- 【一号】仮面ライダー強さ議論スレ5【キバ】
691 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:02:47 ID:linF29Ts0 - 遅レスだが、ノリ補正を抜きにしても、
良太郎とタロスの技量差は明らかなんで、武器の性能差なんて問題にならないぐらい モモタロスの技が凄いまたは良太郎がへぼいとは考えられないだろうか>デンカメンソード
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- 【議論】ライダーバトル・フリー対戦スレッド【SS】
107 :続き[sage]:2008/03/29(土) 01:04:54 ID:linF29Ts0 - 走るフォトンストリーム。青き閃光、カイザ!
「ライダーは戦うんだったよな……」王蛇! 試合開始の合図と同時に、ふたりは走り出す。 まずカイザがベルトに手を伸ばし、913フォンを取り出す。王蛇もベルトからカードを……と 思いきや、先手必勝、変身の間も手に持っていた鉄パイプで、思いっきりカイザの頭を殴りつけた。 流石に仮面ライダーの装甲には鉄パイプが耐えられず、曲がって弾け飛ぶ。「チ……」 103、ENTER! カイザは一瞬戸惑ったが、すぐにコードを入力、913フォンを折り曲げ、フォンブラスターを 構える。まず至近距離から一発。続いて、もう一発。王蛇がカードを取り出した。 106、ENTER! ベントインよりも先に、バーストモードを入力。 その隙に王蛇もベノバイザーを取り出し、カードを挿し込む。 「ソードベント」 降って来たベノサーベルを構える、と同時にフォンブラスターからの連射。 王蛇はベノサーベルを盾に、カイザへと突っ込んで行く。 カイザ「お前……死にたいらしいな」 余った手でブレイガンを取り出し、そちらでも銃撃を開始する。 二丁拳銃を水平に構え、王蛇を追い詰めて行く。
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- 【議論】ライダーバトル・フリー対戦スレッド【SS】
108 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:07:37 ID:linF29Ts0 - 流れるようなカイザの動きに、警備にあたっている警官隊も、目を奪われている。
氷川「……よく押し間違えませんね、あれ」 尾室「氷川さんが言うと説得力有りますね。はい、GX-05の解除コードは?」 氷川「……どういう意味ですか!大体、私が忘れるはずがありません。193です」 尾室「ぶひゃら、氷川さん、カイザに影響され過ぎです。それじゃ一休さんですよ」 「年上の部下」から、G5部隊の隊長に昇格した尾室は、長年の抑圧からか遠慮がない。 闘技場では……ベノサーベルは元々盾では無い。ふたつの銃口から降り注ぐ銃弾とビームに、 王蛇は壁際まで追い詰められて行く。 カイザはそこでフォンブラスターを折り畳み、サイドバッシャーのほうへと駆け戻る。 操縦席にまたがり、スイッチを入れる。 三原「もう、出すのか」 サイドカーが回転する。分離する。コクピットが起き上がる。二の腕が伸びる。 複雑な過程を経て、サイドバッシャー・バトルモードが立ち上がった。 その巨体は、充分な威圧感をもって、闘技場の中央に陣取っている。 カイザがハンドルをひねると、サイドバッシャーは右手を開いた。 その指には4門のフォトンバルカンが備えつけられている。 王蛇「面白いな、ライダーってのは。 それから、さっきのは間違いだ……とりあえず今は、お前をぶちのめす」 突如サイドバッシャーの前面が光る。フロントからベノスネーカーが宙を昇る。 巨大な蛇はとぐろを巻いて反転、コクピットのカイザを襲うが、カイザは一旦ジャンプし、 余裕を持ってベノスネーカーの牙を避ける。
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109 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:10:35 ID:linF29Ts0 - ベノスネーカーとカイザが戦っている間、足元では王蛇がベノサーベルで
