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106 :人間七七四年[sage]:2017/09/14(木) 03:03:39.63 ID:n13mDo5e - 関ヶ原合戦の時分、河渡を渡られた一柳監物殿(直盛)は元は伊予の河野氏である。
その子(直重)は欠唇で異名を“いぐち監物”と申した。その子(直興)が御家(前田家) で御預かりとなった監物殿である。 河野姓を改められたのは河渡を渡られた監物殿である。その監物殿は柳の枝を土手 に差し、「家が繁盛仕るならば、ほこれ(茂ること?)。そうでなくば枯れよ」と申された。 すると、年々ほこり申したとの由で、 これにより“一柳”に改められたとの旨を船越伊予守殿(宗舟)が物語り、それを聞こし 召されたとの由を、享保2年10月朔日の夜に仰せになった。 ――『松雲公御夜話』 一柳監物は欠唇である。人が差し障りを言えば、殊の外怒った。秦の苻堅に似ている。 (一柳監物缺唇也。人指合を云へば事の外怒る、晉の符堅に似たり。) ――『老人雑話』
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