- 戦国ちょっといい話44 [無断転載禁止]©2ch.net
274 :人間七七四年[sage]:2016/10/24(月) 17:30:40.07 ID:spJRet+N - 羽柴秀吉による播磨国三木城別所長治攻めの時、同国の神吉城主、神吉民部は別所と心を合わせ、
三木に加勢したため、秀吉は軍勢を割いてこの神吉城を取り巻き、攻めかかった。 この軍勢に加わっていた脇坂安治は、真っ先に大手の木戸口まで攻め寄せたが、壁下にて鉄砲に 兜を撃たれ、立ちどころに目が眩んで地に倒れた。 これを見た同僚の宇野伝十郎(後に因幡守と号す)は倒れた安治を引き起こし、彼を助けて退こうとした。 ところが、安治にわかに起き上がり、叫んだ 「この程度の手傷で退くのはものすごく口惜しい!」(是程の手にてしりそかん事糸口惜かるへし) そして暫く休んで、一番に大手の口より乗り入った。宇野伝十郎も安治に続いて乗り込んだ。 これを始めとして多勢が一気に押し破り、遂に神吉城も攻め落とされた。(安治二十五歳) (脇坂記)
|