サイドバッシャーの足を斬り付けているが、サイドバッシャーはびくともしない。 何度目かのベノスネーカーの襲撃に、カイザがハンドルを切ってサイドバッシャーごと 避けたため、足元の王蛇がふっ飛ばされそうになる。 下馬評を覆すカイザの戦いぶりに、放送席は騒然としている。 令子「カイザ、いい動きをしています。これはどういうことでしょうか」 三原「もしやカイザギアの目は、ミラーワールドを捕らえてるんじゃ……?」 城戸「確かにモンスターは写真に写ることもあったけど、あのぐるぐるの目はそこまで……?」 台詞をいいかけて、城戸は突如席を立った。令子は慌てて後を続ける。 令子「流石、スマートブレインの技術だけのことはあるようです……(ちょっと!)」 カイザ「ひとつ教えてやる。君の勝ちなんて誰も望んで無いんだよ……」 王蛇「お前も、理由があると安心する人間か、ふん」 王蛇はサイドバッシャーの足をかわして背面まで走り、もう一枚のカードを取り出す。 「アドベント」 次の瞬間、カイザの顔面が波打ち、そこからエビルダイバーが出現した。 流石にこれでは視界もあったものではない。 横からはベノスネーカーが毒霧を吐いた。カイザの頭部側面から肩にかけて大きく変色する。 「「ファイナルベント」」 カイザが左手で毒霧を払っていると、ベントインの音声が聞こえた。どっちだ──左か! 振り向くと、王蛇がエビルダイバーに飛び乗っている。 元は仮面ライダーライアのファイナルベント・ハイドベノンだ。 くっ……カイザはそれにサイドバッシャーの左腕を合わせる、腕が展開する、ミサイルの 発射口が大きく開く。ハイドベノンに向かって大量のミサイルが放たれたとき、突如 王蛇がエビルダイバーから飛び降りた。
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110 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:14:44 ID:linF29Ts0 - エビルダイバーは急旋回して離れて行く。ミサイルは誰もいない方向へ飛んでゆく。
カイザ「何だと!?」 王蛇はそのまま地上で突進を開始していたメタルゲラスの上に着地、隠し持っていた メタルホーンを構え、サイドバッシャーの足めがけて突き進む。 仮面ライダーガイのファイナルベント・ヘビープレッシャーがサイドバッシャーの足に激突。 号音があがり、巨大ロボットの足が大きく削り取られる。 サイドバッシャーがよろめき、カイザもバランスを崩しコクピットから落ちそうになる。 城戸「あいつ……ファイナルベントを二枚入れてたんだ。 で……何の用だよ」 城戸真司を呼び出した乾巧は、しかし、なかなか口を開こうとはしなかった。 サイドバッシャーを駆け上がった王蛇、メタルホーンでカイザを打ち据える。 カイザはコクピットから引きずり出され、サイドバッシャーの腰のカウルへと叩きつけられる。 「カードは……まだあるぜ……」ひらひらとカードを見せつけ、それをベントインする。 「ファイナルベント」 ベノスネーカーが王蛇の背後で舞っている。王蛇は大きく後方へ飛び上がると、 巨大な蛇の吐く毒霧の勢いを受けて、カイザに襲いかかる。 右のキックを一撃、左、王蛇に押し込まれる形で、カイザはサイドバッシャーの中へと 沈んで行く。再度の右のキックで、王蛇はカイザごと……鏡面世界へと消えた。 それを追うように、モンスター達も手近なところから消えて行き……後には、 表面が若干変形した、サイドバッシャーが残された。
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111 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:20:31 ID:linF29Ts0 - 静寂の後に、観客のざわめきが大きくなる。そこへアナウンスが入る。
令子「本スタジオでは、ミラーワールド内も放送できるよう、清明院大学の皆様のご協力を……」 一瞬、中村や東城、香川に混じって、編集長がピースしている画面が映し出される。 城戸「さっすが編集長……じゃない!」 振り向いた視線の先、乾巧。彼自身、何を言おうとしているのか自分でもわからない様子だったが、 そのそぶりは明確だった。いや、それよりも早く、城戸が動いた。 城戸「よっしゃ、俺行ってくる!」 「綺麗に磨いてたな……お前が悪い」 表面が消えかかっているカイザを前に、王蛇は得意げに言い放つ。 ここはミラーワールド。無人の闘技場。 カイザ「貴様ぁあああああ!!!」 913フォンからミッションメモリーを抜き取り、殴りかかってくる王蛇をしゃがんで避けながら 素早くカイザブレイガンにセットする。ブレイガンの先端が伸びて剣状となる。 