が降りてくる。
 β小隊副長・桐山カオル(警部補)は、ヘルメットに内蔵された通信機を使い、指揮車に連絡をとった。
「こちらβ-1、全員準備完了、指示をお願いします。」
 
オリジナル仮面ライダー投稿スレ
595 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:38:39 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(2)

 指揮車の中にはオペレーターの八代詩織(巡査長)とβ小隊隊長の乾正之(警部)がいる。通信を受け取った乾が指示を出す。
「こちらβ-0、対象は現在も建物を破壊しながら南南西へ進行中、後を追え、反対方向からはα小隊が向かってる。挟み撃ちにするんだ。」
「了解。β小隊、これより鎮圧開始します。」
 桐山が合図を出し、β小隊は廃墟となった商店街へ突入した。

夕闇の迫る人気のなくなった大通を、β小隊が駆け足で進んでいく。
 β小隊隊員・小城直人(巡査)にとって、これが初めの実戦だった。やってやる!という思いで胸が高鳴っているのが自分でもわかる。
だがその反面、ある不安が頭をよぎっていた。
 (もしも、対象がVALSEだったら・・・・・)
 交差点の角を左へ曲がったその時、小城の視界に夕陽を背にしたロボットの姿が入った。
 「こちらβ-1、対象を発見。α小隊はまだ到着していません。どうしますか?」
 桐山のレシーバーに乾の声が入る。
 「β-0よりβ-1、これ以上被害を広げるわけにはいかない。攻撃を開始せよ。先方が到着するまで足止めだ。」
 「了解。・・・・・β-1より各員へ、フォーメーションAをとり、対象へ攻撃を開始する!」
 桐山が叫んだ。

 「隊長、対象はアサマ建機製の土建ロボット〈コング〉、一昨日に都内の建設会社・大山組から盗難届が出ていた物と認識番号が一致しました。」
 モニターをにらんでいた八代が言った。
オリジナル仮面ライダー投稿スレ
596 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:40:08 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(3)

 「10年以上前のモデルじゃないか、よく残っていたな・・・・・こいつVALSEか?」
 「いえ、対象は自律型ではないため、コンピュータを内蔵していません。アシュラには感染していないはずです。」
 「つまりコイツはデカいラジコン、どこかから遠隔操作されている・・・・・だとすれば、カメラアイを潰せば動きを封じられるな。」
 乾はインカムのマイクを口元へ近づけて言った。
 「β-0より各員に告ぐ、対象のカメラアイに攻撃を集中せよ!」
所変わって、サイクロプス東京本部の近くにあるラーメン屋〈連峰軒〉では、いつもと変わらない賑わいを見せていた。
 店内のテレビでは、今まさに起こっているロボットとサイクロプスの戦いに関するニュースが流れている。
 「シオン、4丁目の加藤さんとこにラーメンとギョウザ、出前頼む!」
 カウンターの奥にいた店主が、客の帰ったテーブルの後片付けをしていた店員に向かって言った。
 たがシオンと呼ばれたその店員は、テレビの方を凝視しており、聞こえていない様子だ。「おい!シオン!」と、店主が大声を上げると、
シオンはようやく気付き、「あ、はい。」と、気のない返事をした。
 「ったく、いい若い者がぼーってしやがって、シャキッとしろ!」
 そう言いながら、店主はラーメンとギョウザを岡持に入れ、シオンに渡した。それを受け取ったシオンは裏口から外に出ると、
ラーメン屋とは不似合いな大型バイクの後ろに積んだ。
 「……まさか。」
 そうボソリとつぶやくと、シオンはバイクにまたがり、夜の街へと走りだした。……目指すは4丁目。
 β小隊隊員・稲葉さやか(巡査)は思った。
 おかしい、一体なぜ・・・自分の放ったショットガンの弾は確かにカメラアイを破壊したはずなのに、と。
 しかしコングは何もなかったかのように暴れている。それも的確に、隊員達にねらいを定めて襲ってくる。
 α小隊が合流したが焼け石に水で、装甲車並の強度を誇るコングの体は銃撃をものともせず、弾丸を弾き続けた。

