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本当にすみません。続きいきます ◆MGy4jd.pxY
◆MGy4jd.pxY
腕の中で眠るあなたが大好きだった ◆MGy4jd.pxY
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3

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スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
162 :本当にすみません。続きいきます ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:42:53 ID:h0HNdxI80
ドロップが黒装束の肩口を強く引く、黒装束が反物に戻りふわりと落ちた。
手伝うよ。
ドロップの目が語っているようだった。

「やめないか、遊んでいる場合ではないのだ」

悪戯を咎めるティターン。
嗤いながらドロップがティターンの首を締め上げる。

「うぐぅ!」

うめき声を上げながら、ドロップを振りほどこうとする手は、どこか躊躇しているようだった。
ティターンには信じられないのだろう。
首をへし折られそうになりながらも、振りほどこうとする手を破片で切り裂かれようとも……。

グチッグギリッッ!

骨が、血管が、器官が破壊される音が響く。
深緑色のティターンの額に、ミミズがのたうつように血管が浮き立つ。
ティターンの首が見る見る捻り曲がった。
笑い声こそ上げないがドロップが狂喜しているのがわかる。

「〜〜〜♪」

ドロップは手柄を立てた子供のように誇らしげな笑顔を美希に向ける。
タンッ。
ティターンの体を蹴って軽快にジャンプし美希の方へ駆け寄る。

「美……希……逃…げろ……」

まだティターンにはわからないのだろうか。
この手に握っているのは、手槍の型を成したスタッグブレイカー。
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
163 :本当にすみません。続きいきます ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:44:28 ID:h0HNdxI80
美希はありったけの力を込め、槍先をティターンの胸へ突き立てた。

「逃げろ?どこへ逃げればいいのよ……。このまま逃げてどうしろと言うの?!」

手に伝わる肉を突き破る感触。
スタッグブレイカーはティターンの胸に深々と突き刺さる。
そこで初めてティターンは何が起きたのか悟ったようだ。
抵抗するかのように美季の肩を掴む。
否、ティターンの暖かい手からは抵抗の意思でなく、改心を願う温情が伝わってきた。

不意に……。

―――ドロップ君をたのんます。そのために纏さんも命を懸けはったんやし
おぼろの声を思い出す。

―――お兄さん、心配してるだろうな。
蒼太の優しい笑顔が蘇る。

―――空で、纏さんと一緒に見てくれてるだろうから。
悲しみを力に変えた瞬の姿が脳裏に浮かぶ。

―――人の未来は地球の未来なんだ!
纏の叫びが胸を突く。

―――人間の絆、そこに溢れる勇気。私は信じています。そして、もっと知りたいのです。
スフィンクスの願いが心を砕こうとする。

―――ママ!
ナツメの声が頭の中で弾けた。

―――あなたは戦わなければならないのです。なつめさんを失いたくなければね……。
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
164 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:45:12 ID:h0HNdxI80
ロンに引き裂かれるナツメの幻が眼の前に広がる。

「あなたたちと……。こんなふうに出会いたくなかった……」

もう一度スタッグブレイカーを引き抜き再びティターンめがけ突き出した。
僅かに体を捻ったティターン。その右脇腹をスタッグブレイカーが抉り取る。

「ナツメを……守るためなの……」

美希は右手に力を込めた。
うっすらと美希の背後に浮かび上がる激獣レオパルドの巨躯。
激気が濁流如く身体を駆け巡り、右手に流れ込む。

「激技、貫貫掌……」

美季は激気を込めた掌底をティターンの脇腹へ打ち込こんだ。
その瞬間、時が止まったようにティターンの身体が静止した。

「……その……悲しい拳で……守ろ……うというのか……?」

ティターンはそっと優しく包むように美希の手に触れようとした。
だが、フッと力が抜けたようにだらりと手が下がった。
前へ崩れていくティターンの身体を美希はそっと支えた。
手に伝わるのは冷えて行く温もり。硬直した身体の感触。耳を澄ませても聞こえない息吹。
美希の腕の中で消えていく命。
これでまた一人。
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
165 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:45:55 ID:h0HNdxI80
美希はティターンの身体を地へ横たえ、ゆっくりとその場を離れた。

ゴオオオオッ……。

燃え盛る火柱がティターンを包んでいた。
火柱はすぐに掻き消えた。後に残ったのは炭化した黒い塊だった。
ドロップがぎゅっと美希の手を握った。

「行きましょう。あの子たちが来る前に、ジルフィーザのところへ。
お兄さんにはあの子たちの始末を手伝ってもらった後、死んで貰うわ……。それでいいわね」

ドロップは力強く頷いた。

§

「っと、美季……さん?まだ、こんな所にいたんだ」

瞬は、追い付いた美季に一瞬声をかけて良いのか戸惑った。
タワー付近で追い付いたが、そこにティターンの姿はなく。
少し怖い顔をした美季がドロップの手を引きF−7エリアの方角へ向かっていた。

