- 戦国ちょっと悪い話28
516 :人間七七四年[sage]:2011/10/26(水) 00:53:06.33 ID:DZVHSsne - 鳥居忠政がブチ切れた理由1
最上家が改易され、鳥居忠政が山形へと入封した。 帰農した最上旧臣らや柏倉らの豪農、寺社権力らは多領からの殿様をはじめは興味本位に遠巻きに見つめていた。 そして七日町と十日町に高札が上がった途端に山形の民の怒りが爆発した 「五公五民?」 「店税を取るだぁ?」 民らが坊僧に訴え、山寺や市寺の高僧が忠政に政事の非を訴えた 「あなたらザイゴノモン(在郷之者・山形以外の土地で育って、後から山形に来た人)に何の権利があるんだ?人として最低じゃね?最上の殿様ならこんな仕打ちはなされなかった」 忠政がキレた 最後の一言は特に余計だった。 市井の名勝、坂月(盃)山を切り崩し 馬見ヶ崎の川の流れを変え 山形城の土塁の形を方形にし 本丸掘を埋め 川の流れを変えた後に二の丸以内の寺社で 特に忠政の非を訴えた自社を城からは川向こうに追いやった。 僧1「ちょ!」 僧2「おま!」 僧3「ひでえ!」 山形の民にこの増改築の負担はすべて役として掛けられ、 最上時代の様に人足に賃金が払われる事はなかった。
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517 :人間七七四年[sage]:2011/10/26(水) 01:03:10.93 ID:DZVHSsne - 鳥居忠政がブチ切れた理由2
これくらいやれば少しは山形の民も静かになるだろうと忠政は考えた。 甘かった。 印役、寺町、銅町の総代や鳥居忠政に仕官した最上旧臣らが忠政の非を狂歌やら歌で皮肉った。 最上の殿さまならいけすかね事はすねえ 鳥居だけにしゃちこばってさえずる事だけはいっちょまえだ 店に山に川船にまで役が掛けられる すずめやとんびにも役がかけられるだろな 結果 最上氏時代の資料の償却と 最上賛歌の禁止が鳥居氏上士らによって行われ、 山形城の本丸御殿は「こんな建物があるから最上を思い出させるのだ」と取り壊された。 市井のお寺さんが廃材利用と称して、 宝光院ほか数箇所に、茶室や寺門に形を変えた最上時代の本丸御殿の移築建造物が残る。
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518 :色々すいません[sage]:2011/10/26(水) 01:10:58.06 ID:DZVHSsne - >>516
×多領からの殿様 ○他領からの殿様 ×自社を城からは ○寺社を城からは >>517 ×償却と ○焼却と ×賛歌 ○賛美
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519 :人間七七四年[sage]:2011/10/26(水) 02:53:31.98 ID:DZVHSsne - 鳥居忠政の急死を嘆く民は少なく、喜ぶ人が多かったとも言われます。
忠政の死因は「過度のストレス」だったのかも知れませんね。 最上懐古は、台湾の人の親日嫌中と似たカンジ?
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