トップページ > 戦国時代 > 2011年02月18日 > koAYKGx9

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人間七七四年
戦国ちょっといい話24

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戦国ちょっといい話24
866 :人間七七四年[sage]:2011/02/18(金) 17:48:24 ID:koAYKGx9

鍋島勝茂が徳川家光に従って上京した時の話である。

勝茂が泊まっていた宿舎に、若年寄の永井尚政から書状が届いた。
それに対する返書を持たせ、相浦源左衛門を永井家の宿舎に送り出す。

が、あいにくと永井尚政は二条城に登城しており、宿舎を留守にしていた。
取次ぎの者からそれを聞くと、源左衛門はそのまま、二条城へと直行してしまう。

勿論、何のアポもなく二条城に入る事など出来はしない。
源左衛門はただただ、勝茂に言われた「永井殿に届けてくれ」という言葉のみを考
えており、その辺りの手続きは一切考慮していなかった。

門の前で衛兵に止められる。当然である。それどころか侵入を企てた怪しい奴、と
して拘束されかかってしまう。
「私は怪しい者ではありません!鍋島信濃守(勝茂)の使いとして参りました。永
井様にお目通りを致したいのです!」

当然、何のアポもなく城で執務中の幕臣に面会など出来はしない。
だが、「鍋島家の臣」と言われると、門番としても自らの一存で拘束してしまって
良いものか、少々不安になってくる。


そんな時に、門前での騒ぎを聞きつけ、一人の男が城から出てきた。
「どうした、何の騒ぎなのだ?」
「岡部様! これは良い所に。この男が鍋島家の使者を名乗り、ここを通せと言って
おるのですが……」
「なんだ、信濃殿のお使いとな。それなら私が手紙を預かろうではないか」

いかにも身分の高そうなその男は、気さくな感じでそう言うと、手紙を寄越せと手
を差し伸べる。
しかし……


戦国ちょっといい話24
867 :人間七七四年[sage]:2011/02/18(金) 17:49:16 ID:koAYKGx9


「いえ、この手紙は主君に預けられた大事な手紙でございます!いかに身分の高い
御方であろうと、見も知らぬ御方に預ける事など出来ませぬ!」

源左衛門はその手をあっさりと拒絶。

「え……? 知らない? 私の事を……? お前、鍋島家の者で……永井家に使者に立
つ位には重用されてる者なんだよ……ね?」

呆然とした男。それもその筈、この身分の高そうな男、大垣城主・岡部長盛の嫡子、
岡部宣勝であった。
そして実は宣勝は鍋島勝茂の妻の弟。主君の義理の弟なのである。

義兄の家臣が困っている様子だったからと声を掛けてあげた宣勝、何故か自分が誰
なのか、勝茂との関係がどうなのか、社会的にどの程度信用出来る人間であるのか、
一生懸命に源左衛門に説明する羽目となってしまった。

漸く納得してくれた源左衛門から手紙を預かった宣勝は、手ずから城内の永井尚政
に手紙を届け、返書まで持ってきてくれるという良い人ぶり。
それどころかその日の晩、義兄の許を訪れた宣勝は、

「二条城での騒ぎを聞きましたかな? あの男、愚直に過ぎる所はありますが、中々
の器量ではないですか。私は気に入りましたな、是非、目をかけてやってくだされ」

と勝茂へのフォローまでしてやった。
将軍が滞在中の城で騒動を起こしてしまった源左衛門、もうこれは切腹しかない、
と思い詰めていたのだが、宣勝のフォローによって世間の評判はむしろ高くなった。
勝茂からもこの件へのお叱りは一切なかったと言う。


>>http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4528.html
>>http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-2624.html

というキッツイ逸話持ちのお姉ちゃんの弟さんのお話。
……お父さん、育て方間違えたんじゃない? 逆! 性格逆でお願い!!



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