「ティターンは、どうしたんだ?」

美季が出てきたのはタワー裏手、爆発の中心あたり。
爆発の原因でも調べていたのだろうか? 
もしかしたら、人質だった美季は自分たちより纏の死に責任を感じているのかもしれない。
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
166 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:47:42 ID:h0HNdxI80
ティターンの姿がないのは瞬の位置からティターンが見えなかっただけかもしれないのだし。
だが、何となく美季の表情が気になる 。

「何もないんだろうけど」

行く先はわかっているのだから確かめてから合流しても遅くない。
瞬は爆心地へ近づいた。

溶けて曲がった鉄骨も、黒ずんだコンクリートも、爆発の酷さを物語っていた。
瞬はいたたまれない気持ちになった。
こんなところで何をしようっていうのだ。
確かめたところで何もない。
それよりも早く追い付いて美季たちの護衛にでも回ったほうがいい。

ティターンがいないということ。
最悪の想像をすればネジブルーの声に集まった誰かから、自ら囮となって美季たちを逃がしたとも考えられる。
やはり早く美季に確かめてみなければならない。

「行こう」

瞬は、デイバックを担ぎ直し瞬はタワーに背を向け走り出した。
ガサガサとバックの中身が揺れる。

「あぁ、支給品の変なカプセル。別れる前に、蒼太さんに見て貰えば良かった。案外これもプレシャスってヤツかもしれないな」


スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
168 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:51:57 ID:h0HNdxI80



§

ガサッ。ガサッ。ガサガサッ。ガサッ。ガサッ。ガサガサッ。ガサッ。ガサッ。

デイバックから聞こえるのは不規則に、僅かに歩調と異なる音。

ガサッ。ガサッ。ガサガサッ。ガサッ。ガサッ。ガサガサッ。ガサッ。ガサッ。……ガサッ!

§



スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
170 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 16:57:44 ID:h0HNdxI80


……ィ…ターン。ティターン。

深い闇の底に沈んだティターンを呼ぶ声がする。
その声にティターンの頬が緩む。

……相変わらず、人とは興味深いものです。
勇気と絆の力で闇に打ち勝つのも人間なら、子の為に修羅に堕ちるのもまた人間。
もう私たちに出来ることは見守ることだけのようですね。

闇の底に一筋の光が差し込んだ。

……さぁ、行きましょう。
そして、あなたに何から話しましょうか。
あなたが眠った後のインフェルシアと人間界のしましょうか?
それともここで出会った者の話にしましょうか?

光の中から声の主がティターンに手を差し伸べる。
 
あぁ、行ったらゆっくり聞かせてくれ。
俺たちに時間は充分にあるのだから……。


【冥府神ティターン 死亡】
 残り32人

スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
173 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 17:03:09 ID:h0HNdxI80
【名前】並樹瞬@電磁戦隊メガレンジャー
[時間軸]:第2話後
[現在地]:F-5都市 1日目 朝
[状態]:全身打撲火傷、応急処置済。1時間メガブルーに変身できません。
[装備]:デジタイザー。ゴウライチェンジャー。
[道具]:支給品一式、カプセル(次元虫)その他確認済み
[思考]
基本行動方針:元の世界に戻って夢を叶える前にこのゲームを終わらせる。
第一行動方針:纏の死に深い悲しみと強い決意。確実に成長。美希とドロップを追う。
備考:瞬はマトイから、×ドロップ、△冥王ジルフィーザ、○浅見竜也、○シオン、○ドモンの情報を得ました。
 変身制限があることを知りました。
※時間軸のずれを知っています。


【名前】マーフィーK−9@特捜戦隊デカレンジャー
[時間軸]:不明
[現在地]:F-5都市 1日目 午前
[状態]:銃弾によりかなり破損、修復中。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本行動方針:???
第一行動方針:修理を受ける
スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
174 : ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 17:03:51 ID:h0HNdxI80
【名前】真咲美希@獣拳戦隊ゲキレンジャー
[時間軸]:物語中盤
[現在地]:F-5都市 1日目 午前
[状態]:健康
[装備]:マシンハスキー@特捜戦隊デカレンジャー(鍵のみ、タワーの損壊で壊れている可能性があります。ネジブルーの物とすり替えました)スタッグブレイカー@忍風戦隊ハリケンジャー
[道具]:支給品一式
[思考]
基本方針:なつめを救うために勝ち残る 。
第一行動方針:ジルフィーザを利用して瞬、おぼろ、蒼太の殺害。
※時間軸のずれを知っています。

【名前】ドロップ@救急戦隊ゴーゴーファイブ
[時間軸]:26話、サラマンデス覚醒前
[現在地]:F-5都市 1日目 午前
[状態]:健康。二時間能力発揮できません。
[装備]:不明
[道具]:メメの鏡の破片、虹の反物
[思考]
第一行動方針:不明
※時間軸のずれを知っています。


スーパー戦隊 バトルロワイヤル Part3
175 :腕の中で眠るあなたが大好きだった ◆MGy4jd.pxY [sage]:2008/11/13(木) 17:08:00 ID:h0HNdxI80
以上遅くなり申し訳ありませんでした。

指摘、問題点、感想等、お願いいたします。

一点、修正させてください。
>>154
おぼろがイカヅチ丸を美希に差し出した。

おぼろがスタッグブレイカーを美希に差し出した。

でした。

路しくお願いします。



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