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903 :人間七七四年[sage]:2018/05/17(木) 20:08:26.40 ID:l4//1zVI - 天文21年の正月のこと。
この頃、水谷蟠龍斎(正村)の領内では、正月に村々の百姓の大人衆が城へ御礼に上がることが 嘉例であった。彼らには供餅一重、並びに酒食が出され、終日の御馳走であった。 この時、百姓たちがこのように言った 「今年は餅が、一回り小さいようですな。」 これを聞いた蟠龍斎は 「餅の大小はお前達次第だ。年貢さえ多く上がってきたならば、餅を富士の山ほどにして 取らせるぞ。」 百姓たちはこれに 「我らは下郎ですから、上を恐れずむさ苦しい事を申してしまいます。それを怒っても当然なのに、 殿は狂を散じる御意をなされ、却ってご機嫌よろしくされています。殿は不思議なるお生まれ ですな。」 そう申すと、お互い大いに笑ったとのことである。 (水谷蟠龍記) 「場をわきまえないでこんなぶっちゃけたこと言っても怒らず、それに乗っかってきてニコニコしてるなんて、お殿様変わった人だねえ」 みたいな感じでしょうか
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