- 戦国ちょっと悪い話29
391 :人間七七四年[sage]:2011/12/16(金) 20:57:22.08 ID:YHtZasbp - そのほか「戯言養気集」にあった話(悪い話か微妙だが、一応書いとく)
天正八年春に貞安(安土宗論の浄土宗代表)が安土城に出仕したところ、信長公がこう尋ねた。 「世間では小稚児を利口、大稚児を愚かという。しかし大稚児も元々小稚児なのだから、 小さい時利口なら、成長するとますます利発になるはずではないか、おかしなことだ」 と仰せであった。 貞安「ごもっともですが、おそらく成長すると性欲が増すからではございませんか」 また、嵯峨の策彦和尚(禅宗)にも同じ事を尋ねたところ、和尚が 「愚僧もさように心得ます。おそらく小さい時はまだ里心があるゆえ、武家にいた頃の利発、才覚を 知らず知らずのうちに身につけているからでしょう。寺に馴染むと禅僧のぬるい立ち振る舞いに慣れてしまう故、 自然と劣ってくると思われます。」 と答えたため、信長公は大変ご満悦で、 「なるほどもっともだ、出家にもそれぞれの宗の家風がある」と評した後、 ・佐久間の家風はしとやかで分別もありそうだ ・滝川の家風は士風綺羅よく、しっかりしてそうだ ・柴田の家風は、無理やり押し破りそうだ とかく人というものは、利口になれねばなかなか長所はでてこないものである。 また、その国風、その時の風潮、というものに影響されるものだ とおっしゃった。 ところで解説に「禅僧には武家の出が多い」と書いてあるのには納得できたが、 「浄土宗は妻帯できるので、しぜん性欲にとらわれる」とあって、 浄土真宗でなくて浄土宗でも妻帯できるの?と疑問に思った
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