「おりゃああああ!」ブレイガンを下から上へ斬り上げる。 王蛇はよろめいた間に、カイザは距離を取った。王蛇もカードを取り出す。 「ユナイトベント」 ベノスネーカー・メタルゲラス・エビルダイバーがまとめて出現し、重なり合い、闘技場中央に倒れている 「ミラーワールドの」サイドバッシャーを踏みにじり、雄叫びをあげて獣帝ジェノサイダーが現れた。 「exceed charge!」「ファイナルベント」 カイザのベルトからカイザブレイガンへと光が移動する。 ジェノサイダーの腹部が開き、ブラックホールが出現する。 カイザ「信用ならないファイナルベントだな……いくぜ、けりをつけてやる」 王蛇は、無言で飛び上がった。 カイザが前傾姿勢を取る……。
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112 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:23:51 ID:linF29Ts0 - カイザが飛び出す……刹那、王蛇の両足蹴りがカイザを捕らえた。
回転しながら吹き飛ばされるカイザの先には……漆黒の闇の穴。 絶体絶命の状況で、カイザは回る自分が上を向いたときに……ゼノクラッシュを放った。 体がエネルギー粒子になり……消え……そして上空に出現する。 三原「移動のためだけにゼノクラッシュを使ったのか……まさか」 カイザはそのままミッションメモリーを差し替え、ポインターを足に取りつける。 「exceed charge!」上空で体勢を立て直し、両足を揃えて、狙うは、ジェノサイダー。 円錐状のポインターが展開し、ジェノサイダーの首を捕らえる。 カイザはポインターの中に進み、その体はフォトンブラッドへと分解され、突き刺さり、通過する。 ゴルドスマッシュが炸裂し、カイザが着地した背後には、Χの字の下でぼろぼろになり 崩れて行くジェノサイダーがいた。 カイザは、契約が解け、くすんだ色になった王蛇に、言い放つ。 「これで邪魔者はいなくなった……。お前がいなければ出られないから手加減するとでも 思ったか?覚悟ならとっくの昔にできている」 カイザショットを手にはめる。王蛇を殴りつける。ブランクになって大きく性能の落ちた相手だ。 格闘戦でもカイザが上回る。 グランインパクトが命中し、王蛇が吹き飛ばされ、派手に地面を滑り、仰向けに倒れ……ダウンした。 「成敗!」草加雅人には珍しく、カイザがガッツポーズを決めた。 カイザは倒れた王蛇の前に屈み込み、そのベルトからデッキを引き抜いた。 王蛇の変身が解け、浅倉威の姿になり、こちらも消滅が開始する。 気がつくと、カイザの表面は随分活発に消滅反応がある。そろそろ急がないとまずいようだ。
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113 :名無しより愛をこめて[sage]:2008/03/29(土) 01:29:30 ID:linF29Ts0 - どこからか声がする。「おーい、おーい」
カイザが声の方向に振り向いてみると、闘技場観客席上部、放送席の位置、 そこには赤い仮面ライダー……龍騎とか言ったっけ、がいた。 助けに来たらしいが、もう不要だ。カイザは手の中の王蛇のデッキを確認し、一旦変身を 解こうとして……後ろからの、殺気。ひとすじの汗。 背後には、浅倉が、立っていた。 その手には、いまだ命中することなく、チャージされたエネルギーが残ったままの カイザブレイガンが、雑に握られている。 「わからないな……君という人間が。このままだと無駄死にするぞ」 浅倉は、ニヤリと笑って、カイザブレイガンの引き金を引いた。 エネルギーネットがカイザを捕縛する。 草加「君たちがこのデッキのお陰でミラーワールドでも活動できるのと一緒だ。 カイザギアだからこそ、体のエネルギー化に耐えられる。耐えられずに灰になる奴もいる。 増して生身だと……」 浅倉はその言葉を遮った。「戦っている間はすっきりするんだ……確か、こうだったよな?」 前傾姿勢を取り、走り始める。エネルギーが矢印状に集まり、そして……。 無音。 カンカンカラーン。 龍騎が駆けつけたときにはふたりの姿は無く、王蛇のデッキだけが音を立てていた。 膝から崩れ落ちた龍騎の雄叫びが、無人の闘技場にこだましている。 ──仮面ライダーカイザ対王蛇・完
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