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965 :人間七七四年[sage]:2015/11/08(日) 16:21:41.66 ID:9WP2/rEK - 鳥居元忠、といえば、関ヶ原の前段ですでに捨城の伏見城に籠って壮絶な戦死を遂げた、徳川家にとって超一級の忠臣である。
「なんと忠臣の血痕であったか」 澤田は感動したが、当時のこととて幕府の遺物は塵芥と同類で、「そんな汚物は捨ててしまえ」という声が強かった。 そこで古畳は危うく廃棄されるところだったのだが、 澤田が密かに鳥居家の公用人に連絡しておいたので、身体中の毛を逆立てて飛んできた鳥居家の家臣に危うく下げ渡された。 外国の博物館で過去の偉人たちの血痕や弾痕のある衣服などを展示しているという話は聞いたことがあるが、 我国において300年も昔の忠臣の血痕をかくも鄭重に保存しておいたとは、まことにもって驚きとしか言いようが無い。 保存させたのは家康公に違いあるまい。 海内一の強剛者たちの集まりであった三河武士軍団が、 家康公のために死をも厭わなかったのは、公のこういう優しさがあった故であろう。 ところで、もう一方の「桃のタネ」であるが…… 伏見の名物は桃であったらしいから、おそらく鳥居元忠が最期に食べたのがこの桃だったのではあるまいか……? ttp://homepage3.nifty.com/naitouhougyoku/shigure-soushi/shigure-soushi.htm ここの現代語訳志ぐれ草子より引用
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