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29 :人間七七四年[sage]:2016/08/02(火) 09:39:35.10 ID:UqeSpG5X - 増上寺の了的、茶臼山御陳へ下向の事
神祖が大坂御陣の時、江戸から観光智国師〔増上寺中興〕の使として了的を差し向けた。 〔これは国師の高弟で、廓山と共に高名な人である。廓山は後に増上寺の法主となった。〕 了的が茶臼山の御陣所に到着し、その由を申し述べると、御次が近かったのだろう 神祖はほのかにその声を聞かれていた。 対陣のとき、 「了的とはいかがであろう。〔的は敵と音が通じている〕」 との御沙汰があると、了的はそのまま御前へ走り出て、言上した。 「了的ただいま降り参りました。」 神祖は笑われなさって、 「よくぞ早く降った」 と御機嫌となったそうだ。 この了的は機活才弁、人に優れた僧であったという。 〔増上寺伝説。南渓の寮主の定竜が話した。〕 (甲子夜話)
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