オリジナル仮面ライダー投稿スレ
597 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 20:43:09 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(4/7)

 その時、稲葉達のいる場所とは道路を挟んだ反対側で、向かってくるコングに攻撃を加えていた隊員達が、その場を放棄して
稲葉達の方に走ってきた。
 しかし、最後尾にいた隊員がガレキにつまづいて転んでしまった。すると、それに気づいたコングがその隊員めがけて突っ込んで行く。
 次の瞬間、稲葉は考えるもより早く、その隊員のもとへ走り出していた。
 小城は本気で死を意識した。コングが自分に突っ込んでくる。しかも転んだひょうしに腰が抜けてしまい、逃げるに逃げられない。
 (・・・・・・・・終わった。いろんな意味で終わった・・・)
 と、思った次の瞬間、一人の隊員が小城の腕を掴んで引き起こした。すぐにその場から離れると、破壊された建物のかげに二人は逃げ込んだ。
 あと数秒遅ければ、小城の体はソリッドギアごとグシャグシャになっていただろう。
 「大丈夫?」
 女性の声だ。ヘルメットとフェイスマスクのために顔は判別できなかったが、小城にはその隊員が同じβ小隊の稲葉さやかであることが分かった。
 「・・・・・はい。」小城は答えた。

 状況は完全に膠着した。隊員達はみな、建物のかげに身を潜め、コングの様子を伺い、コングは獲物を求める獣のように隊員の姿を探していた。
 不気味な沈黙が長い時間続いた。
どれくらい経っただろう・・・・・・・と、誰もがそう思ったときだった。突然、その場の静寂を破るように、耳をつんざくような
バイクのエンジン音が遠くの方から聞こえてきた。
話は数分前に遡る。
 連峰軒の主人は苛立っていた。・・・遅い!もう一時間以上経つのにシオンはまだ帰っていなかった。
すでにのれんも下ろしている。テレビでは女性リポーターが現場の様子を中継していた。

オリジナル仮面ライダー投稿スレ
599 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 21:01:03 ID:BdM8Mtxu0
仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(5/7)

 「・・・すでに2時間近くが経過していますが、なんの動きも見られません。現在もこのように厳戒態勢がしかれており・・・・・・え?
ちょっとなにあれ!?・・・・・バイクです、
バイクが1台、物凄いスピードでこちらに向かってきます!・・・あーーーーーっ!!」
 画面が騒がしくなり、店主も思わずテレビに見入った。
 バイクはリポーターの手前でジャンプし、報道陣や野次馬、そして警官達の頭上を通り越し、バリケードの向こう側に着地すると、そのまま現場へと走り去っていった。
カメラはその一部始終を捉えていた。
 「思い切ったことするヤツもいるもんだなあ・・・・」
 店主は半ばあ然としながらつぶやいた。

 話を戻そう。
 隊員達は遠くに聞こえていたバイクの音が近くなってきているのを確かに感じていた。
 やがて辺りがバイクのライトで明るくなったかと思うと、爆音を轟かせ、バイクとそれを運転していたライダーが姿を現した。

 隊員達の視線はライダーに釘付けになった。
 彼は黒いライダースーツにダークグレーのグローブとブーツを履き、同色の胸部プロテクターを着用していた。立てたスーツの襟の間からは、
首に巻かれた白いマフラーが見える。
そして何よりも隊員達の眼を惹いたのは、彼の頭部全体を覆っている黒い仮面だった。
 仮面の顔の部分には大きな複眼があしらわれており、闇の中で赤い光を放っていた。額部分にはX字型の角のようなものが銀色に光り輝いていた。
 ライダーはコングの真向かいにバイクを停めると、スタンドを倒し、バイクから降りた。
 ライダーとコングは向かい合って対峙した形になった。隊員達は物陰からその様子を見守るしかなかった。

オリジナル仮面ライダー投稿スレ
600 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 21:02:39 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(6/7)

