- 戦国ちょっといい話41
543 :人間七七四年[sage]:2015/01/11(日) 19:33:43.59 ID:0jNNNnqh - (大浦)為信公が養子入りしてから間もない夜、為信公はすやすやと眠っていた。
すると突然、荘厳な容姿をした二人の人が現れた。 為信公は、「夢の中に現れるとは、汝らはいかなる者か」と尋ねた。 するとその二人は、「我等は往古より西山(岩木山)に住み、専ら勧善懲悪を宗として民を教戒することをもって心とす。公(為信)、年頃、心意に秘すところの望み、時すでに至れり。そうそう思い至るべし、我等はまた、公の旗を守護す」と答え、立ち去ろうとした。 その時、為信公が「御身の姓名は何という」と尋ねたところ、「萬字」「錫杖」と二人は答えて西を目指して飛んでいくのを、為信公が見ると、その夢は醒めた。 為信公は「古今稀なる霊験である」と喜び、西の山を三度も拝んだ。 そして、夢に出てきた二人の名から、旗の紋に卍を、馬印には錫杖を用いた。 (津軽一統志) 津軽氏の旗の由来に関する逸話である。 ちなみに津軽為信は、兜の前立てにも錫杖をつけたようで、それを復元した甲冑は結構かっこいい。 http://www.yoroi.co.jp/gazou/topics/2006/tsugar
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