- 戦国ちょっといい話29
290 :人間七七四年[sage]:2011/10/27(木) 23:09:31.79 ID:MrDgoM/G - 義光67歳の手紙
「其元普請心許なく候間、重ねて一書に及び候〜(中略)一日二日之間、二千間、三千間も出来ていると聞いている。 野陣に出て、夜昼の別もなく働いているとのことこちらへも聞こえている。 それにつけても、健康が許せば自分も現場へ行きたいのだが、 そうすれば皆も喜び、自分も楽しみになるのだが、それができないのが残念だ。 地元、清川・狩川の者たちは、特に苦労をしているだろうと推察している。 このことを、皆々に申し聞かせてほしい」 現場に行けないことを悔しく思い、現場で働く利長の苦心を察し、働く人々のにも温かな思いやりを寄せている。 別な手紙 「そちらの堰普請、だいぶ出来たようだが、企画設計にあたったその方の日夜の苦労いかばかりかと察している。 立谷川から堰に水が流れ入り、たっぷりと流れているということだが、庄内にとって末長く宝の堰となるだろう。 その水でどれほどの新田が開発できるか、村々がふえるか、それを思うと何より喜ばしい ……今月十八日には江戸へ出発するが、江戸に行ったら幕府の主立った方々にも、その方の功績を伝えておこうと思う」 「鮭おいしかった、ありがとう」
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