ライダーとコングは互いにゆっくり歩み寄っていく。そして、ライダーが自分の間合いに入るや否や、コングは右手を振り上げ、ライダーに殴りかかった。
 (ダメだ!)と、誰もが思った。
 しかしライダーはコングのパンチを片手で受け止めると、そのまま押し返してしまった。コングが後ろによろける。すると間髪入れずに、
ライダーはコングの腹部にドロップキックを見舞った。
ヘビー級の巨体が吹っ飛ぶ。とても人間技とは思えなかった。
 ライダーは、腰に巻いたベルトの右側に付けているホルスターに収められていた大型の拳銃を抜くと、何とか体勢を立て直そうとしているコングに銃撃を浴びせた。
サイクロプスの火器でも破れなかったコングの装甲が火花を出して壊れていく。
 (なんて破壊力だ・・・)
 サイクロプス隊員達はただその場の光景に圧倒されていた。
 コングは右腕を盾にして銃弾を防ごうとしたのだが、数発の銃弾を受けると、爆発を起こして砕け散った。
 右腕を失ったコングは、体中からドス黒い煙を上げていた。もうまともに歩くことさえ困難なようだった。唯一動く左腕を、ただガムシャラに振り回していた。

 (一体何者なんだ、あいつは・・・)
 小城はライダーを見て思った。只者ではない。大体、人間かどうかさえも怪しい。
 そんな小城の考えなぞ露とも知らず、ライダーはバイクの方に戻ると、リアカウルに取り付けられていた、平たく長い棒状のものを手に取った。
 小城には最初、それが何かわからなかったが、よく見ると鞘に入った刀(長ドスに近い)であることがわかった。


オリジナル仮面ライダー投稿スレ
601 :名無しより愛をこめて[sage]:2010/06/18(金) 21:04:45 ID:BdM8Mtxu0
『仮面ライダーJUSTICE』
第一話・仮面の男(7/7)

 ライダーは鞘から刀を抜き、鞘を投げ捨てると、刀を八双に構えた。月明かりに照らされ、刀身が不気味な光を放っていた。
 (まさか・・・)
と、小城が思ったその瞬間、「うおおぉぉーーーーっ!」という凄まじい声を上げて、ライダーがコングに突進していく。コングは、自分の間合いに入ったライダー目掛け、
左腕を大きく振るった。
 しかしその瞬間、ライダーは勢いよく上方へ跳んだ。コングの左腕は、むなしく宙を切る。ライダーは空中で素早く刀を上段に構えた。
 「ドォリャアアァァ---ッ!!」
 という掛け声とともに、ライダーは刀を思い切り振り下ろし、コングを頭から唐竹割りに斬った。
 一瞬の静寂のあと、コングの体は真っ二つに割れて大爆発を起こした。
 時間にして、わずか3分足らずの出来事だった。

 炎を上げて燃えているコングの残骸を、ライダーはその赤く大きな目でじっと見つめていた。隊員達は皆、物陰から出てきて、ライダーの姿を遠巻きに見つめている。
 ライダーはバイクの方へと戻り、鞘を拾うとそこに刀を納め、再びリアカウルに取り付けた。そして、「コイツは違った。」と、まるでバイクに話しかけるようにぼそりとつぶやくと、
バイクにまたがり、エンジンをふかし始めた。
 「・・・おい、ちょっと待て!」
 小城は思わず叫んでいた。ライダーが後ろにいた小城を振り返る。
 「・・・お前は一体、何者なんだ?」
 この小城の問いかけに、ライダーは答えた。
 「俺は、正義の戦士・・・・・仮面ライダーJUSTICE!」
 「仮面ライダー・・・JUSTICE」
 ライダーはバイクを発進させ、再び闇の中へと走り去っていった。

 「仮面ライダーJUSTICE」
 白いマフラーをたなびかせ、闇に消えていったライダーの後姿と、彼が去り際に名乗った名前が、小城の頭の中に焼きつき、いつまでも離れなかった。

          ( to be continued ・・・・・・・・ )


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